花火真っ盛りのシーズンになりましたね。
花火は見ていてとても綺麗ですが、せっかくならカメラでも綺麗に撮りたいですよね。
でも花火の撮影方法を調べてみると、三脚とレリーズが必要という情報がとても多いです。
しかし『三脚とレリーズなんて持ってないよ!!』という方も多くいるかと思います。
普段から三脚を使うなら買ってもいいですが、花火だけのために買うのはもったいないですよね。
たとえ持ってても花火大会の人混みの中、重たくて邪魔になる三脚を会場まで持っていくのは大変…。
できれば三脚がなくても綺麗な写真が撮りたいですよね?安心してください!この方法で撮れるんです!
今日は三脚がなくても花火を綺麗に撮影できる、その方法をみなさんに紹介します。
もくじ
三脚とレリーズについて
そもそもなぜ三脚とレリーズが必要なのか
そもそも三脚とレリーズが必要な理由って何故だと思いますか?
カメラを固定するためだとか、シャッターを切るためというのもありますが、要は手ブレ防止のためなんです。
花火の撮影ではシャッタースピードを遅くする必要があります。
手持ちで6秒とかシャッターを開いたまま撮影して、手ブレをしないなんて不可能ですよね。
手ブレを防止するために、カメラを固定できる三脚が必要なんです。
レリーズが必要な理由も同じです。シャッターボタンを押した瞬間、カメラが少し揺れてブレてしまうのを防ぐためにレリーズが必要なんです。
三脚とレリーズの欠点

三脚とレリーズの必要性はわかりましたよね。
しかし花火撮影をする上で、三脚とレリーズを使った撮影には欠点もあります。
三脚とレリーズはカメラアクセサリーの中でも特殊な部類。
予備バッテリーやレンズプロテクターは持っていても、三脚やレリーズは持っていないという方も多いんじゃないでしょうか?
三脚やレリーズを使った撮影方法は、そもそも三脚やレリーズを持っている人が少ないというのが欠点です。
また三脚は重たくてかさばるのもネック。三脚を花火会場まで持っていくのが大変というところも欠点ですね。
最近ではとても小さくなる三脚も発売されていますが、やはり遠くの花火大会の会場まで、重たい三脚を持って人混みの中を行くのは中々苦痛ですよね。
三脚を持っている方も、できれば持って行きたくないなぁ…といったのが心情ではないでしょうか?
また頑張って花火会場まで三脚を持ち込んだとしても、花火会場は非常に混雑します。
みんなが座っている中で三脚を使うと、トラブルにつながることもあるので、周りに気を使うところも三脚の欠点なのかなと思います。
もし三脚を使う場合は後ろの方の邪魔にならないところから撮影しましょう。
三脚なしでの花火の撮り方

お待たせしました!それでは三脚とレリーズがなくても綺麗に花火を撮影できる方法を見ていきましょう。
ちなみに上記の写真は、春節の香港に旅行へ行った時に、これから紹介する方法で撮影したビクトリアハーバー花火大会の写真です。
この方法を使えば、三脚がなくても上のような綺麗な花火写真を撮影することができますよ!
用意するのはたったこれだけ!
- 大きめのリュック
- タオルとハンカチ2枚ずつ
たったこれだけです!
これなら誰でも持っていますよね。
この撮影方法の良いところは特殊なものを用意する必要がないところです。
カメラのレンズは50ミリから300ミリあたりのズームレンズがあればいいかと思います。
キットレンズとかで十分です。
リュックとタオルを使ってカメラをセット
タオルとリュックなんて何に使うの?と思いますよね。
これは三脚代わりにカメラを固定するのに使います。
花火の撮影って要は三脚が無くてもカメラを固定できればいいんです。
撮影場所は花火会場から少し離れた場所にしましよう。
花火を真上に見上げなければいけないくらい近いところはNGです。
花火が開いてからドーンというまで少しタイムラグがあるくらいの距離まで離れた所がベストです。
なぜ少し離れた方が良いのかというと、花火の撮影角度の問題と、花火までの距離が近いと人が多すぎるためです。
少し離れた場所に着いたらカメラをセットしていきましょう。
まずはリュックを寝かせて水平に置きます。次にリュックの上にカメラを置き、タオル、ハンカチをカメラの下に挟んでカメラが花火の方に向くようにうまく調節します。
完成写真はこんな感じ!
タオルやハンカチを丸めたりしながら高さを調節してください。

軽く触っても倒れないようにしっかりと調節しましょう。
大きいタオルで高さを調整し、ハンカチは微調整に。

レンズのほうも高さを調整します。

カメラの設定
高さの調節ができたら次はカメラの設定です。カメラの設定は大切なのでよく見てくださいね!
レンズはマニュアルフォーカスにし、手ブレ補正はオフにしましょう。

カメラのモードは必ずマニュアルモードにしましょう。

シャッタースピード8秒、F値を11、ISOを100に設定してください。

ホワイトバランスはオートで大丈夫です。打ち上げ後撮影してみて気に入らなければ蛍光灯に!
ホワイトバランスをオートで撮影してみて色味が気に入らない場合は、ホワイトバランスを変えてみてください。
個人的には蛍光灯などの色温度が少し低めの方が綺麗に見える気がします。
次にシャッターモードをセルフ2秒タイマーにしましょう。これめっちゃ大事です!

2秒タイマーにするのはレリーズの代わりです。
カメラは通常シャッターを押す時にブレてしまうので、2秒タイマーにする事でカメラのブレを防ぐことができます。
2秒タイマーにしないと必ずブレます!
設定が終わったら次はピントを合わせておきましょう。
ライブビューモードにして液晶画面を見ます。液晶モニターの右上にあるSTART/STOPと書かれているスイッチを押してください。

花火を撮影する場合、ピントは一番遠くの構造物や木などに合わせれば大丈夫です。
ピントを合わせる目標を決めたら、手でピントリングを回してピントを合わせて下さい。
最大まで拡大表示して正確にピントを合わせましょう。ここで正確にピントを合わせてあげないとピンボケ写真になりますよ~。

ピント合わせが終わったら絶対にピントリングに触らないように気をつけましょう。
触ってしまったらピント合わせをやり直してください。
記録モードはJPEGではなくRAWで撮影しましょう。

いざ撮影
花火が上がり始めたら慌てず、まずは構図を決めましょう。
ファインダーから花火がはみ出さないように構図を決めましょう。
花火大会ではスターマインなどは高く大きく上がるので、それを見越して少し余裕を持って構図を決めるといいと思います。
構図が決まったら撮影を開始しましょう。

撮影の方法は花火が上がっている間、適当にシャッターボタンを押してるだけです。
設定通りだと、シャッターボタンを押したらピピピッと鳴り、2秒後にガチャっとシャッターが開き、8秒後にガチャっとシャッターが閉じ撮影が終了します。
一枚撮れたらピントと明るさを確認してください。
明るさが明る過ぎたらF値を13くらいに、反対に暗かったらF値を8くらいにします。
明るさはF値で調整しましょう。

シャッターを押してから撮影までに2秒のタイムラグがあるので、花火が開くタイミングを狙うのは難しいです。
なので花火が上がっている間、適当にシャッターを押してれば大丈夫です。
そんな適当でいいのかよと突っ込まれそうですが、いいんです。
これはレリーズを使っていても同じで、連続で花火が上がっている時などはシャッターをどこで押して、どこで離すかのタイミングというのは難しいからです。
なので適当にじゃんじゃんシャッターを切っちゃってください。

100枚くらい撮影できると思うので、後でその中からいい写真を探しましょう。
編集
撮影が終わったらいい写真をピックアップしてください。
タオル三脚での撮影だったのでおそらく多少写真が傾いて水平が取れていないんではないでしょうか?

なので水平になるように写真をトリミングしましょう。

RAWで撮っているので、画質が劣化しにくいため、多少明るさや色味を調整してもいいかもしれません。
おわりに

三脚やレリーズを使わない分、ピント合わせやカメラの位置の調整がちょっと大変でしたね。おつかれさまでした!
またリュックの上にカメラをセットするので、人混みの中ではちょっと難しい方法でもありますが、この方法なら手ブレしないので、手持ちよりも断然綺麗な写真が撮れると思います。
もちろん三脚やレリーズがあった方がベストなんですが、三脚やレリーズがなくても綺麗に花火が撮れるんだよ!という事が知っていただけたら嬉しいです。
三脚やレリーズを持っていない人は今年の花火大会、ぜひこの撮影方法を試してみてください。