駐機中やタキシングなど、地上にいる飛行機も悪くありませんが、やっぱり飛行機は空を飛んでいる姿が一番カッコいいと思います。
中でも飛行機がかっこよく感じる場面は、離陸や旋回、着陸など飛行機の動きが感じられるシーン。
そんな瞬間を切り取って、飛行機の動きが伝わってくるような写真を撮ってみましょう。
もくじ
離陸
エアボーンの瞬間

地上にいる飛行機が空に飛び立つ離陸シーンは、一番飛行機らしい瞬間かなと思います。
地面から浮かび上がるエアボーンの瞬間は、個人的にも好きな場面。

エアボーンの瞬間をズームで切り取ってみると、重たい飛行機が浮かび上がる迫力のあるシーンを撮影することができます。

エアボーンの瞬間を撮影するなら、戦闘機もおすすめ。アフターバーナーを炊いて離陸する戦闘機の離陸は、非常に迫力があります。
主翼のしなり

重たい飛行機が離陸する際は主翼がしなりますが、特にB787は主翼にCFRPを採用しており、大きくしなる主翼のため、離陸シーンがかっこよく撮れる機体。

主翼のしなりは、飛行機の前方や後方から撮影すると表現しやすいです。
しなった主翼は、重たい飛行機が浮き上がる感じが伝わりますよね。
ギアが中途半端な位置はかっこ悪い

離陸機を撮影する際にギアが中途半端に上がった状態の写真は、あまりかっこ良くないと言われています。
パイロットのギア上げ操作からギアが完全に格納されるまでは少し時間がかかるので、この中途半端なギア上げ写真は意外となりがち。
できれば完全なギアダウンの状態か、上がり切った状態で撮影したいところ。

パイロットは離陸後すぐにギア上げ操作を行うので、空港近くの外周ポイントから離陸した飛行機を見上げる感じの距離感の場所では、ギアが中途半端に上がった写真になりやすいです。

ギアが完全に降りた状態を狙う場合は、エアボーンの瞬間が狙える滑走路付近からの撮影がベスト。
離陸直後を狙える展望デッキなどでは、ギアを上げる前の状態を撮影しやすいです。

ギアが完全に格納された離陸機を狙う場合は、空港からやや離れた外周ポイントから超望遠で狙います。
ギアが完全に格納されたタイミングでは、すでに高度が500フィートくらいまで上がっていることが多いです。
そのため近い距離からギア上げ状態を狙おうとすると、ギアが中途半端な位置で撮影するか、大きく見上げるような構図になってしまいがち。
ギアが収納された離陸機を狙うなら、ある程度離れた遠距離から、500ミリ以上の焦点距離で狙える場所から撮影したいところです。
エンジンのブラスト

エンジンのブラストも離陸でかっこいいシーン。
エンジン後方から出るジェットブラストは、車を吹き飛ばしてしまう程の威力がありますが、望遠レンズでブラストをズームで撮影すると、離陸シーンを力強く表現できます。
ジェットブラストは飛行機の前方または後方から背景が暗い場所で撮影すると、ブラストの揺らぎがよくわかる写真になります。
旋回(ひねり)

飛行機のかっこいいシーンといえば、旋回も外せませんね。飛行機撮影だと、旋回のことを『ひねり』と呼んだりします。
反対側の主翼が見えるくらい大きくひねってくれる瞬間を狙いたいですね。

低高度で旋回してくれる場所は限られるので、ひねりが撮れる場所は限られます。
低高度といっても、通常の飛行機撮影と比べると距離はかなりあるので、600ミリ以上の焦点距離は欲しいところ。

羽田空港の中央防波堤なんかは、ひねりを狙いやすい場所ですね。
→羽田空港近くの中央防波堤で撮影できる飛行機写真!34R捻りに22LDAまで

ひねりを撮影するなら航空祭なんかも狙い目。
民間機は撮れませんが、自衛隊機などのひねりを間近で撮影することができます。
着陸
タッチダウン

タッチダウンの瞬間は、飛行機の動きが表現できるシーン。
滑走路に接地するとランディングギアからスモークが出るので、その瞬間を狙いたいですね。
スモークが出るのは一瞬なので、シャッタースピードの速い7D Mark2などの連写性能の高いカメラで確実に狙いたいところ。
→CANON 7D Mark2レビュー。連写とAFに特化した飛行機などの動体撮影専用カメラ

スモークを狙うなら、737などの小型機よりも777などの大型機の方が沢山出るので、迫力のある写真になりやすいです。
ランディングギア・フラップ

着陸機はランディングギア、フラップを降ろしてアプローチしてきますが、それらの装置が展開している飛行機の姿はかっこよく感じます。
特にかっこいいのは、ランディングギアが沢山ある重々しい大型機。
ギア・フラップの様子をズームレンズでアップで撮れば、迫力のあるシーンが撮影できます。
リバース(逆噴射)

着陸後、逆噴射とスポイラーを使ってブレーキをかけるシーンも動きが感じられるかっこいい瞬間。
特に前方・後方から間近で撮影できるような場所では大迫力です。

雨の日の撮影では、逆噴射によって吹き上がる水飛沫で、さらに迫力のある写真になります。
→雨の日こそ飛行機を撮りに行こう!雨で撮りたい写真と撮影方法
流し撮り

飛行機の動きを表現するには、流し撮りという撮影方法も有効な手段。
シャッタースピードを遅くして背景を流すことで、飛行機のスピード感が表現できます。
流し撮りは慣れないと少し難しいですが、表現の幅が広がるので、飛行機を撮るなら覚えておきたい撮影方法。
流し撮りの撮影方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
→飛行機を撮影しよう!流し撮りのコツと方法をわかりやすく解説
動きを感じる飛行機写真まとめ

動きのある飛行機シーンはやっぱりかっこいいですよね。
動画と違って写真は動きませんが、飛行機の動きが感じられるようなかっこいいシーンをぜひ撮影してみてください。