ボーイングが誇る大型輸送機、
ボーイング747LCF「ドリームリフター」。
そのユニークな見た目の巨大貨物機は、航空ファンにも人気の機体。
日本への飛来予定・運航スケジュールと撮影方法をまとめました。
もくじ
ボーイング747LCF「ドリームリフター」とは
Boing747-400LCF「ドリームリフター」は、ボーイングの超大型特殊貨物機。
中古のB747-400を改修して造られた機体で、マッコウクジラのようなインパクト強めな外観が最大の特徴。
この飛行機の目的は、世界各地で作られたボーイング787の大型部品(主翼など)を最終組み立て工場のあるシアトルのエバレットに輸送すること。
日本では787の部品の約3〜4割を製造しており、定期的に中部国際空港に飛来します。
型番であるBoing747-400LCFの「LCF」は、ラージカーゴフレイター(Large Cargo Freighter)の略で、
787の主翼も運べるこの巨大貨物機のキャパは、なんとジャンボの約3倍。
このユニークな機体を観ることができるのは、日本ではセントレアだけです。
ドリームリフター機材リスト
ドリームリフターは世界でたった4機しかありません。
- 1号機 N747BC
- 2号機 N780BA
- 3号機 N249BA
- 4号機 N718BA
この機体の所有者はボーイングで、
運航はアメリカの貨物航空会社アトラス航空が行なっています。
ドリームリフター運航スケジュール
ドリームリフターの運航スケジュールは、下記のリンク先で確認できます。
Flightradar24
FlightAware
ドリームリフターは民間の旅客機のように、毎回決まったスケジュールというのはないため、
航空機追跡アプリを利用してフライトを追跡しましょう。
ドリームリフター撮影(セントレア)
ドリームリフターが飛来する中部国際空港は、海上空港のため撮影ポイントは限られています。
順光で撮影できるのは午前しかなく、午後に順光で撮影できるポイントはありません。(船をチャーターして海上から撮影するなどの方法はあります。)
セントレアの撮影ポイントは下記をご覧下さい。
→中部国際空港/セントレア撮影スポットガイド Chubu Centrair International Airport Spotting Guide
セントレアで撮影する場合、最も定番なのは展望デッキ。
滑走路や誘導路との距離が近く飛行機をメインで撮影する場合は、展望デッキほぼ一択となります。
順光で撮影できるのは午前中のみ。
到着機狙いの場合、ドリームリフターはチャールストンやウィチタから基本的にアンカレッジ経由で飛来します。(エバレットから無給油で飛来する事もあります。)
アンカレッジから日本への飛行時間は約8時間。
この時間をもとにセントレアに先回りすればOK。
夜間のセントレアは滑走路が暗く、撮影難易度は高め。誘導路のタキシング中が撮影の狙い目です。
ドリームリフターは南側エプロン(601番スポット)に駐機します。
離陸狙いの場合、出発の数時間前にフライトレーダーの出発スケジュールに出ることが多いですが、早めに行ってデッキで待機しておくと確実です。
展望デッキから南側を見るとドリームリフターの駐機する601番スポットが見渡せます。
デッキに着いたらまずはドリームリフターをレンズ越しに注視してみて下さい。
機体周りの作業の様子やドアにタラップが付いているかなどで、離陸のタイミングは大体判断できます。
航空無線も上がるタイミングの判断に役立ちます。ドリームリフターとクリアランスやグランドとの交信をモニターしておくと確実。
無線が入り、給油のホースやケーブル、タラップが外れて衝突防止灯(アンチコ)が点灯したらまもなく動き出します。
離陸の場合はRWY18、着陸の場合はRWY36運用だと目の前の誘導路を転がってくれるため、ポートサイド、スターボードサイドどちらも撮影できます。
ドリームリフターの操縦体験
セントレアに来たらぜひチャレンジしてほしいのが、ドリームリフターの操縦体験。
中部国際空港のすぐ横には飛行機のテーマパーク「フライトオブドリームス」があり、
こちらではなんとB787の実機が展示されています。
ここにはドリームリフターの本格的な操縦体験ができるフライトシミュレーター専門店「ラグジュアリーフライト」さんがあります。
こちらでは、実際のパイロットが練習で訪れることがあるほどの本格的な操縦体験が可能。(ゲームセンターや博物館にあるような簡易なフライトシミュレーターではありません。)
実際の操縦体験談は下記をご覧ください。
→LUXURY FLIGHT セントレア店さんを訪問!B747ドリームリフターを操縦体験
ある程度の知識がある人はもちろんのこと、経験豊富なスタッフの方がサポートしてくれるので、始めての方でも楽しめます。
ボーイング747LCF「ドリームリフター」まとめ
順光で撮影できるのは実質午前中のみと、撮影するのはちょっと大変なドリームリフターですが、撮り甲斐のある機体でした。
エアバスにも同じ航空機部品輸送用の大型貨物機A300-600ST「ベルーガ」があり、こちらもいつか撮ってみたいところ。
大型機はやっぱりかっこいい!