香港国際空港は海上にある空港ながら、飛行機を撮影するスポットは意外とあるんですよね。
今回は香港国際空港の南側にある沙螺湾という撮影スポットを紹介します。
沙螺湾で撮れる飛行機写真やアクセス方法、撮影に必要な情報などをまとめてお伝えしますので、撮影の参考にどうぞ。
もくじ
沙螺湾にある丘の上は香港国際空港が一望できるビュースポット
沙螺湾の紹介

沙螺湾の丘の上にある撮影スポット
香港国際空港の南側にある沙螺湾。
沙螺湾の丘の上には、香港国際空港が見渡せる絶景ビュースポットがあります。ここは07Rエンドに近いため、東風運用時に飛行機を撮影するのにベストなポイントです。
沙螺湾から撮影できる写真としてはこんな感じ。
沙螺湾で撮れる飛行機写真
- 07Rの着陸機
- 07Rのラインナップ
- 07Lの着陸機
ただし、フェリーでしか行く事ができないため、アクセスは少し大変ですね。
アクセスについては、この後写真付きで詳しく紹介しますので、それを見ていただければ大丈夫だと思います。
沙螺湾の場所と行き方
場所
行き方
沙螺湾に行くためには、まず空港からバスに乗ってMTR東涌駅まで向かい、そこからフェリーに乗ります。
香港国際空港から行く場合、まずはバス乗り場からS56系統のバスに乗り、MTR東涌駅へ向かいます。

東涌駅から東涌フェリーターミナルまでの地図
MTR東涌駅に着いたら、フェリーターミナルまで10分ほど歩きます。

東涌フェリーターミナル
こちらが東涌フェリーターミナル。
ここから沙螺湾までフェリーに乗ります。ここで注意したいのがフェリーの時間。本数が少ないので時間帯によっては1時間以上待つ事に。
特に平日は本数が少ないので注意して下さい。

フェリーの時刻表。 左から順に平日・土曜・日曜&祝日用
時刻表を見るとわかりますが、平日は1日にわずか4便しかありません。
土曜日または日曜祝日ダイヤであれば30分に1本程度あるので、そこまで注意しなくても大丈夫です。

フェリー乗り場はシャッターが閉まっており、フェリー出発時間の約10分前になるとシャッターが開きます。
シャッターには次のフェリーの出発時間が表示されているので、これを見ればフェリーの時間を間違えることはないかと思います。
フェリーターミナルには売店があります。沙螺湾にはお店などが一切無いので、フェリーの到着を待つ間に売店で飲食物を補給しておきましょう。

フェリーの出発時間が近づくとシャッターが開けられるので、フェリーの乗り場へ向かいます。

フェリーが到着したらここから乗り込みます。
沙螺湾までの料金は、15HKDまたは18HKD(約250円)。料金は船の中で払います。

沙螺湾フェリー乗り場に到着しました。

このように周囲には何もありません。降りる人の大半は釣り人客ですね。

ここから丘の上まで歩いて行きます。丘の上までは約20分ほど。重たい機材を持っての徒歩は大変ですが頑張りましょう!

丘の上まではこのような道を進んでいきます。

しばらく歩いていくとこのような分かれ道がありますので、ここは右へ進みます。

そのまま進んで行くと、右手にビーチのような場所が見えてきます。

ここにお手洗いがあるので、トイレにいきたい場合はここで済ませておきましょう。この先にトイレはありません。

先へ進むと広場のような場所に出ます。ここまでくればあと少し。

広場を抜けてさらに先へ進んで行きます。

また分かれ道があるので、ここを左へ曲がって山道を登っていきましょう。

どんどん登っていくと香港天文台の施設が見えてきますので、ここを左へ曲がってください。

道幅がかなり狭くなりますが、頂上は目の前です。

ここがゴールです。お疲れ様でした。

丘の上から空港方面を見渡すとこのような感じ。
香港国際空港が一望できます。空港の手前には最近開通した香港とマカオを結ぶ港珠澳大橋も見えますね。

景色がいいので地元のハイキング客にも人気の場所となっています。
沙螺湾から撮影できる飛行機写真
それでは、沙螺湾にある丘の上から撮影できる飛行機写真を紹介します。
07Rの着陸機

ここで撮れる写真の中でも1番おもしろいのが07Rの着陸機。
しかし香港国際空港では、07Rは基本的に離陸機専用のため、07Rに降りてくる機体は少ないです。1日ここにいても、降りてくるのは指で数えられるほどの数しかありません。
かなり近い距離から撮影できるので、07Rに降りてくる機体があればぜひ撮りたいですね。

高い位置から撮れるので、離陸待ちの機体との絡みや、後ろの山などを入れて撮影できます。

見通しも良いので、タッチダウンまで狙えます。

スポッティング写真も、地上から撮るとどうしても多少見上げる形になってしまいますが、ここは高台にあるので真横から綺麗に撮る事ができます。
しかも後に景色を入れて撮れるので、撮影した場所がわかるのもいいですね。

いつもガスりがちな香港でも、07R降りなら距離が近いのでクリアに撮れます。

07R降りは数が少ないので、狙っている飛行機が降りてきたらかなり嬉しいですね。
07Rのラインナップ

ここの撮影スポットでは、この07R離陸機のラインナップの撮影がメインになります。

主に旅客機は北側から滑走路へ進入。

カーゴは南側からの進入が多いですね。
エティハドカーゴも日本では珍しい機体じゃないでしょうか。

キャセイとスクートの2機並び。2機が並ぶと大きさの違いがよくわかりますね。

アシアナカーゴの離陸滑走。旅客機だった頃の面影が残っていますね。

旅客とカーゴで頭の形は大分違いますが、同じ747-8の2機並び。

こちらはエミレーツのフレイターです。日本で見かける事はあまりありませんが、実はエミレーツは、航空貨物取扱量がフェデックスに次いで世界第2位なんですね。

今度はキャセイとupsのフレイタージャンボ。どちらも747-400です。

キャセイのoneworld塗装は初めて見ました。oneworld塗装機キャセイにもあったんですね。

カンボジアのランメイ航空。日本ではあまり馴染みがありませんが、2017年にできた比較的新しいエアラインです。

この角度から見るのも新鮮ですね。

タイ国際航空にそっくりなこちらの機体はタイスマイル。タイ国際航空系列の低価格エアラインです。
カラフルなsmileの文字と流線の塗装が素敵ですよね。本家よりもこっちの塗装の方が好きかも。

キャセイのホームグラウンドという事で、キャセイ好きにはたまらない空港です。
07L着陸機

07Lはかなり遠いんですが、頑張ればなんとか撮影できます。焦点距離は700ミリくらい必要です。
香港は一年中空気が霞みがちなので、まぁ撮れないこともないけど、霞みが少ない日ならなんとか狙えるかなといった感じです。画質はあまり期待できないですね。
霞みが少なければ、このように背景の山と絡めて撮影ができます。

香港ではイスラエルのエル・アル航空なんかも撮影ができます。
撮影お役立ち情報

沙螺湾で撮影する上で必要な情報をまとめました。
撮影お役立ち情報
- 07Rの着陸機が撮れる
- 07Rのラインナップが撮れる
- 07Lの着陸機が撮れる(遠い)
- 午前順光(冬場は午後もいける)
- 必要レンズは400〜700ミリ程度
- ガスりに注意
- フェリーの時間に注意
- 飲食物は東湧フェリーターミナルで確保
- お手洗いは丘の下
沙螺湾での撮影のポイントとしてはこんな感じ。
フェリーの時間に合わせて動く必要があるので、飛行機に合わせてフレキシブルに動くのは難しいポイントです。ランチェンとかには注意が必要ですね。
あと付近には飲食店やコンビニなどのお店が皆無なので、飲食物は事前に仕入れておいて下さい。
撮影に夢中になり過ぎてフェリーの終船を逃してしまった場合、山道のハイキングコースを2時間ほど頑張って歩けば、東涌まで戻れます。笑
ちなみに香港国際空港では、現在さらに沖合いに第3滑走路が建設される予定となっています。第3滑走路は2024年に完成予定で、それが建設されたら撮影場所選びが難しくなりそうですね。
おわりに

アクセスは少し大変ですが、沙螺湾で撮れる写真はなかなかおもしろいと思いますので、東風運用時はぜひ撮影場所の候補に入れてみてください。