ゲジポイントは成田でスポッティングカットが狙える最高の撮影スポット

飛行機写真の中でも撮りたい写真のひとつが、スポッティングカット

スポッターと呼ばれるスポッティングカット専門の飛行機マニアもいるほど。収集心をくすぐられる写真なので、お目当ての飛行機が撮れた時に『回収』と呼ぶ人もいます。

今回は、そんなスポッティングカットを成田空港で撮影するのに最高の撮影スポットゲジポイント』を紹介します。

この記事では、成田のゲジポイントについて、撮れる飛行機写真、場所、撮影の際の注意点などをお伝えしていきます

成田の飛行機撮影スポットであるゲジポイントを紹介

ゲジポイントは、成田空港北側A滑走路16Rエンドを真横から望める撮影スポットです。

この場所は飛行機撮影ファンに人気の撮影スポットとなっており、いつもファンの方で賑わってます。

ゲジポイントは、こんな感じのゲジゲジのようなフェンスの隙間から飛行機を狙う形となっている事からゲジポイントと呼ばれています。

脚立がなくても撮影可能ですが、フェンス上部からの方が撮影しやすいので脚立持参がおすすめ。

撮影のコツは、フェンスが写真に写り込まないようになるべくレンズを奥まで入れることと、腕が邪魔にならないようにカメラをうまく構えること。

フェンスに寄ってみるとこんな感じ。

近づいてみるとわかるんですが、幅が狭いのはもちろんのこと、奥行きもある中々重厚なフェンスとなっています。

ゲジポイントでは、このフェンスの隙間にレンズを差し込んでの撮影となりますが、レンズ一本がやっと入る程度しかありません。

幅がわかるようにレンズフードを置いてみましたが、いっぱいいっぱいですね。

これだけ狭い場所なので、気を付けてレンズを入れないとフェンスで擦れてレンズに傷がついてしまいます。

気になる方はレンズ先端に当て布を巻いておくと、傷がつかなくておすすめですよ。

撮影マナーに注意

ここは公園のような整備された撮影スポットではないので、撮影する場合には駐車位置や私有地に立ち入らないなどの注意が必要。

近くには住宅もあるので、絶対に私有地に入らない、周辺の方の邪魔にならないなどの配慮をお願いします。

もし近隣の方や警察の方などから車の移動などを求められたら素直に指示に従ってください。

撮り鉄問題もそうですが、近年はカメラを持った撮影者に対して厳しい目が向けられていますので、どうかトラブルを起こさずマナーを守って撮影していただければと思います。大切な撮影スポットを守るためにもよろしくお願いいたします。

ゲジポイントは成田A滑走路16R離着陸機のスポッティングカットが撮影できる最高のスポット

ゲジポイントはA滑走路16Rエンドの真横にあるため、スポッティングカットを撮影するのにおすすめのポイント。

飛行機が滑走路に進入してちょうど自分の目の前で停止してくれる位置のため、スポッティングカットの撮影にもってこい。

着陸機も目の前を通過してくれるため、スポッティングカットをバッチリ撮影可能です。

目の前で止まってくれる離陸機に対して、一瞬で通り過ぎてしまう着陸機の場合は撮影の難易度がやや高め。

とはいえ、離陸機も着陸機もスポッティングカットが狙えるゲジポイントは非常に魅力的です。

ゲジポイントの場所

ゲジポイントはこの場所にあります。

わからない場合は、このGoogleMapをカーナビにして行けば簡単です。

地図左上の拡大地図を表示をタップして全画面地図を開いたら、ゲジポイントの場所を強めにタップするとピンが立ちます。

そして下に表示されるナビ開始をタップすると、カーナビとして使用できますよ。

ゲジポイントで撮れる飛行機写真

左右撮れるスポッティングカット

ゲジポイントでまず撮りたい写真は、やはりスポッティングカット

特に離陸機の場合は、右頭と左頭の両方向のスポッティングカットが撮影できるのが素晴らしい点。

普通はスポッティングカットというのは左右どちらかしか撮影できないので中々貴重です。

誘導路上で左頭だったのが、滑走路に入って右頭になりました。

左右で塗装が違う飛行機を撮るときや、向きを揃えてコレクションしたい場合など、このように両方向から撮れるのは非常に嬉しいです。

バニラエア機がやってきました。

こちらは通常塗装の黄色バニラ。

よく見る通常塗装のバニラエアですね。

こちらは白塗装の白バニラ。

白バニラはJA02VAとJA03VAの2機しかないちょっとレアな機体です。

このように、同じ場所で撮影した飛行機の写真を見比べてみるのもおもしろいですね。

着陸機を撮れるのは一瞬!カメラを振れないからシャッタースピードは高めに設定しよう

着陸機を撮影するのはややハードルが高いです。

ひとつは機体が急に現れるという点。

左から飛行機が飛び出して、すぐに右に消えていきます。撮影できるチャンスは一瞬だけですね。

そしてもうひとつはレンズを振る事ができない点です。

通常着陸機を撮影する場合は、機体の動きに合わせてレンズを振って追いかけながら撮影しますが、ゲジポイントの場合はフェンスの隙間から撮影するという環境のため、レンズを振ることができません。

レンズを飛行機に追従させることができない分、機体がブレやすくなるので、ゲジポイントで着陸機を撮影する場合は、通常よりもシャッタースピードを高めに上げて、機体がブレないようにする必要があります。

着陸機は1/500程度のシャッタースピードであれぼ問題なく撮影できますが、ゲジポイントで着陸機を撮る場合は1/1000以上のシャッタースピードで撮影するようにしています。

エンジンの中まで光が当たるから正面もカッコいい

ゲジポイントは午後順光です。

東向きに撮影する形になるため、機体がこちらに向いている時はど順光なので、エンジンの中まで光が当たります。

飛行機のエンジンというのはカバーで覆われているため、普通に飛行機を撮影していても飛行機のエンジンの中まで光が当たる事は中々ありません。

光が当たらないので、エンジン内は黒く潰れてしまう事がほとんどです。

しかしエンジンの正面から光が当たった時のみ、エンジン内部まで写ります。

エンジンなんて飛行機の心臓みたいな物ですからね。エンジンの内部までしっかりと光が当たった飛行機の姿というのは、メカメカしい感じというかより飛行機らしくてカッコいいですね。

ゲジポイントでは、そんなエンジンまで光が当たった瞬間の写真も撮りたい写真のひとつです。

撮影に必要なポイント

ゲジポイントで撮影する上でのポイントをまとめます。

撮影のポイント

  • A滑走路16R離着陸機が撮影できる
  • スポッティングカットが撮れる
  • 撮影できるのは南風運用時
  • 午後順光
  • 必要レンズは100~300ミリ程度

撮れるタイミング

南風運用時、A滑走路16Rの離着陸機が撮影可能。

撮影に向いている時間帯

午後順光です。

必要レンズ

100ミリ〜300ミリ程度。

裏被りに注意

ゲジポイントで撮影する時に気をつけたいのが、『裏被り』

撮りたい飛行機の裏に、別の飛行機が被っちゃうんですね。

例えばこのANAの飛行機。バッチリ真横が撮れたと思いきや、後ろに大韓機が被ってしまっています。

離陸機が重なる時間だと続々と飛行機が並んでいるので、非常に裏被りしやすくなります。

手前に被るのは完全に失敗写真ですが、裏被りもできるなら避けたいですね。

さくらの山と一緒に使い分けたい

南風運用運用時、A滑走路への着陸機を午後に順光で撮影する場合にベストな場所は、ここ『ゲジポイント』と、『さくらの山』になります。

どちらもスポッティングカットが撮影できるポイントです。

さくらの山について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください⇓

さくらの山は成田で最も有名な飛行機撮影スポット!桜の季節に撮りに行こう

さくらの山の場合は撮影が簡単ですが、若干見上げる形になります。ゲジポイントの場合はほぼ真横から撮れますが、撮影の難易度はやや高めです。

あとは背景の好みですかね。さくらの山は背景を入れない写真、入れた写真どちらも撮る事ができますが、ゲジポイントでは必ず背景が写った写真となります。

好みに合わせて使い分けてみてください。

撮影マナーは絶対に守ろう

繰り返しになりますが、撮影マナーは絶対に守りましょう

駐車する場合は邪魔にならないように必ず端の方に停め、民家や空港の方の邪魔にならない位置に。

私有地や立入禁止場所に入らないのは当然のことですが、近隣の方や警察の方とトラブルを起こさないようお願いします。

近年はトラブルが続くとその場所での撮影禁止になることも多いので、大切な撮影スポットを守るためにもみんなで協力していきましょう。

おわりに

ゲジはさくらの山などとともに16運用での貴重な撮影ポイント。

整備されたポイントではないので、ぜひマナーを守って撮影していただければと思います。

成田にあるその他の撮影スポットについては下記の記事をご覧ください。

◆成田空港の撮影スポットについてまとめた記事はこちら⬇︎

【完全版】成田空港撮影スポットまとめ!各ポイントの特徴を徹底解説

2019年3月20日

 

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