台湾と聞いて思い浮かべるのはなんですか?
そう、『温泉』ですね。
『えっ?台湾で温泉?』と思われた方もいるかもしれませんが、実は台湾は温泉が有名なんです。
台湾で温泉というと、以前紹介した北投温泉がとても有名でして、中でも温泉街の奥にある地熱谷は観光スポットにもなっています。
しかし北投温泉のすぐ近くには、もうひとつ『行義路温泉』という、知る人ぞ知る隠れた名湯があるんです。
行義路温泉の魅力は何といっても、裸で露天風呂に入れること。
温泉に入るなら、やっぱり裸で露天風呂に入りたいですよね。
ということで、寒い季節になってきた今こそ、台湾の行義路温泉に行ってみましょう。
今回は、行義路温泉の魅力やおすすめの温泉、行き方などをお伝えしていきます。
もくじ
行義路温泉とは
行義路温泉は陽明山に続く道の途中にある温泉街で、別名・紗帽山温泉とも呼ばれる温泉です。
山の中腹から一本入った道には、いくつかの立ち寄り湯が軒を連ねています。
温泉の質は素晴らしく、特に白く濁った温泉は旅行で疲れた体にはたまりません。
ひっそりと隠れるようにある温泉街はまさに秘湯ですね。
行義路温泉の立ち寄り湯は食事処が併設され、お風呂の後に食事を楽しむことができます。
一定料金以上の食事をすればお風呂代は無料になりますが、食事をせずにお風呂だけ入ることももちろん可能です。
いくつかお風呂をハシゴするなら、毎回は食事できないですもんね!
行義路温泉がおすすめな理由
私が行義路温泉をおすすめするのは、
- 日本と同じように裸で温泉に入れる
- 台湾の風を感じながら露天風呂に入れる
- 台北市内からアクセスが良く、夜遅くでも入れる
という理由からです。
台北で有名な温泉には北投温泉がありました。
しかし北投温泉はどちらかというと高級温泉街で、日帰り入浴できる場所はあまりありません。
日帰り入浴ができる場所も露天風呂がなかったり、露天風呂のところは水着着用だったりと、裸で露天風呂に入れるところはありませんでした。
もっと手軽に日帰り入浴ができて、しかも裸で露天風呂に入れたらいいのにな~って思いますよね。
その願いが叶うのが、『行義路温泉』。
行義路温泉は、ほぼすべての温泉が裸で入れる日本式で、しかもほとんどの場所が露天風呂つき。
温泉好きの私としては、濁り湯の露天風呂に入れるなんて最高の贅沢です。
行義路温泉で絶対入りたい3つの立ち寄り湯
行義路温泉の中でも特におすすめの3つの立ち寄り湯をランキング形式で紹介します!
ランキングは完全に私の独断と偏見です。
- 川湯
- 湯瀨
- 山乃林
それぞれの温泉の魅力をご紹介していきます。
第3位 川湯
行義路温泉おすすめのお風呂、第3位は『川湯』。
川湯は3つのおすすめ立ち寄り湯の中でも、一番規模が大きいお風呂です。
お風呂は三位、雰囲気は最高の温泉です。
まさに行義路温泉界の雰囲気美人ですね!
お風呂の料金は200元(約800円)で、400元(約1600円)以上の食事をすればお風呂無料です。
営業時間は6時~25時まで。
中の雰囲気は熱めのお風呂と、ぬるめのお風呂、打たせ湯やサウナなどもあり、日本のスーパー銭湯みたいな感じのお風呂です。
お風呂が広めなのがいいですね。
この後紹介する、湯瀨のちょっと先に川湯の入り口があります。
めっちゃ雰囲気ありますね。
階段では日本の歌謡曲が流れていて、非常にムーディーです。
スナックに来た感覚になりますね。
提灯の灯る階段を下りていくと、温泉へのわくわく感が高鳴ります。
階段の下には池があり、コイも泳いでます。
階段を降りると、まるで別世界にきたような雰囲気。
奥へ進むとカウンターがあるので、ここでお風呂のチケットが購入できます。
入浴料は200元(約800円)です。
お風呂はカウンターと反対方向にあります。
降りてきた階段の近くにはバーカウンターも。
お風呂上りにビールは最高に美味しいですよね!
お風呂まで続く小道の周りは食事処になっています。
台湾にいるのに、食事処から聞こえてくる話し声と、歌謡曲にどこか懐かしさを感じますね。
川湯の場所
行義路3バス停から川湯までは徒歩5分ほど。
第2位 湯瀨
おすすめ温泉第2位は黒いシックな外観が特徴の『湯瀨』。
外観的には、観光客でも1番入りやすい雰囲気ですね。
ここのお気に入りポイントは、お風呂から台北101が見えることです。
湯船に浸かっていると見えないんですが、立ちあがると台北101が見えます。笑
でもお風呂に入りながら、遠く離れた台北101が見れるなんて、最高に贅沢じゃないですか?
お風呂自体は小さめで、半露天風呂といった作りになっています。
みんな大好きなサウナもありますよ。
お風呂の料金は250元(約1000円)です。
営業時間は8時~2時までで、火曜日が定休日です。
定休日には気を付けてくださいね!
湯瀨の場所
行義路3バス停から徒歩5分ほど。
第1位 山乃林
そして、栄えある行義路温泉おすすめお風呂・第1位は『山乃林』。
入り口は他の温泉と同じように、煌々と輝くネオン。
見てのとおり雰囲気的には1番ローカルな温泉なので、初めてだと入るのにちょっと勇気がいるかもしれません。
この山乃林がなぜ1位かというと、お風呂が文句なしに最高だからです。
川湯、湯瀨は、スパとかホテルにある温泉的な作りなんですが、山乃林は長野とかの立ち寄り湯にありそうな自然な感じの温泉なんですよね。
そしてお湯が白い濁り湯なのも私的には好みのポイントです。
しかも温泉の目の前に川が流れているので、川のせせらぎを聞きながら温泉に入ることができるんですよ。
私的に衝撃だったのが、露天風呂の周りにはベンチがあるんですが、飲み物や新聞などを持ち込んで、みなさん思い思いに過ごしていたところですね。
さらには煙草を吸っている人まで。
脱衣所じゃなくて浴室ですからね。笑
浴室で新聞読んだり、煙草吸ってる光景が、なんか台湾らしさを感じて見ていて面白かったです。
露天風呂のほかに、打たせ湯やサウナもあります。
しかし台湾のおじさんは90パーセントくらい、ほぼ全員ぽっこりお腹してますね。
ほんとお腹だけぽこっと出てる姿に、なんともいえないゆるキャラ感を感じました。
ちょっと自由な感じの山乃林ですが、台湾の風と川のせせらぎを感じながら白濁湯の露天風呂に入れる山乃林は、本当に最高の露天風呂なので、台湾らしいローカルな雰囲気も含めてぜひ楽しんでみてください。
お風呂の料金は250元(約1000円)。
営業時間は6時~2時までです。
山乃林の場所
山乃林は他の2つの温泉と違って、行義路4バス停が最寄り。行義路3バス停からだと20分ほど歩きますが、行義路4バス停からだと5分ほどで行くことができます。
行義路温泉の場所・アクセス方法
行義路温泉の場所
行義路温泉の行き方
行義路温泉の最寄り駅は、MRT淡水信義線の石牌駅で、ここからバスに乗って向かいます。
台北中心部から行義路温泉までは約50分ほど。
石牌駅1番出口を出たら、右側にある横断歩道を渡って、右にあるバス停に向かいましょう。
こちらのバス停からバスに乗ります。
行義路温泉の最寄りのバス停は行義路三、行義路四です。
508、536、小8番のバスに乗り、行義路三か行義路四のバス停で下車します。
湯瀨・川湯だったら行義路三、山乃林だったら行義路四が近いです。
バスに乗るのは悠遊カードがあると非常に便利なので、ぜひ用意しておきましょう。
小銭を用意しなくても、Suicaのようにタッチで乗れちゃいます。
悠遊カードのタッチのタイミングですが、台湾のバスでは2019年にルールが変わり、乗車時と降車時のタッチになりました。
バスに乗ったら、行義路三までは15分ほど。
行義路三バス停で降りたら、右手の坂を下りていくと行義路温泉街です。
2018年頃からずっと工事をしていたんですが、温泉街まで歩道が整備されて非常に歩きやすくなりました。
歩道を歩道を5分ほど歩いて行くと、右手に行義路温泉街が見えてきます。
おわりに
台湾の行義路温泉は北投温泉と比べてあまり知られていませんが、それがまた隠れた名湯みたいでいいですね。
温泉好きな人はぜひ一度足を運んでみてください。
深夜の2時くらいまでやっているので、士林夜市観光が終わった後とかにもおすすめですよ。