こんにちは!
レシーバー使いこなしてますか?
飛行機撮影においてエアバンド受信機は欠かせないものですが、機能が多すぎて最初はちょっと難しいですよね。
買ったはいいけど、そもそもどんな機能があるのかよくわからん!という人のために、今回はエアバンド受信機の基本的な機能について紹介したいと思います。
もくじ
エアバンド受信機の基本的な機能
エアバンドを買ってはみたものの、正直とっつきにくくないですか?私は説明書を読んでも最初は呪文並みに全然わからなかったですね。
エアバンドの機能が難しいのはその多機能さゆえ。
昔は目的の周波数に合わせて聞くだけのラジオと変わらない簡単なものでした。そして、より便利にするために機能がどんどん増えた結果、初心者には難しいものになってしまいました。
でも機能がわかれば、実はとても簡単なんです!
という事で、まずはエアバンド受信機でできる基本的な機能を紹介します。
エアバンド受信機でできること
- 手動で周波数を合わせて聞く事ができる
- よく聴く周波数を登録できる
- 登録した周波数をグループで管理できる
- 複数の周波数をまとめて聞ける
- 知らない周波数を見つけて聞ける
レシーバーには、上記のような機能があります。
これ凄くないですか?全部使いこなしたら超便利です!
最近の高性能な受信機は録音ができたり、2つの周波数を同時に受信できたりするものもありますが、まずはこの基本機能を押さえましょう!
エアバンド受信機はラジオと同じ!周波数を合わせて聞くだけ
エアバンド受信機と聞くと難しそうに感じますよね。
でもその機能は基本的にはラジオとまったく同じ。受信する周波数帯がエアバンド受信機の方が広いだけですね。
なんならラジオだって普通に受信できちゃいます。
周波数を自分で合わせて聞くのはエアバンド受信の基本中の基本なので、手順を覚えちゃいましょう!
周波数を合わせる
まずは周波数合わせですね。例えば埼玉在住でFMラジオのNACK5を聴く場合は、79.5MHzに合わせます。
電波型式を選択
周波数を合わせたら次は電波型式です。AMやFM、WFMなどですね。
周波数を合わせても、電波型式が正しくないと受信することができないんです。(変調方式が違うため)
FMラジオの変調方式はFMではなくWFMなので、WFMを選びます。(基本的にはレシーバーが自動で選んでくれますが、正しく選択されているか確認してください。)
スケルチ
電波の届く範囲にいれば、これで受信できます。
これでOKですが、無線の場合、受信中にザーッというノイズ音が気になる事があります。このノイズ音、ずーっと聴いてるとイライラするんですよね。
このノイズを除去する機能がスケルチです。
レシーバーの機種によってオートでスケルチを調整してくれますが、ノイズが気になる場合は自分で調節しましょう。
メモリーモードで周波数を登録しておけば合わせる手間を解消
撮影の度にいちいち自分で周波数を合わせてらんないよ!という人のために、よく聴く周波数をレシーバーに登録しておく事ができます。
それがメモリー機能です。
レシーバーに周波数を登録しておけば、チャンネルを選ぶだけでその周波数を聴くことができるので、受信するのが非常に楽になります。
この機能もラジオなんかと同じですね!
こんな感じで、レシーバーのチャンネルに周波数を登録できます⇓
チャンネル | 周波数 |
1ch | 118.1 |
2ch | 119.4 |
3ch | 121.7 |
4ch | 126.0 |
5ch | 128.8 |
6ch | 118.2 |
7ch | 119.6 |
8ch | 120.2 |
9ch | 125.8 |
レシーバーにもよりますが、ほとんどのもので1000以上のチャンネル登録が可能!
登録した周波数はバンク(グループ)で空港別に管理
登録されたチャンネル数が膨大な数になると、今度は聴きたいチャンネルを探すのが大変になりますよね。
そこで便利な機能がバンク(グループ)。
レシーバーでは周波数をチャンネルに登録できますが、そのチャンネルをバンクにグループごとにまとめる事ができるんです。
イメージ的には1〜10chは音楽専門、11〜14chは落語、15.17.19chはニュース、16,18chはスポーツみたいな感じですね。
この機能を使えば、エアバンドであれば空港ごとに周波数を管理する事が可能になります。
例えば1〜5chに羽田の周波数を登録したら、羽田というバンクにまとめるような感じですね。
バンク | チャンネル | 周波数 |
A(羽田) | 1ch | 118.1 |
2ch | 119.4 | |
3ch | 121.7 | |
4ch | 126.0 | |
5ch | 128.8 | |
B(成田) | 6ch | 118.2 |
7ch | 119.6 | |
8ch | 120.2 | |
9ch | 125.8 |
上記の表はバンク管理のイメージ例で、実際の周波数とは異なります。
羽田空港や成田空港の実際の周波数は、下記の撮影スポットまとめ記事を参照してください。
→羽田空港撮影スポットまとめ。各ポイントごとの特徴と撮影ガイド
→【完全版】成田空港撮影スポットまとめ!各ポイントの特徴を徹底解説
スキャンすればまとめて聞ける
複数の周波数を聴きたい場合、いちいち自分でチャンネルを変えるのは大変ですよね。
そこで便利なのがスキャン機能。
指定した複数の周波数を同時にスキャンし続けてくれるので、自分でチャンネルを変える手間がかかりません。感があった場合は交信内容を流し、会話が止まったらまたスキャンが再開されます。
レシーバーが交信のあるチャンネルで自動で止まってくれるので、複数ある周波数の中からどの周波数を使っているかわからない場合や、トラフィックの少ない基地での撮影などで役立ちます。
サーチを使えば知りたい周波数を発見できる
使用している周波数が事前にわかればいいんですが、そうもいかない時もありますよね。
そんな時に便利な機能がサーチです。
サーチは、発信されている周波数をレシーバーが自動で探してくれる機能なんです。
この機能を使えば、航空祭などのイベントで臨時に開設される周波数や、初めて行く空港での周波数を見つけるのに役立ちます。
受信は法的に認められるけど漏らすのはアウト
レシーバーを使うと民間機と管制官の交信はもちろんのこと、軍用機の交信も聞くことができます。
普通に考えたら問題ありそうな気がしますよね。
しかし電波ってそもそも利用できる範囲が限られている資源なんです。貴重な資源である電波はみんなの物というような公共性のあるものなので、受信することは禁止されていません。
ただしみんなの物である以上、守らなければいけないルールもあるんですね。
無許可で電波を発射したり、受信した内容を人に漏らしたりするのはNGです。
電波の発射といっても、日常生活で使っているような微弱な電波(ラジコン、Bluetooth)などであれば問題ありません。
受信においては飛行機撮影の場面などで仲間内で話すくらいであれば大丈夫ですが、レシーバーを使用時は周囲に聞こえないようにイヤホンを使った方がスマートですね。
終わりに
紹介した受信機の機能を使いこなせれば、空港や基地での撮影がとても快適になります。
お目当ての飛行機が撮れるチャンスが確実に広がるので、ぜひ機能をマスターして飛行機撮影に活用してみてくださいね。