こんにちは!ヒコ太郎(@torihikolife)です。
展望デッキだけでも3か所あり、豊富な撮影スポットが魅力の羽田空港。今回はそんな羽田空港にある飛行機撮影スポットをまとめて紹介します。
各撮影スポットごとの解説に加えて、滑走路運用方法や航空管制周波数など、羽田での飛行機撮影に役立つ情報をまとめました。
なお都心上空を飛行する南風新ルートの撮影スポットは、下記の記事に詳しくまとめてあるので、併せてどうぞ。
◆南風新ルートの撮影スポットはこちら⬇︎
羽田空港の基本情報
ICAO/IATAコード | RJTT/HND |
運用時間 | 24H |
滑走路 | A滑走路 3,000×60(16R/34L) B滑走路 2,500×60( 04 / 22 ) C滑走路 3,360×60(16L/34R) D滑走路 2,500×60( 05 / 23 ) |
東京国際空港、通称羽田空港は、東京都大田区にある国際空港。
A滑走路からD滑走路まで、4本もの滑走路を有する日本最大の国際空港です。
羽田空港の飛行場図
羽田空港の滑走路運用
飛行機の撮影で重要なのは、滑走路の運用方法。
狙った飛行機を撮るためには、頭に入れておきたいところです。
羽田空港では、AからDまで4本もの滑走路があるため、運用方法はやや複雑。
ルールがわかればそこまで難しくないので、簡単に説明したいと思います。
北風運用時
滑走路の運用方法は、風向きによって決まります。
北風運用時は、着陸用にはA・C滑走路を使用し、離陸にはC・D滑走路を使用します。B滑走路は使われず、C滑走路は離着陸兼用という事になりますね。
また離陸、着陸にはそれぞれ2本ずつ使われ、使う滑走路にもある程度ルールがあります。
まず着陸では、南方面から来る飛行機はA滑走路34Lに、北方面から来る飛行機はC滑走路34Rに降ろすことが多いです。
次に離陸では、南方面へ向かう飛行機はD滑走路05から、北方面へ向かう飛行機はC滑走路34Rから離陸することが多いです。
南風運用時(0:00~15:00・19:00~0:00)
2020年3月末からは、南風運用において羽田空港の滑走路の運用方法が変更となりました。
南風運用時で0:00~15:00・19:00~0:00の時間帯は今まで通り、着陸用にはB・D滑走路を使用し、離陸にはA・C滑走路を使用します。B・D滑走路は着陸専用、A・C滑走路は離陸専用という事になりますね。
やはり離陸、着陸にはそれぞれ2本ずつ使われ、使う滑走路にもある程度ルールがあります。
まず着陸では、南方面から来る飛行機はB滑走路22に、北方面から来る飛行機はD滑走路23に降ろすことが多いです。
次に離陸では、南方面へ向かう飛行機はA滑走路16Rから、北方面へ向かう飛行機はC滑走路16Lから離陸することが多いです。
南風運用時(15:00~19:00)
南風運用時で15:00~19:00の時間帯は、着陸にはA・C滑走路を使用し、離陸にはA・B・C滑走路を使用します。
いわゆる都心上空を飛行する新ルートといわれるやつですね。
15時と19時できっちりと切り替えるのではなく切り替えるタイミングは日によって違い、この時間帯の間で約3時間ほど運用されます。
北からの到着機はA滑走路16R、南からの到着機はC滑走路16Lを使用することが多いです。
北への出発機はC滑走路16R、南への出発機はA滑走路16R・B滑走路22を使用することが多いです。
羽田空港の滑走路使用方法はやや複雑なので、そのあたり詳しいことは羽田空港の滑走路運用方法の記事にまとめてあります。
→羽田空港の滑走路運用方法を解説。現在の使われ方と2020年3月末からの運用方法
狙った機体は無線で滑走路を確認
これらはあくまでも基本の運用なので、個別にはこの通りにならないことも当然あります。
例えば北風運用時、北から飛来するルフトの747は基本34R降りですが34Lに着陸することもよくありますし、最終的にはその場の状況や管制官次第(パイロットからのリクエスト、機体性能、時間帯、混雑状況、滑走路の状況、気象条件、管制の都合などさまざまな理由により使用滑走路は決定されます。)です。絶対という事ではないので注意してください。
撮影などで絶対に狙いたい飛行機がある場合、必ずエアバンドで使用滑走路を確認するようにしましょう。
→【完全版】エアバンド初心者のための航空無線使い方ガイド!今日から聴ける
羽田空港の航空管制周波数
タワー | 118.10 A滑走路(16R/34L) 118.575 B滑走路( 04 / 22 ) 124.35 C、D滑走路(16L/34R/23) 118.725 D滑走路(05) 118.80 126.20 236.80 |
クリアランス | 121.825 121.875 |
グランド | 121.70 (第1タミ側) 118.225(第2タミ側) 121.625(国際タミ側) 121.975(D滑走路05) 122.075 (旧整備地区) |
アプローチ | 119.40 (北到着アプローチ ) 119.10 (南到着アプローチ) 119.70 124.40 125.40 127.70 126.50 236.80 120.20 125.80 261.20 |
ディパーチャー | 126.00 120.60 120.80 127.60 124.20 119.60 125.525 |
TCA | 124.75 256.10 119.45 246.10 |
ATIS | 128.80 |
羽田空港はトラフィックが多いため、
タワーやグランド、アプローチなどは、それぞれ周波数を分けて運用しています。
羽田空港の飛行機撮影スポット
羽田空港周辺にある飛行機撮影ポイントを、上記の地図上にまとめてみました。
羽田空港の撮影スポット
- 第1ターミナル展望デッキ
- 第2ターミナル展望デッキ
- 第3ターミナル展望デッキ
- 城南島海浜公園
- 京浜島つばさ公園
- P3駐車場
- P4駐車場アネックス
- 整備地区ポイント
- 浮島町公園
- 中央防波堤
- 京和橋
- 森ケ崎公園
- 天空橋
羽田空港の撮影スポットは13か所。もちろん新ルートの撮影スポットも追加してあります。
このように羽田空港の撮影スポットは多いので、都心上空を飛ぶ新ルートでの撮影スポットは下記の記事にもまとめてあります。
都心上空を飛行する新ルートに絞った撮影スポットはこちら⬇︎
①第1ターミナル展望デッキ
第1ターミナルは主にJALが使用しているターミナルで、撮影スポットの展望デッキからはA滑走路の着陸機(北風運用時)や、A滑走路の離陸機(南風運用時)、遠くにはB滑走路の着陸機(南風運用時)などを撮影することができます。
さらに南風新ルート運用では、A・B・C滑走路の離着陸機が撮影可能。
運が良ければ富士山との絡みや政府専用機の駐機などを撮影することができるのも特徴です。
営業時間は6:30〜22:00。
第1ターミナル展望デッキについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
②第2ターミナル展望デッキ
第2ターミナルは主にANAが使用しているターミナルで、撮影スポットの展望デッキではC滑走路の離陸機や、C滑走路の着陸機、東京スカイツリーと絡めた写真(北風運用時)を撮影することができます。
また政府専用機の撮影機会が多いのも特徴です。
営業時間は6:30〜22:00。
第2ターミナル展望デッキについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
③第3ターミナル(旧国際線ターミナル)展望デッキ
第3ターミナル展望デッキは、24時間撮影できるのが特徴で、ここの撮影スポットからはA滑走路の着陸機(北風運用時)や、A滑走路の離陸機(南風運用時)などを撮影することができます。
また夜間のバルブ撮影を行うのにも適しています。
第3ターミナル展望デッキについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
④城南島海浜公園
城南島海浜公園は羽田空港の北東部にある公園で、ここの撮影スポットではB滑走路への着陸機(南風運用時)を撮影することができます。
飛行機との距離が近く、ダイナミックな写真が撮れるのが特徴です。
城南島海浜公園についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑤京浜島つばさ公園
京浜島翼公園は羽田空港B滑走路の北側すぐ近くにある公園です。ここの撮影スポットからは、B滑走路への着陸機(南風運用時)や離陸機(新ルート運用)、C滑走路の長距離便離陸機(北風運用時)や着陸機(新ルート運用)を撮影することができます。
B滑走路に着陸間際の機体の真横カットや、タワーとの絡み、運が良ければ特別機の駐機、北風運用時はC滑走路からの大型機の離陸、B滑走路離陸機のラインナップなどが撮影できるのが特徴です。
京浜島つばさ公園について、まとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑥P3駐車場
P3駐車場は第2ターミナル北側にある立体駐車場。Vスポットと呼ばれるVIP機用のスポットのうち、V1.V2スポットに駐機する各国の政府専用機や特別機、VIPが政府専用機に搭乗するシーンなどを撮影できるのが特徴です。VN.VSスポットに駐機された場合は撮影できないので注意。
P3駐車場についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑦P4駐車場アネックス
P4駐車場アネックスは第2ターミナル南側にある立体駐車場で、ここの撮影スポットからはA滑走路の着陸機(北風運用時)、A滑走路の離陸機(南風運用時)、タキシングなどを撮影できるのが特徴です。
P4駐車場アネックスについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑧整備地区ポイント
整備地区ポイントは羽田空港の南側、新整備場駅から少し歩いた場所にある撮影ポイントです。ここの撮影スポットからはA、C滑走路の着陸機(北風運用時)や、目の前の誘導路をタキシングする機体をアイレベルで撮影することができます。
整備地区ポイントについて、まとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑨浮島町公園
浮島町公園は羽田空港のA滑走路南側、多摩川を挟んだ向かい側の浮島にあります。
ここの撮影スポットからはA滑走路の離着陸機や着陸機とタワーとの絡み、頑張ればC滑走路の離着陸機も撮影することができます。
浮島町公園についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑩中央防波堤
中央防波堤は羽田空港のC滑走路東側にある人工島です。
ここの撮影スポットの特徴はなんといってもはやC滑走路34R離陸機の捻りが撮影できる点です。南風運用時はB滑走路22へのLDAアプローチのアクションカットが撮影できる点も見逃せません。
中央防波堤についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑪京和橋
京和橋は東京モノレール昭和島駅から徒歩10分程のところにある橋。
ここでは新ルート運用時に16Rへの着陸機が大迫力で撮影できるのが魅力のスポットです。
B滑走路22から離陸する機体を国際線ターミナルと絡めて撮影できるのもポイント。
ここで撮れる写真例
⑫森ケ崎公園
森ケ崎公園は羽田空港の北西、東京モノレール昭和島駅から徒歩25分ほどのところにある公園。
この公園内の展望台からは、羽田空港A滑走路16Rに着陸する機体や、B滑走路22から離陸する機体など、新ルート運用で撮影できるスポット。
羽田空港にある撮影スポットでは珍しく、ヘリコプターも撮影できるスポットとしても魅力的。
森ケ崎公園についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑬天空橋
東京モノレール・京急空港線の天空橋駅降りて目の前は、森ケ崎公園と同様にA滑走路16Rに着陸する機体や、B滑走路22から離陸する機体など、新ルート運用で撮影できるスポット。
16R着陸機はフェンス越しでの撮影となるため、難易度はやや高め。
ここで撮れる写真例
羽田空港での撮影ガイド
羽田空港の撮影スポットは多岐にわたるため、1日で全部周るのはまず不可能。
そのため、ある程度撮影スポットを絞りたいところ。
羽田空港で展望デッキを中心に撮影する場合、ターミナル間を移動するならシャトルバス一択です。
本数多めですし、朝の5時頃から0時頃まで運行されています。料金も無料ですので、ターミナル間の移動はシャトルバスを利用しましょう。
空港から離れた外周撮影スポットから撮影する場合は、状況によって選択肢は変わってきます。
車で行ってもいいですし、平和島からバスを利用するのも手。
羽田空港に限らず、飛行機は風向きによって使用滑走路は変わります。
使用滑走路の確認にはフライトレーダー24を使うと便利です。
→嵐ジェットやエアフォースワンまで!フライトレーダー24の使い方
風向きによっては全く使われなくなる滑走路もあるので、注意が必要。
例えば北風の場合、B滑走路は全く使われなくなってしまいます。そうなるとB滑走路の撮影スポットに行っても撮れなくなってしまいますね。
風向きで特に怖いのが、ランウェイチェンジ。通称ランチェンと呼ばれています。
風向きが変わると使用滑走路も変わるので、それまで撮れていた場所で急に撮れなくなってしまうこともあります。
離れた場所にある撮影スポットにいると移動も大変ですし、時間もかかります。
狙っている飛行機がある場合は直前にランウェイチェンジをされると一大事ですよね。
なので長時間飛行機を撮影する予定の日や、絶対撮りたい飛行機がある場合は、必ずその日の風向きの時間帯予想を確認する癖をつけましょう。
あとモバイルバッテリーは飛行機撮影で欠かせない装備。
フライトレーダー24やツイッターなどで情報をチェックしていると、スマホのバッテリーはあっという間に0%に。
モバイルバッテリーがあれば、いつでもどこでもスマホの充電ができ、1つ持っていると撮影や普段の生活でも非常に便利です。
モバイルバッテリーは様々なものが発売されていますが、私も使ってる大容量で機内持ち込みもOKな、リモワのようなデザインのROMOSSリモワ風モバイルバッテリーがおすすめ。
狙った飛行機を確実に撮るなら、エアバンドも必須装備です。
フライトレーダーだと直前まで使用滑走路はわかりませんが、エアバンドを聴いていれば事前に使用滑走路がわかるため、撮れるチャンスは大いに広がります。
エアバンドを聴いているだけでも楽しいですし、何より空の世界がもっと楽しめるので、飛行機ファンなら持っておきたいアイテムです。
エアバンド受信機は多くのものが発売されていますが、初めてなら価格も手頃で高性能なIC-R6が圧倒的におすすめです。
もともとのアンテナはエアーバンド専用ではなく感度はイマイチなので、併せてエアーバンド専用のアンテナも用意しておきたいですね。
エアーバンドの使い方については、こちらで詳しく解説しています。
→【完全版】エアバンド初心者のための航空無線使い方ガイド!今日から聴ける
羽田空港撮影スポットまとめ
飛行機撮影スポットが沢山ある空港は、遠征先としても楽しい空港だと思います。
飛行機撮影ファンにおすすめのカードが、楽天プレミアムカード。
年会費10,000円の『楽天プレミアムカード』が1枚あれば、羽田なら豪華なパワーラウンジが使えますし、
航空会社関係なく世界1,300か所以上の空港ラウンジが無料で使い放題のプライオリティパスまで無料で付いてくるので、遠征や旅行が好きなら持っておくと便利なカード。
関空やLCCでの台湾・シンガポールの撮影遠征と大活躍でした。
1日じゃ周りきれない!
もし羽田に遠征に来るなら、成田空港も近くておすすめ。
成田空港にある撮影スポットについては下記の記事をご覧ください。
◆成田空港の撮影スポット記事はこちら⬇︎
→【完全版】成田空港撮影スポットまとめ!各ポイントの特徴を徹底解説
羽田空港は豊富な撮影スポットが魅力!