政府専用機を撮影しよう!撮影場所、装備、撮り方を徹底解説!

政府専用機はコールサインを取ってシグナスと呼ばれています。

2019年に退役となってしまう現在のシグナスを撮れる時間はあと僅かしか残されていません。
引退してしまう前に現在の勇姿を是非写真に収めておきましょう。

といっても政府専用機であるシグナスは定期便として飛んでいるわけでもなく、自衛隊機であるためフライトレーダー24にも映りません。
どうやって撮ったらいいかわからないですよね。

そこで今日はシグナスの撮り方をご紹介したいと思います。

政府専用機を撮れる場所

千歳


シグナスは航空自衛隊の千歳基地に所属しています。

千歳基地は新千歳空港の西側の隣にあり、新千歳空港とつながっています。
千歳基地にはシグナスの格納庫があり、普段は千歳基地で訓練を行っています。

首相や天皇陛下の外国訪問、羽田での整備、その他訓練でいない事もあるので外交日程等をよく確認しましょう。

シグナスの所在確認はヤフーのリアルタイム検索が便利です。”羽田 シグナス”や”千歳 シグナス”等で検索すると誰かがTwitter等で目撃情報を上げてくれている事が多いので活用しましょう。

撮影しに行く日にシグナスがいる情報があった場合は撮れる確率が高いです。
便利な世の中になりましたね!

また毎年7月中旬から8月上旬に千歳の航空祭があり、そこでは必ず展示飛行と地上展示があります。千歳航空祭に行けば確実にシグナスを撮ることができます。

羽田

現在シグナスの整備は日本航空が担当しています。

整備の際は羽田空港に回送され、そこで整備を受けます。
この整備で羽田空港に来るのは月に2回ほどはあるので、撮れるチャンスは意外とあります。

中々大変ですが、いつでも撮影に行ける準備をしておき、毎日情報をチェックして、情報が入ったら羽田空港にすぐ向かえる態勢を整えておくことで撮れる確率は高まります。

また首相や天皇陛下が外国に訪問する際は羽田空港から向かいます。外遊の場合はチャンスです!

外遊は事前に日程が公表されることがほとんどなので外遊の1ヶ月前から2週間前までには大体日程がわかります。

G7やG20、サミット、日米首相会談など外国訪問の機会は色々とあるので、普段から首相や天皇陛下の外遊のニュースをチェックしておきましょう。

通常は外遊に行く前日に羽田空港に到着し、外遊当日に羽田空港を出発、外遊から帰ってくる日に羽田空港に到着、その日か次の日に新千歳空港に向けて出発する事が多いので、外遊日程を知っていれば羽田空港にシグナスが来るタイミングがわかります

外遊の前日に羽田に行けば着陸を、当日なら離陸を、帰国日は着陸と、もしかしたら離陸が、帰国日の翌日は前日に離陸していなかったら離陸を撮ることができます。

さらに外遊では訓練と違い、外遊の時だけの特別な写真も撮ることができるんです。天皇陛下や首相が搭乗される時はコールサインがシグナスからジャパニーズエアフォースワンとなり、誘導路上をタキシングする時にコクピットの上で国旗の旗揚げが行われます。

この写真は外遊の出国時、帰国時しか見ることができません。この旗揚げシーンは訓練では撮れないので絶対に撮っておきましょう。

必要な機材は?

カメラ

当たり前ですがカメラが必要です。APS-C、フルサイズどちらでも大丈夫です。

レンズ

レンズはAPS-Cのカメラなら70〜400ミリ程度のものを、フルサイズのカメラなら100-400ミリ程度のものを用意しましょう。

エアバンド

是非とも用意してほしいのがこのエアバンドです。このエアバンドがあることで失敗を減らすことができるんです。

政府専用機はフライトレーダー24に映りません。地上にいる時は見えるのでいいんですが、降りてくるタイミングはエアバンドがないとわかりません。
せっかく撮影に行ってもタイミングがわからないと降りてくるチャンスを逃してしまう事もあります。

私も朝から撮影に行き8時間待って、ご飯を食べに行った僅か20分の間にお目当てのものが降りてくるという失態があります。

もうひとつエアバンドの重要な役割が使用滑走路がわかることです。

羽田空港には滑走路が4本あり千歳基地にも2本、新千歳空港にも2本あります。
さらに同じ滑走路でも風向きによって降りる方向は変わります。

大抵は予想することができますが、想定と違う滑走路を使用することもかなりあります。

そんな時、エアバンドがなければ撮影機会を逃してしまいますが、エアバンドがあれば即座に移動し撮影することができます。

貴重な撮影機会、できることなら逃したくないですよね。

2万円程度で買えるので本格的に撮影をしようと考えているなら是非持っておきましょう。

その他あった方がいいもの

  • エアバンドの交換用電池
  • カメラの予備バッテリー
  • 予備のSDカード
  • 三脚

必需品というわけではないんですが、こちらも用意しておくと安心です。

短期戦のつもりが予期せず長期戦になった場合、特にエアバンドとカメラのバッテリー切れは起こる可能性が高く、用意したくてもすぐに用意できるものでもありません。

切れてしまうと撮影に支障をきたしますし、大きな荷物になるものでもないので用意があった方が安心です。

三脚は夜にバルブ撮影を行うつもりがあれば持っていきましょう。他の物と比べると荷物になるのでバルブ撮影を行う場合のみで大丈夫です。

実際に政府専用機を撮ってみよう!私の撮り方を紹介!

用意はできましたか?それでは実際に撮影に行ってみましょう。

ここでは実際の撮影の私のルーティンを紹介しますので、一緒に私と行ったつもりで読んでください。

千歳編

まず外交日程を確認し、外交日程と被らない時期に千歳の訪問計画を立てます。

地方訓練や羽田での整備が行われているもいない可能性があること、いた場合でも天気が悪い場合や色々な構図で撮ることを考慮すると最低3日間は滞在時間が欲しいところです。

日程の候補が決まったら予約を取りましょう。

往復の航空券と宿を個人で手配してもいいですし、JALやANAのパックツアーで予約してもいいです。
JALやANAのツアーは冬場などの安い時期だと往復航空券と宿、レンタカー付きで2泊3日3〜4万円程度であります。
個人手配、パックツアーどちらか安い方で取りましょう。

ちなみにできれば宿は札幌ではなく千歳市内で、レンタカーもできればあった方がいいです。

手配が済んだら当日までに必要な機材を揃えておきましょう。

必要な機材は先ほど挙げたものを用意して下さい。今回のような宿泊を伴う遠征ではカメラ用の予備バッテリー、エアバンド用の予備電池、予備のSDカードも必ず用意しておきましょう。

私は今回夜にできたらバルブ撮影も行いたいので三脚を持って行くことに決めました。
準備ができたら当日を迎えるのみです。

さぁいよいよ当日です。

忘れ物に気をつけて新千歳空港に向かいましょう。
新千歳空港に着くまでにリアルタイム検索でシグナスがどこにいるのか確認しておきましょう。
最新の情報がなくても千歳か羽田、またはどこかに飛んで行ってしまってるかの検討はつくはずです。

また千歳市内の今日の風向き、新千歳空港の使用滑走路をそれぞれ天気予報やフライトレーダー24を活用して確認しておきましょう。

飛行機は基本的に離陸や着陸の際は向かい風になるように滑走路を使います。
北風なら北向きに離着陸を行いますし、風向きが南風に変わればランウェイチェンジといって南方向に離着陸を行います。

なので新千歳空港の使用滑走路がわかれば千歳基地の使用滑走路がわかります。

また1日の風向きの予報がわかればランウェイチェンジの予測もできます。

使用している滑走路の予想ができたら撮影の動きを決めておきましょう。

千歳基地は南北に滑走路があるので午前は基地の東側から撮影すると順光、午後は西側から撮影すると順光で撮ることができます。

撮影の基本は順光です。

なるべく順光で撮る事を考慮しながら、撮りたいカット、構図を決めて周り方を決めましょう。

まとめると

  • シグナスがいるか
  • 風向きと使用滑走路
  • 使用滑走路と太陽の位置を考慮した撮影順序

以上を新千歳空港に着くまでに調べておきましょう。

私の場合は今日1日北風の予報だったので午前は基地の東側から撮影を開始し、昼頃に南側へ移動、午後は西側から撮影する事に決めました。

さて、無事新千歳空港に着きましたか?着いたらあとは動くだけです。

あらかじめ決めた撮影順序に従って撮影スポットを移動し、撮影を順に行っていきましょう!

基地の東側に到着しました。

格納庫前にシグナス発見!これから訓練を行うようです。動き始める前にカメラを準備します。

朝は光の状態がどんどん変わるので細かく試し撮りをしながら設定を合わせておきましょう。

いよいよシグナスが動き始めました。

目の前のタキシングを順光でバッチリ撮ることができました。機体に光が当たっていい感じにテリが出ています。

使用滑走路がわかればどこをタキシングしてくるかの予想ができるのでタキシングを無事順光で捉えることができました。

シグナスが滑走路の端まで移動してきました。いよいよ離陸です。

雪を巻き上げながら豪快に離陸していきました。青空の中をどんどんと上がっていきます。

離陸のシーンもバッチリ順光で撮ることができました。

無事撮ることができたので基地の南側に移動します。

今度は南側に移動します。無線を聞いているとどうやらこれからタッチ・アンド・ゴー訓練を行うようです。

飛んで見えなくなってしまったシグナスも無線があればこのように降りてくるタイミングがわかります。

シグナスが来ました!


正面からのなかなか迫力のある写真を撮れました。

午後もタッチ・アンド・ゴー訓練をやるようなので順光で撮るべく基地の西側に移動します。

3時間ほど撮影してT-4やタワーとの絡みを撮ることができました。

日が傾き始めた頃、タッチ・アンド・ゴー訓練が終了しました。

夜にまた訓練を行うのなら流し撮りをしようと思っていたんですが無線を聞いているとどうやら夜の訓練はなさそうです。
仕方ないのでバルブ撮影をする事に決め、基地の東側に戻ります。

東側に到着するとシグナスが格納庫の前にいます。

日が落ちるのを待ってバルブ撮影を行い、無事夜のシグナスを撮ることができました。
シグナスが格納庫に入るのを見届けて、この日の撮影を終了しました。

ホテルに移動し、チェックインしたら大量に撮った写真の仕分けを行い、失敗写真はどんどん削除します。

1日撮影すると撮った写真もかなりの量になると思います。私は今日1日で500枚近く撮ってました。

写真は撮るよりも後の仕分けの方が大変です。時間がある時に失敗写真を削除しておくと後で写真を整理する時に圧倒的に楽になりますよ。

仕分けを済ませたらカメラの手入れや、バッテリーの充電を行い、明日に備えましょう。

2日目がスタートです。

朝起きて風向きをチェックすると昨日とは逆の南風でした。

今日は正面からの離陸を撮るべく最初に基地の南側に向かい、その後南千歳駅近くに移動して着陸を撮り、午後は西側から撮影しようと考えました。

朝8時頃に基地の南側に到着し、離陸を待ちます。

なぜ最初に南側へ移動したかというと、この南風の時の正面からの離陸シーンは今回の千歳遠征で1番撮りたかった構図だったからです。

なかなか離陸せず、10時半頃に正面から離陸シーンを撮影することができました。

この遠征1番の目的を達成することができました。薄い雲がかかっていましたが、正面からクリアに撮ることができ満足です。

しかし上がった後、なかなか戻ってこなかったため、リアルタイム検索をしてみると羽田に飛んで行ったことが判明し、この日は結局この撮影のみで終わりました。

シグナスは2機いますが、3日目も残る1機は飛ばなかったため今回の遠征はこれで終了となりました。

3日間の中で撮影できたのは初日と2日目の朝だけでした。
1日撮れないこともあるので、やはり何日か余裕があると撮影できるチャンスが増えますね。

羽田編

私の家は埼玉にあるため羽田空港へは日帰りで行くことができます。

外交日程のニュースを確認しているとアメリカで安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談が行われる事がわかりました。

私のスケジュールを確認すると帰国の日が休みで撮影に行けそうです。

今回私はトランプ大統領との首脳会談を終えて日本に帰国する安倍総理の到着を撮影するべく羽田空港へ向かうことにしました。

日帰りなので三脚や交換用レンズなどは持って行かず軽量な装備にします。

撮影予定日の前日の夜、ニュースを確認すると安倍総理はまだアメリカを出発していませんでした。撮影予定日の朝、起きて再度ニュースを確認するとアメリカを出発したニュースがありました。日本の到着予定時刻を予想すると、どうも夕方頃の到着になりそうです。

昼過ぎに羽田空港へ向かい、風向きと使用滑走路を確認します。

この日の風向きはコロコロと変わる予報で、羽田空港到着時は北風運用でしたが、変わる可能性もありました。

北風運用の場合はC滑走路に降りてくる可能性が高いため、第2ターミナルのデッキで撮影の準備を進めます。

夕方頃、風向きが変わったためランウェイチェンジが行われ、南風運用となりました。

そのタイミングで無線に政府専用機であるジャパニーズエアフォースワンのコールサインが入り、D滑走路に降りてくることがわかりました。

D滑走路は沖にあるため私の機材では着陸を綺麗に撮ることができません。
そのため着陸は諦め、タキシングを撮る事にしました。

政府専用機は要人を乗せている場合はVIPスポットに来ます。

D滑走路に降りてくる場合、現在いる第2ターミナルのデッキ前をタキシングしてくる可能性が高いため、場所を移動せずこのまま待機します。

いよいよ遠くのD滑走路に政府専用機が降りてくるのが見え、カメラの設定を最終調整します。

遠くからゆっくりとタキシングしてきて、いよいよ旗出しです。

予想通り目の前で旗出しの政府専用機を撮ることができました。

着陸を撮るチャンスは多いですが、旗出しを撮る機会は少ないため、直前にランウェイチェンジがあったことはラッキーでした。

無線があると降りてくる滑走路がわかるので助かります。
使用滑走路が早くわかると、その分移動する時間を取ることができるからです。

今回は移動せずに済みましたが、着陸直前で予想と違う滑走路に降りる事がわかっても移動するのは間に合いません。
エアバンド様様ですね。

おわりに

こんな感じで私は撮影のルーティンを組み立てています。

撮影の仕方は人それぞれ違うと思いますし、もっといい方法で情報を集めることができる人もいると思いますが、まだ撮影したことのない人に少しでも参考となればと思い、紹介しました。

いよいよ引退の時期が迫ってきたシグナス。私も含め、思い残すことのないように撮影しましょう!