イギリス・ロンドンにあるヒースロー空港。
世界で最も多くの747ジャンボを運行しているブリティッシュエアウェイズのホームベースでもあり、世界中から多くのエアラインが乗り入れるヒースロー空港は、飛行機撮影の遠征先としても人気のある空港ではないでしょうか。
そこで今回は、ヒースロー空港にある飛行機撮影スポットについてまとめてみました。
ヒースロー空港にある各撮影スポットの解説に加え、滑走路の運用方法や、撮影地の情報についてもまとめましたので、撮影の参考にしてみてくださいね。
もくじ
ヒースロー空港の滑走路運用方法
ヒースロー空港には、滑走路が2本(北側の09L-27R、南側の09R-27L)あります。
それぞれの滑走路は離陸、着陸ともに可能ですが、ヒースロー空港では騒音防止のために、滑走路の運用方法が決まっています。
飛行機撮影をする上では、滑走路の運用方法について知ることが大切なので、まずはヒースロー空港の滑走路運用ルールについて紹介したいと思います。
ヒースロー空港滑走路運用パターン
- 西風運用パターン1
- 西風運用パターン2
- 東風運用
ヒースロー空港では、主にこの3つの運用パターンがあります。
西風運用パターン1
西風運用時、運用方法は2パターンあります。
まずはパターン1。初便から15時までは北側滑走路が離陸専用、南側が着陸専用となるパターンです。ただし初便〜7:00&19:00〜最終便までは、北側滑走路に降ろされる機体もあるので注意が必要。
15時以降は北側滑走路が着陸専用、南側滑走路が離陸専用となります。
西風運用パターン2
続いてパターン2。
パターン1とは逆に、初便から15時まで北側滑走路が着陸専用、南側滑走路が離陸専用となるパターンです。ただし初便〜7:00&19:00〜最終便までは、南側に降ろされる機体もあるので注意が必要。
15時を以降は北側が離陸専用、南側が着陸専用となります。
温泉旅館でよくあるような、男湯と女湯の入れ替え制みたいイメージですね。…違うか!
東風運用
東風運用の場合はシンプルで、1日を通して北側滑走路が着陸専用、南側滑走路は離陸専用となります。
ただし初便〜7:00&19:00〜最終便までは、南側に着陸する機体もあるので注意が必要。
このように、ヒースロー空港ではそれぞれの滑走路は離陸用と着陸用が分離されているので、使用滑走路の判断がいりません。(早朝・深夜で例外はありますが)
狙った飛行機を撮影するのも非常に簡単ですね。
ヒースロー空港の飛行機撮影スポット
それでは、イギリス・ヒースロー空港にある飛行機撮影スポットを紹介します。
ヒースロー空港の飛行機撮影スポット
- エッソガソリンスタンド
- ハットンクロスの芝生広場
- ハットンクロス歩道橋
- BA整備場裏
- ハットンロードノース交差点
- ランウェイビューレストラン
- ラウンドアバウト
- ターミナル5近くの土手
- ターミナル5駐車場
それでは各撮影スポットについて、順番に紹介していきます。
①エッソガソリンスタンド
エッソガソリンスタンドは、ヒースロー空港の南西、エッソガソリンスタンド付近にある撮影スポットで、西風運用時、南側滑走路27Lを離陸する飛行機を撮影することができるポイント。昼順光。
27Lを離陸するB747やA380などの大型機を撮影することができ、離陸後の真横カットを撮影するのに適しています。エアボーンの位置によっては、タワーを入れたカットを撮影することも可能。
ターミナル5から歩いてアクセスします。
◆エッソガソリンスタンドについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
②ハットンクロスの芝生広場
ハットンクロスにある芝生の広場は、ヒースロー空港の南東、ハットンクロス駅近くにある撮影スポットで、27L着陸機を昼順光で撮影できるスポットです。
ハットンクロスの芝生広場はヒースロー空港では最も有名な撮影スポットで、ここで撮りたい写真はなんといっても、この特徴的な家と芝生との景色。このほかにも、真横カットの写真を撮るのにも適した場所となっています。
ハットンクロス駅から歩いて、5分ほどの距離にあります。
◆ハットンクロスの芝生広場についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
③ハットンクロス歩道橋
ハットンクロス歩道橋は、ヒースロー空港の南東、ハットンクロス駅前にある撮影スポットで、27Lに着陸する飛行機の真横を撮影することができるポイントです。
早朝・夕方順光で、芝生広場とは順光時間が逆となっています。歩道橋の端からは着陸間際のシーンも撮影可能。
ハットンクロス駅前なのでアクセスが良く、撮影しやすいポイントです。
◆ハットンクロス歩道橋についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
④BA整備場裏
BA整備場裏は、ヒースロー空港の北東にある撮影スポットで、27Rに着陸する飛行機のスポッティング写真を撮影することができるポイントです。お昼順光。
やや腹下からの撮影となってしまいますが、周囲には障害物が少なく、撮影しやすいポイントとなっています。
バス停が目の前にあるため、アクセスも容易。
◆BA整備場裏についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑤ハットンロードノース交差点
ハットンロードノース交差点は、ヒースロー空港の北東、27Rエンド付近にある撮影スポットで、27R着陸機を撮影することができます。早朝・夕方順光。
エンド付近にあるため、飛行機との距離が近く、迫力のある写真を撮影することができます。
この付近には撮れる場所がいくつかあり、ちょっと場所を移動するだけで撮れる写真も変わってくるので、なかなかおもしろいスポットですね。
◆ハットンロードノース交差点についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑥ランウェイビューレストラン
ランウェイビューレストランは、ヒースロー空港の北西、シスルホテル内にあるレストランで、ここのテラス席からは09L着陸機や27Rを離陸する大型機を撮影することができます。早朝・夕方順光。
ヒースロー空港の撮影スポットには空港内を見渡すことができる場所というのはあまりないんですが、ここは空港内が見渡せる数少ない場所なので、とても貴重な撮影スポットです。
ターミナルビルとの絡みや、スポッティング写真などを撮影することができます。
◆ランウェイビューレストランについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑦ラウンドアバウト
ラウンドアバウトは、ヒースロー空港の北西、ランウェイ09Lエンド付近にある撮影スポットで、09Lに着陸する飛行機を撮影することができるポイント。早朝・夕方順光。
撮れる写真はランウェイビューレストランよりも地味ですが、障害物がほとんどないので撮影しやすいスポット。
ランウェイビューレストランでは、飛行機の高度によっては木が被ってしまうこともあるので、確実に撮りたいならこっちでしょう。
◆ラウンドアバウトについてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑧ターミナル5近くの土手
ターミナル5近くの土手は、ヒースロー空港ターミナル5から歩いてすぐの所にある撮影スポットで、ランウェイ09Lに着陸する飛行機を撮影することができるポイント。昼順光。
スポッティング写真が撮れるのはもちろんのこと、ちょっど高台にあるのであまり腹下にならずに撮影することができます。
芝生の上でのんびりと撮影することができ、撮影環境のいいポイントですね。
◆ターミナル5近くの土手についてまとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
⑨ターミナル5駐車場
ターミナル5駐車場は、ヒースロー空港ターミナル5直結のショートステイ用立体駐車場から撮れる撮影スポットで、ランウェイ09Lに着陸する飛行機を撮影することができるポイント。昼順光。
スポッティング写真や転がり、27R離陸機など、撮れる写真も多く、東風、西風どちらでも撮れるので、撮影機会の多いポイントです。
ターミナル5直結なので、アクセスの良さもメリット。
◆ターミナル5駐車場について、まとめた記事はこちら⬇︎
ここで撮れる写真例
ヒースロー空港での飛行機撮影のポイント
ヒースロー空港で飛行機を撮影する上でのポイントを紹介します。
撮影のポイント
- ブリティッシュの747が撮れる
- 地元の撮影者が多いので撮りやすい
- 地元の人が撮らないような場所での撮影は控える
- 撮影スポット間の移動は423系統の無料バスが便利
ヒースロー空港に行ったら個人的に絶対に撮りたいのが、ブリティッシュの747。
ブリティッシュはB747最大のオペレーターですが、通常塗装のほかに、ワンワールド塗装機、そして現在は4種類の復刻塗装機を飛ばしています。
ワンワールド塗装の747は、日本ではカンタス航空しか撮れませんが、カンタスジャンボは早朝に着陸して深夜に出発するため、明るい時間に飛んでいる写真を撮ることが難しいんですよね。
なのでBAジャンボのワンワールド塗装機は、飛んでいるシーンをぜひとも撮っておきたいもの。
あとヒースロー空港で撮りたい飛行機といえば、BAの4種類の復刻塗装機。
ヒースロー空港は運用が簡単なので、ぜひコンプリートしてみてください。
紹介したとおり、撮影スポットが豊富なヒースロー空港ですが、撮影スポット間の移動は意外と楽。
特にターミナル5から空港の北側のバスロードを通ってハットンクロスまでを結ぶ423系統のバスは、各撮影スポットに行くのに非常に便利!
しかもターミナル5〜ハットンクロス間は無料で利用できるので、ぜひ活用しましょう。
- 前方から乗る(料金は払わずそのまま乗ってOK)
- 降りたいバス停でボタンを押す
- 後方から降りる
海外遠征で役に立つのがフライトレーダー24。使っている人も多いと思いますが、これがあれば滑走路の運用を確認したり、飛行機の位置やフライトスケジュールがわかります。
しかし一日中フライトレーダーを使っていると困るのが、スマホのバッテリーの持ちですよね。
そんな時に便利なのが、モバイルバッテリー。
特にリモワようなデザインのROMOSSリモワ風モバイルバッテリーは、お洒落なデザインと大満足の充電容量は、旅の相棒にピッタリです。カラーも好みで選べますしね!
おわりに
ロンドン・ヒースロー空港は豊富な撮影スポットがあり、しかも飛行機撮影に比較的オープンな国なので、初めての遠征先としてもおすすめの空港です。
ヒースロー空港に遠征した際の宿泊先としては、シスルホテルがおすすめ。
料金もリーズナブルですし、なんといってもここのレストランは空港が一望できるので、ホテルにいながら撮影もできてしまうという。
シスルホテルからターミナル5まではヒースローポッドで直結ですし、423系統のバス停も目の前にあるので各撮影スポットへのアクセスも非常に便利です。
ちなみにイギリスにはユニバーサルタイプのコンセントはほぼないので、スマホやWi-Fiルーターの充電には、変換プラグが欠かせません。
世界中のコンセントで使えるマルチタイプの変換プラグを用意しておくと、海外旅行がグッと快適になりますよ。
せっかくイギリスまで遠征に来たなら、ヒースロー空港以外にも周ってみましょう!
ヒースロー空港のすぐ近くには、ガトウィック空港もあります。
ヒースロー空港からガトウィック空港までは、直通バスがあるので移動も簡単。2時間弱で着いちゃいます。
ガトウィック空港もバージンアトランティックの747が撮れたりするので、せっかくロンドンに来たならガトウィック空港で撮影してみるのもいいかもしれませんね。
さらに日程に余裕のある方は、ちょっと足を伸ばしてアムステルダムのスキポール空港にも撮影しに行ってみませんか?
実はロンドンとアムステルダムは距離にして約370km。わずか東京〜大阪くらいの距離なんです。
試しにスカイスキャナーで検索してみるとわかりますが、飛行機も片道3,500円くらいから行けますし、日程に余裕があるなら超おすすめです。
料金は検索結果から詳細、次へと進むと航空券の合計金額が確認できますが、サーチャージとか税金とか全部コミコミで、この値段ですからね!
ヒースロー空港からガトウィック空港に行くバスの値段とあまり変わらないっていうね。笑
今ならKLMの747が撮れますし、フェンスのない超開放的な場所から撮れるスキポール空港は、飛行機撮影の聖地のような空港なので、興味があるなら一度は行ってみてください。
撮影環境の良さに感動しますよ!
スキポール空港まで行く余裕がなかったり、天気が悪く撮影に向かない日は、イギリス空軍博物館に行ってみましょう。
ロンドン市内から地下鉄で40分ほどですし、飛行機好きなら楽しめますよ。
まずはこの運用パターンを覚えよう!