新型コロナウィルスの影響によって旅行需要が著しく低下する中、世界中の航空会社で旧式機材の退役が急速に進んでいます。
またコロナに限らず、通常の機体更新などもありますよね。
飛行機ファンとしては、各エアライン保有機材の退役情報は気になるところ。
そこでニュースリリースを元に、確認できた各航空会社ごとの保有機材の退役情報についてまとめました。情報は随時更新しています。
もくじ
日系エアライン
JALグループ
777-200 順次退役 ※抹消済み(JA8975、JA8984)
767-300 順次退役 ※抹消済み(JA8986)
SAAB340B 順次退役 ※退役済み(JA002C)
→ 【日本航空(JAL)】保有機材まとめ。退役情報やスペマが機体番号(レジ)でわかる
ANAグループ
737-500 2020年6月 完全退役(全3機)
737-700 2020年6月 3機退役予定
777-200 2020年6月 1機退役(JA706A)
767-300 2020年度中に1機退役予定 ※退役済み(JA8669、JA8286)
A320-200 2020年2月に1機(JA8997)退役
767-300BCF 2020年度中に1機退役予定
→【全日本空輸(ANA)】保有機材まとめ。退役情報やスペマが機体記号(レジ)でわかる
→ANA、機材計画は保守的、新路線も慎重に 20年度末の需要回復5-7割
アジア・豪州・中東系エアライン
タイ国際航空
B747-400 2024年までに完全退役予定
B777-200 2024年までに完全退役予定
B777-200ER 2024年までに完全退役予定
B777-300 2024年までに完全退役予定
B777-300ERは退役予定無し
→タイ国際航空、2024年までにB747-400型機を全機退役へ
カンタス航空
747-400 2020年6月 全機退役
エルアル航空
B747-400 2019年11月に完全退役
カタール航空
A380 運行停止中(全10機) ※復帰も微妙な状況で、このまま退役の可能性あり。2024年からの退役予定も前倒し濃厚。
B777-200LR 2024年までに全機退役予定(全9機)
B777-300ER 2024年までに全機退役予定(全48機)
A320 数年で全機退役予定
→カタール航空CEO『A380は少なくとも一年は復帰せず恐らく今後も復帰しない』
→カタール航空、既存の計57機のB777型機を2024年までに全機退役させる方針
欧州・アフリカ系エアライン
イベリア航空
A340-600 2020年8月全機完全退役(全14機)
→イベリア航空、A340-600型機の退役が完了した事を発表
エールフランス航空
A380 2020年5月 完全退役(全9機)
→エールフランス航空、A380の運航終了を発表 2022年の退役を前倒し
オーストリア航空
A319 2022年までに完全退役予定(全7機)
B767 2022年までに6機中3機退役予定
DHC-8-Q400 2022年までに完全退役予定(全14機)
→オーストリア航空、A319全退役へ 22年末、767は半減
KLMオランダ航空
B747-400 2020年5月 完全退役(2機は貨物機として暫定的に運用)
→KLMオランダ航空、退役したB747-400型機を一時的に貨物機として使用へ
バージンアトランティック航空
B747-400 2020年5月5日 完全退役(全7機) ※後継はA350-1000を2021年までに12機導入予定。
A340-600 2020年3月 完全退役(全3機)
A330-200 2022年初頭に完全退役予定(全4機)
→ヴァージン、3000人超削減へ 新型コロナ影響、ヒースロー集約でコスト軽減
ブリティッシュエアウェイズ
B747-400 2020年7月 全機退役(31機)
→ブリティッシュエアウェイズの5機のB747-400型機が、今週中に退役へ
→ブリティッシュエアウェイズ、B747を全機即時退役させることを発表
ルフトハンザドイツ航空
A340-300 2020年4月 3機 退役
A340-600 2020年4月 全機一時退役 (全17機中7機は退役済み、10機は再投入の可能性あり)
747-400 2020年4月 5機 退役
A380 2020年5月 7機 退役予定(全14機)
A320 2020年4月 11機 退役
→ルフトハンザ、需要低下でA380/A340/A320/B747の一部機材の即時退役を決定
→ルフトハンザドイツ航空、A380の保有機数を半減させミュンヘン線のみでの運航に切り替えへ
北米・南米系エアライン
アメリカン航空
757-200 2021年までに完全退役予定(全34機)
A330-300 2021年までに完全退役予定(全9機)
767-300ER 2020.5 退役済み(全17機)
エンブラエル190 2020.5 退役済み(全20機)
ボンバルディアCRJ200 完全退役予定(全19機)
→アメリカン航空、E190とB767-300ERの退役を完了 他機種においても退役を前倒し
デルタ航空
MD-88 2020年6月 完全退役
MD-90 2020年6月 完全退役
B777-200/200LR 2020年10月までに完全退役予定(全18機)
→デルタ航空、MD-88とMD-90の定期便運航は今日が最後!
→デルタ航空、MD-88とMD-90退役前倒し 新型コロナで6月に
エアカナダ
エンブラエル190 2020年5月 完全退役
B767-300ER 2020年6月 完全退役
→エアカナダ、2020年第1四半期は約800億円の損失 2019年の水準までには少なくとも3年要するとし、79機の退役を加速へ
→エアカナダのB767-300ERが退役 同機の現役時の最長路線は成田~トロント線
エアライン別保有機材退役情報まとめ
旅行需要の回復が見通せない中、今後も旧式機材の退役が急速に進みそう。
特にB747-400やA340シリーズ、A380などの大型4発機は、続々と退役の流れ。
新型コロナが流行する前は、いつでも撮影できると思っていましたが、退役は急にやってきます。
個人的には4発機が好きなので退役の流れが加速するのは非常に残念なんですが、乗れる時、撮れる時に撮っておくことの大切さを改めて感じました。
新型コロナウィルスが早く落ち着くのを祈るばかりですね。