羽田空港の滑走路運用方法を解説。現在の使われ方と2020年3月末からの運用方法

4本もの滑走路がある羽田空港。

羽田空港から飛行機に乗ったとき、

『今日はどの滑走路から離陸するのかな?』なんて考えたこと、一度はありませんか?

一見複雑そうに見える羽田空港ですが、実は滑走路には運用方法が決まっています。

現在の羽田空港の滑走路運用方法と、2020年3月末から変わる新しい滑走路運用方法をまとめました。

滑走路運用方法の基本ルール

滑走路に書かれた番号の意味

滑走路をよーく見てみると、始端に数字が書いてあるのがわかりますか?

この数字は、滑走路の方位を10度刻みで表しています。

例えばセントレアの滑走路には18と36が書いてあり、36は360度の方位、つまり真北を向いています。

反対側は18なので180度方向、真南を向いています。

上の写真の滑走路には09と書かれているので090の方位、真東を向いているのがわかりますね。

ちなみに同じ方角に滑走路が並行してある場合は、右側の滑走路にR左側の滑走路はLと書いてあります。

例えば南から羽田空港へ進入する際、A滑走路は左側にあるので34L、C滑走路は右側にあるので34Rとなっています。

1本の滑走路というのは特殊な場合を除き、どちらの方向からでも使えます。

風向きによって離着陸の方向は変わる

滑走路の運用方法を決めるのは風向きです。

飛行機は必ず風に向かって(向かい風)離着陸を行います。

これはなぜかというと、追い風になってしまうと空気と飛行機の相対速度が下がってしまうので、揚力が低下して失速してしまい、墜落の危険があるからなんです。

飛行機は離着陸時は速度が低いので、低速でも大きな揚力を得られる向かい風で離着陸を行っているんですね。

風向きが変わると滑走路の使う方向も変わりますが、このことをランウェイチェンジ(通称ランチェン)といいます。

羽田空港にある滑走路

羽田空港には滑走路が4本あり、それぞれA滑走路、B滑走路、C滑走路、D滑走路と呼ばれています。

羽田空港の滑走路
  • A滑走路 (16R/34L)3000×60m
  • B滑走路 (04/22) 2500×60m
  • C滑走路 (16L/34R)3360×60m
  • D滑走路 (05/23)2500×60m

それぞれの滑走路の方位と長さは上記の通りです。

現在の羽田空港の滑走路運用方法

北風運用時

北風運用時、着陸機はA滑走路またはC滑走路に着陸します。

北方面(ヨーロッパ、アメリカ、北海道等)から飛来する機体はC滑走路、

南方面(沖縄、韓国、アジア、オーストラリア等)から飛来する機体はA滑走路に降りることが多いです。

離陸機はC滑走路またはD滑走路から離陸します。

こちらも行き先の方面別で大体決まっており、北方面に向かう機体はC滑走路、

南方面に向かう機体はD滑走路から離陸する事が多いです。

南風運用時

南風運用時、着陸機はB滑走路またはD滑走路に着陸します。

北方面(ヨーロッパ、アメリカ、北海道等)から飛来する機体はD滑走路、

南方面(沖縄、韓国、アジア、オーストラリア等)から飛来する機体はB滑走路に降りることが多いです。

離陸機はA滑走路またはC滑走路から離陸します。

こちらも行き先の方面別で大体決まっており、北方面に向かう機体はC滑走路、

南方面に向かう機体はA滑走路から離陸する事が多いです。

2020年3月29日から始まる新しい滑走路運用方法

羽田空港からの国際線を増便するため、2020年3月29日から新しい滑走路運用方法と飛行経路が始まります。

これは、現在の滑走路の運用方法では効率が悪く、このままの運用方法では離発着回数が増やせないため。

北風運用時

北風運用時は、現在の滑走路の運用方法が最も効率的なため、滑走路の運用方法は変わりません。

C滑走路の離陸機がD滑走路の離陸機に干渉しないよう、C滑走路離陸機の離陸後の航路が都心寄りに少し変わりますが、滑走路の運用方法自体は変わりません。

南風運用時

0:00~15:00、19:00~0:00

南風運用時も15:00~19:00を除いた時間帯は、現在の運用と変わりません。

15:00~19:00

2020年3月29日から開始する新しい滑走路運用方法で大きく変わるのは、この南風運用時で15:00~19:00の時間帯。

A・C滑走路では離着陸を行い、B滑走路からも離陸を行う運用に。

このように、南風運用時の15:00~19:00の時間帯だけ今までと大きく変わるので、これは覚えておきたいですね。

羽田空港の使用滑走路を予想してみよう

これで羽田空港の滑走路の運用の方法を何となくわかっていただけたと思います。

それではこれから練習問題をいくつか出すので、羽田空港の滑走路を予想してみてください。

これがわかれば羽田空港の運用はバッチリです。それではいきますよ!

練習問題
  1. 北風運用時、アメリカから来た機体はどの滑走路に着陸する?
  2. 北風運用時、バンコクから来た機体はどの滑走路に着陸する?
  3. 北風運用時、フランクフルトに向かう機体はどの滑走路から離陸する?
  4. 北風運用時、台北に向かう機体はどの滑走路から離陸する?
  5. 南風運用時、北海道から来た機体はどの滑走路に着陸する?
  6. 南風運用時、韓国から来た機体はどの滑走路に着陸する?
  7. 南風運用時、ロンドンに向かう機体はどの滑走路から離陸する?
  8. 南風運用時、那覇に向かう機体はどの滑走路から離陸する?
答え
  1. 34R(C滑走路)
  2. 34L(A滑走路)
  3. 34R(C滑走路)
  4. 05(D滑走路)
  5. 23(D滑走路)
  6. 22(B滑走路)
  7. 16L(C滑走路)
  8. 16R(A滑走路)

いかがでしたか?全問正解できたら羽田空港マスターです。

しかしここで紹介した滑走路の運用は絶対ではないので、あくまでも目安としてください。

早朝深夜時間帯や、点検、管制の都合などさまざまな理由により、この通りに運用されない事もあります。

おわりに

滑走路の運用方法がわかると、飛行機を撮影するのにも役立ちます。

ポイントは、風向きと撮りたい飛行機の方面(どこから来るのか、どこへ行くのか)。

羽田空港にはたくさんの撮影スポットがあるので、下の記事にまとめました。

羽田空港撮影スポットまとめ!ポイント別完全ガイド

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2018年9月20日

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