『シンガポールはマーライオン以外に何かないの?』
シンガポール観光でよく聞く悩みですが、そんな人におすすめしたいのが、ウビン島。
シンガポールというとマリーナベイサンズやマーライオンなどがある華やかなベイエリアが定番ですが、今回紹介するウビン島はそれとは真逆の大自然を味わえるネイチャーワールド。
この記事では、チャンギビーチから船でわずか10分で行けるシンガポール最後の秘境、ウビン島について紹介します。
もくじ
シンガポールから船で10分で行けるウビン島の魅力
ウビン島があるのは、シンガポールの玄関口・チャンギ国際空港のすぐ近く。チャンギ国際空港の北側にあるチャンギビーチに隣接するフェリー乗り場から、小型フェリーに乗って約10分です。
そんな身近な島、ウビン島の魅力はサイクリングしながら味わえるシンガポールの大自然。半日あればほとんど周れるほどの手軽さも人気の秘密です。
ウビン島の観光客のほとんどが地元か欧米の方。日本人はほとんどいないため、シンガポールに飽きてしまった方や、日本人に会いたくない方、ちょっと変わった観光を楽しみたい方にぴったりの島。
そんなウビン島ならではの楽しみ方を紹介します。
ウビン島の楽しみ方
- サイクリングでお手軽にジャングル探検
- 色々な野生動物に出会える
- 海に突き出た絶景の桟橋
- 海の上を歩く遊歩道
- サイクリング後のビール
- 飛行機ウォッチング
ウビン島の行き方
ウビン島があるのは、地図のこちらの場所。
チャンギビーチパークにあるフェリー乗り場から船でアクセスします。
ウビン島へは、チャンギ国際空港の北側にあるチャンギビーチパーク横のフェリーターミナルから船に乗って向かいます。
チャンギ国際空港からチャンギビーチパークへ行く方法は、タクシーを使うか、MRTとバスを使っていく方法があります。
バスを使う場合、MRTエキスポ駅からチャンギビレッジ行き2番系統のバスに乗り、終点のチャンギビレッジバス停で降りると目の前がチャンギポイントフェリーターミナルです。
チャンギビーチパークへの行き方はチャンギビーチパークの記事の中で詳しく解説しています。
無事チャンギビーチに着いたら、ビーチの西側にあるこちらの橋を渡り、チャンギポイントフェリーターミナルに向かいます。
こちらがチャンギポイントフェリーターミナルの入り口。
中に入り、下に降りると2ヶ所の乗り場があるので、ウビン島行きの場所で待機します。
ウビン島行きの船の運行はなんと24時間運行で、12人集まったら出航というちょっと不思議なルール。効率的っちゃ効率的ですね。日が出ている時間帯であればすぐに12人集まるので大丈夫ですよ。
料金は片道3ドルで、船に乗ったら現金で支払います。事前に用意しておきましょう。
12人集まったらいよいよ出航。スタッフが集金にくるので3ドル渡します。
船内はこんな感じ。
フェリーというよりもボートって感じですね。
ウビン島までは船に揺られること約10分。
こちらがウビン島のフェリー乗り場です。帰りのフェリーもルールは同じで、12人集まったら出航です。
ウビン島の楽しみ方
ウビン島はそんなに大きな島ではなく、レンタサイクルがあれば5時間もあれば大体周れる島。
トレッキングもできますが、時間がかかり過ぎるので、プチ観光をするならレンタサイクルがおすすめです。
船を降りたらレンタサイクルを借りよう
船を降りたら、まずはレンタサイクルを借りましょう。
ウビン島を周るなら、レンタサイクルを借りるのが効率的で快適です。
ウビン島に上陸して左へ進むと、このようにレンタサイクル屋が密集しています。
セントーサ島などの観光地でレンタサイクルを借りると30ドルとかのぼったくり料金ですが、ウビン島なら8ドル〜20ドルと、非常に良心的な価格で借りることができるんです。
値段によって自転車のグレードが変わりますが、8ドルの自転車で全然充分ですよ!
レンタサイクルショップはいくつかありますが、入り口近くのお店には8ドルの自転車があります。普通入り口近くって高いお店が多いんですけどね。
自転車を借りる際は、タイヤの空気圧が充分か、ブレーキは壊れてないかなど、軽く乗ってチェックしておきましょう。ウビン島内には急な下り坂もあるので、ブレーキが壊れていると死にます。
レンタサイクルで島内探検
ウビン島内は、このように舗装されたレンタサイクル用の道が整備されているので、サイクリングは非常に快適です。
マーライオンやマリーナベイサンズなどの都会的なシンガポールのイメージからすると、これだけでも中々貴重な体験!
ヤシの木が生えるジャングルの中を自転車で探検するだけでも、かなり楽しいんですよね。
サイクリングロードを気持ちよく走っているときに見つけた割れたココナッツ。
なんとも南国らしい光景なんですが、これよく考えたら直撃したら死にますよね。
ヤシの実はこの高さから落ちてきます。
実は世界ではリアルに毎年ココナッツに直撃されて死んでいる人がいるので、上にはマジで注意しましょう。南国ではココナッツ爆弾とも呼ばれているとか。
重い実だと3〜4キロくらいありますからね。この高さから赤ちゃんが落ちてくるようなもの。直撃したら命の危険があるので、ヤシの木の下にはなるべく入らないように気をつけてください。
ヤシの木の下は、危険です。
島内には、このような池なんかも。
自転車では難しいですが、トレッキングではこのような道も歩けます。
こんな感じのコースが色々とあるので、時間があるならトレッキングも楽しそうですね。
サイクリング途中で見つけたランブータンの実。中身はライチにそっくりなザ・南国フルーツで、ウビン島のサル達にも大人気。
こちらもウビン島で見つけたハイビスカスの花。
これも南国植物の定番ですね。
こんな感じでサイクリングしながら、島内を色々と散策してみましょう。
野生動物を探そう
ウビン島探検で楽しいのが、野生動物との出会い。ウビン島内では、サイクリングしながら色々な野生動物を見つけることができます。
最初に見つけたのはサル。
先ほど見つけたランブータンを食べています。
結構上手に皮を剥くんですよね。
サルとの距離が近く、動物園と違って色々な表情を見ることができます。
サルとの距離感に、隣にいた欧米のファミリーも大興奮。
島の西側のサイクリングロードには、多くのサルたちがいましたね。
島内で動物を探すコツとしては、
動物を探すコツ
- 自転車を降りて聞き耳をたてる
- 落ち葉を踏む音
- 物が落ちる音
- 枝を揺らす音
- 鳴き声
この辺りに注意しながら探してみると、比較的簡単に見つけることができると思います。
次に見つけたのが、マレーオオトカゲ。
サイクリングロードにいたので、危うく轢きそうになってしまいました。
名前のとおりデカい!1メートルはあるんじゃないかという大きさ。この大きさだからこそ、自転車に乗ってても気付けたようなものです。
全然動かないその様子はまるでハンターですね。
こんな感じで山奥に入らずとも、サイクリングしながら全然動物を探せてしまいます。
こちらの青く輝く羽を持った鳥、綺麗ですよね。
この鳥はピッタ(ヤイロチョウ)といい、実は絶滅危惧種に指定されているとても貴重な鳥。
ヤイロチョウは日本からマレー半島辺りまでの地域で見ることができる鳥ですが、探しても滅多に出会えないため、幻の鳥とも呼ばれていたりします。
そんな幻の鳥、ヤイロチョウを見ることができるウビン島は、シンガポールの秘境と呼ばれる理由もわかりますね。
尾の長いこちらの鳥はアカハラシキチョウ。名前のとおり、オレンジ色のお腹が特徴の鳥です。
東南アジアやハワイで見ることができる鳥。
ウビン島には野生のイノシシもいます。
鳥は探すのがちょっと難しいですが、サルやイノシシはガサガサ音を立てますし、大きさもあるので簡単に見つかると思います。
海に突き出た絶景の桟橋
ウビン島の東側でおすすめしたいのが、海に突き出たこの桟橋。
先端まで歩いて行けるんですが、これがまた絶景ポイントなんです。
桟橋の先端まで来ると四方を海に囲まれ、開放感抜群!
海の向こうにはチャンギビーチが見えますね。
海の上を歩く遊歩道(Chek jawa trail)
続いて紹介するのが、先ほどの桟橋の近くにある海の上を歩ける遊歩道(chek Jawa traolil)です。
こちらもウビン島に来たら、立ち寄りたい場所。
海の上を歩ける遊歩道が整備されています。
途中には屋根のある休憩スポットも!
こちらのスポットは日差しを避けながら絶景を楽しめますよ。
サイクリング後は海を眺めながらビールを飲もう!
サイクリングやトレッキングで汗をかいた後に飲むビール、最高ですよね。
フェリー乗り場の近くにあるレンタサイクルショップの周囲には、海鮮レストランがいくつかあります。
ここでは海鮮料理やビールを楽しむことができます。海を眺めながら飲むビールはうまい!
ビールの料金はこのサイズで7.5ドル。
ビールが苦手な人におすすめなのは、このサワーソップジュース。
自販機や売店などで売っています。甘いのにすっきり飲めておすすめです。
飛行機が良く見える
ウビン島はチャンギ国際空港からも近いため、先ほど紹介した海の上を歩く遊歩道(chek Jawa trail)からは飛行機がよく見えます。
飛行機が好きな人は、眺めたり撮影したりするのにもぴったりの場所。
チャンギビーチと管制塔を絡めた飛行機写真が撮れるのは、ウビン島ならではですね。
飛行機撮影に興味がある方は、シンガポール・チャンギ国際空港飛行機撮影スポットまとめの記事でチャンギ国際空港の飛行機撮影スポットを解説しています。
おわりに
ジャングルをサイクリングしたり、幻の鳥を探したりとプチ探検が楽しめるウビン島は、ガイドブックにも載っていない秘境の島。
定番のシンガポール観光に飽きてしまった方におすすめです。