切り取ってみると面白い。飛行機写真のあれこれ(塗装・エンジン・主翼など)

いつもの展望デッキでの飛行機撮影。

何も考えないで撮っていると、どうしても機体全体が入った写真が多くなりがち。

機体全体が入った写真もいいですが、機体の一部を切り取ってみると見えてくるおもしろい発見も。

ということで今回は、飛行機の一部を切り取った写真の魅力を紹介します。

切り取り写真の魅力

超望遠のズームレンズで撮影すれば、肉眼だとわからない距離まで寄ることができるのがおもしろいところ。

コクピットやエンジン、ウイングレットなど、飛行機のある一部分に注目してみると、普段は気付かなかったおもしろい写真が撮れることもあるんですよね。

そんな飛行機の一部分を切り取った写真を、あれこれ紹介したいと思います。

機首(コクピット)

切り取ってみると、細かい部分まで見えてくるのがおもしろいところ。

機首の左右に映り込んだ主翼やエンジンなど、ボディーの質感もよくわかります。

コクピットに寄ってみると、パイロットの様子が見えることも。

やっぱりパイロットは、サングラスをかけてる人が多いですね。

展望デッキや誘導路脇など、飛行機との距離が近い場所では、パイロットがこちらに気付いて、手を振ってくれることも。

こちらがアピールすると気付いてもらいやすいですね。

自分がいい歳したおっさんでも、恥ずかしがらずにパイロットに手を振ってみましょう。

肉眼では豆粒のような距離ですが、レンズを通して見てみると、手を振ってくれてるのがよくわかります。

エンジン

飛行機の心臓でもあるエンジンも切り取ってみるとおもしろい装備。

たとえば、こちらのギザギザはシェブロンノズルといって、エンジンナセル(エンジンカバー)の後方に取り付けれています。

シェブロンノズルは、エンジンの燃焼ガスを整流することで、騒音の低減効果を狙った装備。

写真の747-8や787用のエンジンであるGEnxや、787用のエンジンであるロールスロイス トレント1000、737-MAX用のLEAP-1Bなどのエンジンに採用されています。

こちらは、ANAの787に搭載されたロールスロイスのトレント1000。

こちらのエンジンは、JALの787に搭載されたGE社製GEnx。

エンジンのファンブレードを狙うと、よりエンジンらしい写真に。

ファンブレードまで光が当たるように、太陽が低い早朝や夕方が狙い目。

動いているファンブレードを撮影する場合、シャッタースピードを調整して、ブレードの形がわかる程度にブラして撮影してあげると、エンジンの回転がよくわかります。

エンジンのブラストを入れてあげると、よりエンジン感が増しますね。

尾翼

飛行機の塗装はエアラインごとに違いますが、中でも尾翼のロゴは各航空会社の特徴が出るおもしろい部分。

いろいろなエアラインの尾翼を切り取って集めるのも楽しいです。

ロゴの定番といえば、その国の代表的なもの。

たとえばカンタス航空は、オーストラリアを代表する動物、カンガルーがデザイン。

エアカナダは、国旗にも描かれている赤色のカエデ(シュガーメープル)がロゴ。

人物が描かれている尾翼なんかもあります。

例えばハワイアン航空は、プアラニ(空の花)という意味の女性が描かれたデザインが特徴的。

ノルウェーエアシャトルは、北欧出身の有名人を中心とした、色々な有名人が描かれた尾翼がおもしろい航空会社。

アンテナ

遠くからだと滑らかに見える飛行機ですが、よーく見てみると、多くの突起部があることがわかります。

これらは全てアンテナ類。

上記の写真は手前から、通信衛星との通信を行うSATCOM、管制との通信などに使うVHF、不時着時に自機の位置を知らせるELT(航空機用救命無線機)が写っています。

こちらも手前から、VHF、機内Wi-Fi用アンテナ。

VHFアンテナなんかは機体上部に2か所のほか、機体下部にも付いており、合計3つも付いています。

このようにアンテナに注目してみると、飛行機には目的に合わせて多くのアンテナが装備されているのがわかりますね。

キャラクター

航空会社によっては、機体にキャラクターが描かれたものもあります。

それらを探して切り取ってみるのも、面白いですね。

バージンアトランティック航空は、コクピット下に描かれた女性が特徴的。

女性には名前があり、すべて違います。

この女性は、Mademoiselle Rouge。

こちらの女性は、Pearly Queen。

こちらの女性は、Pin Up Girl。

ソラシドエアーには、くまモンが描かれた『頑張るけん!くまモンGO(JA812X)』があったり。

ANAウイングスには、エンジンにイルカが描かれた『スーパードルフィン(JA305K・JA306K・JA307K)』。

こんな感じで、機体に描かれたキャラクターを探してみるのも楽しいかもしれません。

ウイングレット

飛行機の中には、翼端渦を減少させて燃費を向上させる目的のために、主翼の先端にウイングレットという小さな翼が装備されている機体もあります。

これもよく見てみると、色々あって楽しい装備。

たとえばスカイマークでは、ウイングレットにハートやクローバーなどが描かれた機体があったり。

A350のように、滑らかな形をしたウイングレットがあったり。

上下に翼のあるウイングチップだったり。

切り取ってみるとおもしろい飛行機写真まとめ

こんな感じで飛行機全体ではなく、飛行機の一部分に注目してみると、新たな発見があったりして、また違った楽しみ方ができたりします。

ぜひ飛行機を思い切ってドアップで切り取ってみて、普段は気にしなかった飛行機のおもしろい写真を撮ってみてください。

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