冬は飛行機を撮影するにはベストなシーズン。
空気が澄んでいるのも魅力ですが、中でも飛行機撮影を面白くしてくれるのが『雪』。
雪は冬ならではの気象ということで、飛行機撮影にもぜひ活用したいところ。
今回は、そんな雪で撮りたい飛行機写真と、雪の中での撮影時の注意点や、必要な装備などをまとめました。
もくじ
雪で撮りたい飛行機写真
雪レフ
雪で撮りたい飛行機写真といえば、まず外せないのが『雪レフ』。
雪レフは降り積もった雪に光が反射し、飛行機のお腹が明るく照らされる現象。
雪がレフ板のように作用する事から、雪レフと呼ばれています。
普段なら影になってしまう飛行機の裏側が明るく照らされるので、まるでポスターのような素敵な写真に。
→雪レフがあると飛行機が最高にカッコよくなる!雪レフあり・無しの違いも比較
雪の巻き上げ
飛行機が雪を巻き上げるシーンなんかも、雪の中で撮りたい飛行機写真。
特にエンジンでの巻き上げは、雪が煙のように吹き上げられて迫力抜群。
逆噴射やエンジンのブラストで雪が巻き上げられるシーンは、写真からエンジンの息遣いが伝わってくる感じがして、好きな写真です。
タッチダウンの瞬間の雪が巻き上げられるシーンも撮ってて面白いですね。
タッチダウンの瞬間はスモークを捕らえると迫力がありますが、
雪が降ったばかりだと、滑走路に積もった雪がタッチダウンの時に巻き上げられて、さらに迫力のある写真になります。
景色との絡み
雪が被った山をバックに飛行機を絡めて撮影するのも、雪の季節ならでは。
雪山バックで絡めて撮れる場所を探すのも楽しいですし、狙っていた山といい感じに絡んだ時なんかは嬉しいですよね。
日本を代表する雪山といえば、やっぱり富士山。
雪の被った富士山との絡みは、ぜひ雪のシーズンに撮りたいところ。
上の写真は、2019年3月に終了した羽田空港でのハミングバードディパーチャーの写真です。
ハミングバードディパーチャーは、早朝の3便のみに許された滑走路34Lからの出発方式で、富士山と離陸機を絡めて撮れることで有名でした。
現在ハミングバードディパーチャーは廃止となりましたが、飛行機と富士山と絡めて撮れる場所は他にも色々とあるので、狙ってみたいですね。
富士山以外にも、例えば新千歳なら樽前山など、ご当地の雪山を絡めて撮影すればローカル感を表現できるのでおすすめです。
降雪
雪といえば、降っているシーン。
晴れの時と比べてコントラストは無いんですが、雪の中の静けさみたいなものが感じられるので、これはこれで好きです。
降っている雪は背景が明るいとほとんど映らないので、背景が暗い場所を選んで撮影するといいですね。
ブルーアワー
日没前後のマジックアワーは写真が幻想的に撮れる時間帯と言われていますが、中でも日没後のブルーアワーは雪と飛行機が美しく撮れる時間帯。
トワイライトとも呼ばれるこの時間帯は、雪を青色に染めて飛行機が浮かび上がり、幻想的な写真となります。
雪の中での撮影の注意点
雪の中での撮影で最も大変なのは、撮影スポットへのアクセス。
雪景色の飛行機を撮りに北国へ行く場合、現地では基本的にレンタカーでの移動となりますが、外周スポットは、雪が深くなるとアクセスがだんだんと難しくなってきます。
たとえスタッドレスを履いていたとしても、スタックしてしまう事も多々。
撮影スポットへは、細い一本道を進んでいかないと行けないような場所も多く、そんな場所でスタックしてしまうと、身動きが取れないばかりか、道を塞いでしまいます。
恥ずかしながら僕も過去に一度スタックしてしまったことがあり、それからは無理しないようにしています。
雪が深くなる前の時期を狙って撮影できればベストですね。
雪が深い季節は、撮影スポットのかなり手前に車を止めて、そこから歩いていくこともありますが、スノーブーツなどが必須装備。
撮影終了後、寒い外から暖かい部屋に戻ってすぐに機材を取り出すと、センサーなどカメラ内に結露が発生してしまうこともあるので、注意が必要ですね。
雪国では、外は氷点下の気温も珍しくなく、カメラバッグに入れてた飲み物が凍ってしまうほど。
部屋に戻ってもカメラはしばらくカメラバッグから出さずに、時間を置いてから取り出す方が安心です。
雪で撮影する時の便利な装備
雪の中で飛行機を撮影する上で、便利な装備をまとめます。
- レンタカー(スタッドレス・チェーン)
- 予備バッテリー
- モバイルバッテリー
- 乾燥剤
- スノーウェア
- スノーブーツ
- 手袋
- カイロ
レンタカー
まず雪の中で撮影する時にあると便利なのが、車(レンタカー)。
単に移動手段としてだけでなく、飛行機を待つ間に暖を取るのにも大活躍。
北国で雪のシーズンとなる時期は、ほぼスタッドレス標準装備なので安心です。
カメラ用予備バッテリー
気温が低いとバッテリーの持ちも非常に悪くなるので、カメラ用の予備バッテリーやスマホ用のモバイルバッテリーも複数必要。
カメラのバッテリーは純正と互換品がありますが、個人的にはコスパのいい互換品がおすすめ。
純正品よりも能力は落ちますが、純正品の1/5くらいの値段で買えますからね。
1個から買えますが、おすすめは2つセット。
2つセットでも純正バッテリーの半額以下で買えますし、1個あたりの値段も安くなってます。
モバイルバッテリー
寒い場所だとスマホもバッテリーもすぐに無くなるので、スマホ用にモバイルバッテリーも用意しておきたいところ。
僕はデザインが気に入ったので、ROMOSSのを使ってます。
カメラバッグ用乾燥剤
寒い外から暖かいホテルの部屋に戻った時、カメラに結露が発生しないように、カメラバッグの中に乾燥剤を入れておくと安心。
乾燥剤もカメラバッグ用の物が売っています。
レンズやカメラのカビ防止のためにも、カメラバッグに忍ばせておきたいですね。
スノーウェア・スノーブーツ
湿気の多いベチャついた雪の場合、防寒ウェアが濡れてしまうので、防水用のウェアやスノーウェアがあると便利です。
雪の中を歩く場合、靴下が濡れないようにスノーブーツも必要。スノーブーツは、横から雪が中に入らないようにハイカットの物を選びましょう。
僕はスノボ用のウェアに、コロンビアのスノーブーツを使ってます。
ノースフェイスのスノーブーツもかっこいいのでおすすめです。
手袋・カイロ
あとは防寒用に手袋やカイロなども用意しておくといいですね。
雪の飛行機撮影まとめ
雪の飛行機撮影では、いつもよりも必要な装備も多く、撮影場所へのアクセスも難しかったりと、撮影のハードルは高いですが、その分撮れる写真は魅力的。
事前にしっかりと準備して、ぜひ雪の中の飛行機撮影にチャレンジしてみてください。