羽田空港は都心に近く、気軽に撮影できる空港として人気ですね。
私も休みや仕事終わりなどによく出没しています。特に第1ターミナル展望デッキで飛行機を眺めながら飲む羽田スカイエールが私のお気に入りですね。
そんな私のような飛行機好きな人達に人気の羽田空港ですが、唯一残念な点は東側が海に面しているため午前中に順光で撮影できるスポットが限られているところ。
もし午前順光で撮影できるポイントが他にあったら撮影の幅が広がるのになぁと思いませんか?
今回はそんな悩める人のために、羽田空港で午前順光で飛行機が撮影できるスポット『中央防波堤』を紹介します。
中央防波堤で撮れる飛行機写真、アクセス方法や撮影のポイントについて紹介してきます。
もくじ
中央防波堤ってどんなところ?
中央防波堤という名前だけ聞くと防波堤のような小さな設備を思い浮かべるかもしれませんが、実際は海を埋め立てて造られた大きな人工島です。
お台場や城南島の先にある人工島で、ここへ行くにはお台場か城南島から海底トンネルを通るか、東京ゲートブリッジを渡るしかありません。
中央防波堤は都心にありながら、お台場から都営バスに乗るか、車でしか行くことのできない陸の孤島のような場所です。
生ゴミを埋め立てて造られたその島にはゴミ処理関連の施設の施設やコンテナヤードなどしかなく、そっち関係のマニアが喜びそうなロケーション。
住民ゼロ、徒歩でのアクセス不可という陸の孤島には、コンビニはおろか車を停められる駐車場すらありません。大きな島なのに車停められる場所ないです。マジ陸の孤島です。
羽田34R上がりを午前順光で撮影できる唯一のスポット
そんな中央防波堤の素晴らしいところは、北風運用時、羽田空港C滑走路34Rの上がりを午前順光で撮影できることです。
C滑走路なんて東に海が面している側なので、午前順光で撮影する事ができるのは唯一ここだけです。
あとは船をチャーターするという裏ワザもありますが、さすがにそこまではできないですよね。
撮影場所と行き方
駐車場がないのでアクセスはお台場からバスかタクシーになります。タクシーの場合、お台場から行くと片道1000円ちょっとで行く事ができるのでおすすめです。
どんな写真が撮れる?中央防波堤の撮影ポイントとともに紹介
それでは中央防波堤から撮影できる飛行機写真を紹介します。
ここで撮れる写真はこんな感じ。
中央防波堤で撮れる写真
- 34R長距離便の捻り
- 22LDAアプローチのアクションカット
中央防波堤では、この2か所から撮影できます。
34R長距離便の捻り
中央防波堤最大の特徴はなんといってもC滑走路34R離陸機の捻りが撮影できること。
①のポイントから撮影可能です。
ただしここで撮影できるのは上がりの遅い飛行機のみ。777などの大型機でヨーロッパやアメリカまで飛ぶ長距離便が狙いやすいです。
小型機では早く旋回してしまうため、撮影する事ができません。
34Rを離陸した飛行機は都心上空を飛行するのを避けるため、直ちに大きく右旋回します。
この時に左翼が機体の背中が見えるほど大きくバンクをとると、かっこいい捻りの写真になりますね。
飛行機ごとに捻り方はかなり違うので、大きく捻ってくれることを祈りましょう!
旋回が終わるとこんな感じで真横カットが撮影できます。この34Rの捻りは午前上がりの長距離便しか撮影できないので、対象はかなり限られてしまいますが、ザ・中央防波堤というような絵が撮れるのでおススメです。
22のLDAアプローチを午前順光のアクションカットで
羽田空港南風運用時、ランウェイ22、23に採用されるLDAアプローチ。
①のポイントでは22へのLDAアプローチのアクションカットを午前順光で撮影できます。
LDAアプローチはILSアプローチと比べるとあまり馴染みのないアプローチ方法ですが、ILSアプローチと大きく違うところは滑走路に対して大きくオフセットがついていること。
通常のILSと同じ装置を利用したアプローチ方法ですが、22に対して都心上空を飛行するのを防ぐため、滑走路に対してオフセット進入させています。
有名な場所だとホノルルの26Lとかもそうですよね!
LDAアプローチの魅力は着陸直前に大きく左旋回が見られること。その大きく旋回するポイントがちょうどこの東京ゲートブリッジから中央防波堤付近なんです。
飛行機に乗って22にアプローチする時に前方の機外カメラを見ていると、東京ゲートブリッジに向かって飛び、目の前で左旋回していくのがよくわかりますよ!
着陸直前に大きく左旋回するシーンは中々の迫力なので、ぜひ撮影したいカットですね。
旋回を終えて22のコースに乗るとほぼ真上。
距離感的には城南島と同じくらい近い距離から撮影できます。
自分のほぼ直上を飛んでいく飛行機の姿は大迫力!お腹の下までよく見えます。
飛行機のスポッティングカットを撮るのには向きませんが、迫力のある写真は撮れるので、ぜひLDAアプローチの時にも撮影してみてくださいね。
LDAアプローチの場合は午後も撮れる
中央防波堤の北側にある②のポイントまで移動すれば、LDAアプローチをスターボードサイド側からも撮影ができます。
午後に撮影する場合はこちらまで移動すると順光で撮れます。
撮れるカットは城南島とほぼ同じ。
城南島よりも撮れるカットの幅が狭いので、あえてここで撮影するなら城南島でいいと思いますが参考までに!
撮影に必要なポイント
中央防波堤で飛行機を撮影する上で必要なポイントをまとめました。
撮影に必要なポイント
- C滑走路34R離陸機の捻りが撮れる
- B滑走路LDAアプローチのアクションカットが撮れる
- 捻りは午前、Bランは午前、午後ともに撮影可能
- 捻りは超望遠が欲しい(700ミリ以上)
撮れるタイミング
34Lの捻りを撮影するなら北風運用時の午前中。
22のLDAアプローチなら南風運用時、午前、午後ともに撮影可能。
必要レンズ
34Lなら700ミリ以上欲しいところ。
APS-C機に400ミリのズームレンズとテレコンが必要になってきます。テレコン無しの場合はトリミング必須です。
22撮影なら100〜400ミリあればOKです。
撮影するときに気をつけること
中央防波堤には駐車場がないため、アクセスはバスかタクシーになりますが、バスの場合は日曜日だけは要注意!朝の9時台に一本しかありません。帰りの便がない片道切符になってしまうので、日曜だけは気をつけてください。
おわりに
アクセス的には難ありの中央防波堤ですが、34Rを午前順光で撮影できるのはここだけになるので、ここぞという時には力を発揮する撮影スポットだと思います。
羽田にあるその他の撮影スポットについては下記の記事をご覧ください。
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