いい写真が撮りたい!フルサイズかAPS-Cかで悩んでいる人へ

一眼レフやミラーレスカメラを買おうとなった時、一番悩むのがフルサイズにするか、APS-Cにするかではないでしょうか。

フルサイズとAPS-Cってよく聞くけど、何が違うのかよくわからないまま、何となく画素数や、センサーの新しさなどでカメラを選んでいませんか?

一眼レフやミラーレスの購入を検討しているという事は、人よりもいい写真を撮りたいって思っているはずですよね。

そこで、フルサイズだといい写真が撮れるのかを私の経験も含めてお伝えしていこうと思います。

どう違う?フルサイズとAPS-C

フルサイズやAPS-Cって何なんでしょうか。

答えを言ってしまうとカメラのイメージセンサーの事です。

イメージセンサーはレンズを通して入ってきた光を電気信号に変える部品の事で、光を写真にするための装置といえば分かりやすいですね。

イメージセンサーはカメラの心臓ともいえる一番大切な部品です。

このイメージセンサーは大きさによって、フルサイズAPS-Cフォーサーズに分けられます。

名前の通りフルサイズが最もセンサーサイズが大きく、APS-Cはフルサイズと比べると半分以下のサイズです。

このイメージセンサーのサイズによって以下の3点が変わってきます。

センサーサイズによる違い
  • 画質
  • 焦点距離
  • ボケやすさ
それぞれ順番にみていきましょう。

写真の画質はセンサーサイズで決まる

画質の向上

写真の画質はセンサーサイズに大きく左右されます。

というのはセンサーサイズというのは名前の通りイメージセンサーの大きさなので、センサーが大きい=レンズを通して入ってくる光の情報を受け取る面積が広いので画質は良くなります。

センサーが小さい=光の情報を受け取る面積が狭くなるので画質は落ちます。

APS-Cはセンサーが小さい分写真が小さくなるはずですが、フルサイズで撮っても、APS-Cで撮っても、出来上がる写真のサイズって変わりませんよね?

ということはセンサーが小さいAPS-Cはフルサイズに合わせて光の情報、つまり画像のサイズを増幅させているので画質はその分落ちます。

フルサイズはより多くの光の情報を受け取ることができるため、その分細かい色表現も可能となり、写真の表現力も上がります。

ダイナミックレンジが広くなる

フルサイズは大きいセンサーによって多くの光を取り込む事ができるので、ダイナミックレンジが広がります。

白飛びや黒つぶれはハイライトやシャドウ部分の情報が無くなることで起こりますが、光の情報が増えることでハイライトやシャドウ部分の情報も残るので白飛びや黒つぶれしにくくなります。

高感度に強くノイズが少ない

センサーのサイズが大きいとより多くの光を取り込む事ができるということは、特に光の情報が少ない夜間や室内でその力を発揮します。

暗い場面において、センサーのサイズが小さいAPS-Cでは受け取れる光の情報が少ないのでノイズが発生してしまいますが、センサーが大きいフルサイズはより多くの光を取り込む事ができる分、ノイズの少ないクリアな写真になります。

焦点距離が変わる事で撮る対象が変わる

フルサイズと比べてAPS-Cはセンサーが小さいため、レンズを通して入ってくる光を受け取る範囲が狭くなります。

レンズからの映像を受け取る範囲が狭いということはフルサイズでは本来映る部分をトリミングしたような形になるので、出てくる写真は望遠レンズで撮ったような写真になります。

焦点距離にするとAPS-Cは1.6倍の焦点距離となります。

例えば400ミリのレンズを使用した場合、APS-Cでは640ミリ相当になります。

焦点距離が変わるということはメリットにもなればデメリットにもなります。

遠くの飛行機や動物を撮影する場合、フルサイズでは焦点距離が足りずトリミングが必要になってしまうことがあると思いますが、トリミングは当然画質が落ちるのでそういった場合にはAPS-Cが有利です。

風景や星空、部屋の中など広々とした画角で撮りたい場合はフルサイズが向いています。

ボケやすさの違いによる写真の変化

フルサイズとAPS-Cでもうひとつ変わってくるのはボケやすさ

背景のボケは被写体に近づくほど大きくなるんですが、APS-Cの場合、焦点距離が1.6倍になってしまうので同じ画角で撮ろうとすると被写体から離れなくてはなりませんよね。

ですのでフルサイズの方が被写体に近い分、綺麗に背景のボケた写真を撮ることができます。

画素数が多いと高画質というのは間違い

プロ向けの1DX2が6Dマーク2よりも画素数が少ないのはなぜだと思いますか?

よくある勘違いなんですが、画素数が多いほど高画質というわけではありません。

私も昔は画素数が多ければ多いほど高画質だと思ってました。

しかし実際は画素数が多いと逆に画質が悪くなってしまう場合もあるんです。

先ほど説明しましたが、イメージセンサーに入る光の量が多いほど画質は良くなるんでしたよね?

イメージセンサーには光を受けるソーラーパネルみたいな部品が無数についていて、2000万画素の場合はイメージセンサーにこのパネルが2000万個並んでいる事になります。

フルサイズとAPS-Cではフルサイズの方がイメージセンサーが大きいので、同じ2000万画素ではフルサイズの方が1画素の面積も2倍以上になります。

面積が広い分、1画素に対して多くの情報が入るので高画質になります。

イメージセンサーのサイズが変わらずに画素数が増えると1画素の面積が小さくなり、光を受ける面積が狭くなってしまうので画質は下がります。

ですので画素数が多ければ画質がいいわけではないんですね。

センサーサイズが小さいiPhoneで撮った写真が綺麗に見えるのは、高画質にするためにあえて画素数を落としているからなんです。

実際のところ、画素数はフルサイズで2000万画素あれば充分です。

じゃあ画質が落ちるなら高画素いらなくない?って思いますよね。

画素数が増えると解像度が上がるため、大きく印刷する時に違いが現れます。

2000万画素はA3までは綺麗に印刷できますが、高画素数のカメラならA1などの巨大なポスターサイズの印刷にも耐えられます。

でも実際のところ、そんな巨大な印刷なんてまずしないですよね?A3サイズでさえ、印刷した事ある人ってそう多くはないんじゃないでしょうか?

スマホやパソコンの画面で見る分には2000万画素も4000万画素も変わらないどころか、1画素の面積が大きい2000万画素の方が綺麗に見えると言ってもいいです。

長くなってしまったのでまとめると、画質は画素数ではなく、イメージセンサーの大きさで決まると覚えてください。ぶっちゃけこれだけ覚えておけば大丈夫です。

フルサイズの方がいい写真が撮れる?

フルサイズだからいい写真が撮れるとは限らない

いい写真ってなんだと思いますか?

すごい色鮮やかで綺麗な写真だったり、構図がよかったり色々あると思うんですが、APS-Cだっていい写真沢山ありますよね

例えば写真の綺麗さにつながる画質は取り込める光の量で決まりますが、昼間は明るく光の量が充分なので、昼間の撮影ではフルサイズもAPS-Cも画質の違いを実感する事はできません。

構図だったり、テクニックだったり、設定だったり、いい写真には撮る人の知識やスキルなんかも大きくかかわってきます。

なのでフルサイズだからいい写真になるっていう訳ではありません。

今まで撮れなかった場面で撮れるようになる

フルサイズはいい写真が撮れるというよりも、撮れる幅が広がると言ったほうがいいかもしれません。

明るい場面ではあまり違いを感じることのなかったフルサイズとAPS-Cですが、暗い場面の撮影では力の差が大きく出ます。

フルサイズのセンサーの大きさを活かして、光を沢山取り込んでくれるので、感度をあげてもノイズレスですし、今までは撮影が難しかった屋内や夜でも撮影できるようになります。

飛行機撮影で流し撮りをする場合、APS-Cではノイズを抑えるためにシャッタースピードを遅くしますが、フルサイズではノイズが少ない分、APS-Cよりもシャッタースピードを速くすることができるので、撮影の難易度を下げてくれます。

今まで失敗写真ばかりだった場面で撮れるようになるのは大きいですよね。

高感度で撮らないといけない場合って意外と多い

昼間の明るさでは画質が変わらないのでAPS-Cでも充分だと思うんですが、意外と高感度での撮影が必要な場面って多いんですよ。

例えば夜間の撮影で三脚が使えなかったり、屋内で料理の写真を撮ったり、暗い場所での人物撮影だったり、旅行でカメラを持っていっても高感度で撮影している場面って結構あります。

そういった時にフルサイズで良かったと思えます。

自分の写真に納得できない人へ

原因を考えてみよう

今の写真に不満がある人は一度自分の写真をよく見てどこが不満なのか考えてみましょう。

写真は自分の腕によるところと、カメラの性能によるところに分けられます。

その不満点がノイズだったり、画像の明暗やディテール、高感度による画質だったり、カメラによるところの場合はフルサイズに変えることで改善できるかもしれません。

しかしピンぼけや構図が悪いなど自分の腕による場合は、フルサイズにしても不満のままだと思います。

使いこなせないと実感は難しい

『自分の写真に納得できないのはフルサイズじゃないからだ』と思っていませんか?

構図やカメラの設定、撮影の腕によって写真の出来栄えは大きく変わります。

自分の写真に納得できないのはこれらが原因かもしれません。

せっかくいいカメラ持ってるのに、なぜか微妙な写真になってしまう人って周りにいませんか?

フルサイズを買っても使いこなせないと、違いを実感するのは難しいかもしれません。

でも使いこなせって言われても最初は難しいですよね。

しかし写真は撮っているうちに段々と使いこなせるようになってくるので、初心者のうちからフルサイズを買うのはもちろんアリです。

フルサイズは欲しいけど、値段が高くてハードルが高いという方にはお手軽フルサイズもあります。

何を撮るかで考えよう

ここまでフルサイズとAPS-Cの違いについて説明してきました。

これからカメラを選ぶ場合、フルサイズにするか、APS-Cにするかは何を撮るのかで決めましょう。

フルサイズ

  • 旅行で写真を撮りたい
  • 風景や屋内、夜の写真を撮りたい
このような場合は、フルサイズの画角や高感度性能が大切になってくるので、フルサイズがおすすめです。

APS-C

  • 飛行機
  • モータースポーツ
  • 昼メイン
このような場面は1.6倍の焦点距離があるAPS-Cがおすすめです。

昼間メインで夜は全く撮らない人も、高感度性能は必要ないのでAPS-Cがおすすめです。

APS-C機を買う場合は、購入するレンズに気をつけましょう。

フルサイズのレンズはAPS-Cでも使えますが、APS-C専用のレンズはフルサイズでは使えないのでいつかフルサイズを買うつもりならAPS-C用のレンズは買わない方が無難です。

またAPS-Cでは焦点距離が変わってしまうのでそのあたりにも注意しましょう。

おわりに

フルサイズとAPS-Cの違いについてあれこれまとめてみました。

私自身APS-Cとフルサイズ両方持っていますがどちらもメリット、デメリットがあり、どちらも本当にいい写真が撮れます。

自分が撮りたい写真がどういうものかで考えるといいと思います。

今回の記事がフルサイズとAPS-Cで悩んでいるみなさんの参考になれば幸いです。