飛行機写真といえば飛行機全体を入れた写真が定番ですが、風景と絡めて撮影するのもあり。
日本や世界の空港周辺には、特徴的な景色や美しい景色の場所もたくさんあります。
空港周辺で美しい景色の場所を見つけたら、ぜひ飛行機と景色を絡めて撮影してみましょう。
今回は、風景と絡めた飛行機写真の撮り方について紹介します。
もくじ
風景と絡めた飛行機写真は景色が主役
風景と絡めた飛行機写真を撮影する場合は、飛行機はあくまでも脇役。
主役はその場所の風景です。
風景を主役とすることで、その場所ならではの作品的な、いわゆる絵になるような写真が撮影可能。
風景の中の飛行機写真をカッコよく決めるなら、絡みを意識することが大切です。
何と絡ませるのか?
花なのか、建物なのか、景色なのか。
これがはっきりとしないと、パッとしない写真になってしまうので、その景色の中の何を見せたいのかを意識しましょう!
風景の中の飛行機写真
景色と飛行機
特徴的な景色やおもしろい景色を見つけたら、絡ませるチャンス。
上の写真は旧管制塔と現在の管制塔を背景にした羽田空港らしい景色の中に、ルフトハンザの747を絡ませてみました。
景色と飛行機を絡ませる写真を撮影しようと思ったとき、高い場所から俯瞰で撮影してみるのも定番のスタイルですね。
空撮写真のように撮れるので面白いですし、特徴的な景色との絡みを見つけやすいです。
上の写真は、台北・松山空港近くの山の上から撮影した写真で、台北市内の街並みと特徴的な大通りを飛行機と絡ませてみました。
こちらはオランダ・アムステルダムにあるスキポール空港。
運河の上を誘導路が通っており、運河と飛行機の絡みが水の都オランダらしい景色です。
羽田空港から見える京浜工業地帯の工場群。
工場夜景はそれだけでも絵になりますが、飛行機と絡ませるのにもいい景色。
上の写真は、日没後のブルーモーメントに包まれた工場夜景をバックに羽を休める旧政府専用機です。
この写真は台北・松山空港に着陸するファーイースタン航空のMD-82。
台湾を代表する5スターホテル、圓山大飯店を背景に大通りのビルの合間から姿を見せる飛行機を絡めてみました。
ファーイースタンは2019年に経営破綻してしまった航空会社なんですが、MD-82というなかなかレアな飛行機と、台湾を代表するホテルとの絡みは、なかなか台北らしい景色です。
人と飛行機
人と飛行機を絡ませて撮るのも、個人的には結構好きです。
飛行機を眺める人やカメラを向ける人、空港や航空会社のスタッフ、整備士、パイロットなど。
人と飛行機を絡ませることで、写真にストーリーというかドラマが生まれるような感覚になりますし、その場所の空気が伝わる感じがしますよね。
僕は飛行機と人物を絡めて撮影する場合、背後から撮影するのが好きです。
人物を背後から撮影すると、表情が見えない分色々と想像をかき立てられますよね。
人は背中で語るともいうように、敢えて背中を写すことで、よりストーリー性が高くなります。
特徴的な建物と飛行機
特徴的な建物の飛行機を絡めて撮影すれば、そこでしか撮れない、その場所ならではの飛行機写真になります。
特徴的な建物の代表といえば、管制塔。
管制塔との絡みは飛行機写真の定番で、好んで撮影しています。
世界一高いタイ・スワンナプーム国際空港の管制塔との絡み。
こちらはロンドン・ガトウィック空港のタワーとの絡みです。
上の写真は建設中の那覇空港の新管制塔との絡み。
近年では各地で空港の拡張工事も進んでいますが、建設中の景色と絡めて撮影すれば、撮影した時代まで感じられます。
管制塔以外にも、その場所ならではの建物と絡めるのも魅力的。
こちらは先ほどちらっと出てきた、台北にある5スターホテル、圓山大飯店との絡み。
羽田空港第2ターミナルからは、東京スカイツリーとの絡み。
特徴的な形をした東京スカイツリーは、高さもあってインパクトも大きく、飛行機との絡ませるのに絶好の建物ですね。
台北・桃園国際空港のターミナルには大きな台湾の国旗があり、台湾のエアラインと国旗を絡めて撮影すれば、一瞬で台湾らしい景色に。
日本をイメージすると真っ先出てくるのは、やはり富士山ではないでしょうか。
富士山は日本を代表する一番有名なシンボルともいえ、富士山と絡ませて撮影すれば日本らしい飛行機写真になります。
季節を感じる風景と飛行機
風景と絡めて撮影するなら、季節感を出すと面白いです。
その季節ならではの花や木、気候など、その季節の景色をイメージして撮影すると、写真に季節感が生まれますね。
春を感じる飛行機写真
春は色々な花が咲く季節。
桜や菜の花など、春に咲く花と絡めて撮影すれば春らしい写真になります。
景色と飛行機を絡めて撮影する時は、構図が大切。絵になりそうな構図を決めて、そこに飛行機が飛び込んできたタイミングで撮影するのが基本です。
上の写真は手前に菜の花、左側に桜の木を配置して、右側の青空に飛行機が飛び込む瞬間を撮影しました。
この写真は下に菜の花を配置して、菜の花の絨毯の上を飛行機が飛ぶところを撮影。
飛行機を横から撮影する場合、機首側の空間が狭いと窮屈感を感じるため、飛行機を右側に配置し、雲に被らないタイミングで撮影しました。
着陸機はどの機体もほぼ同じコースを通るため、構図を決めやすいです。
この写真は、桜の木を額縁のように構図を作り、ちょうど真ん中に飛行機が飛び込むところを狙いました。
離陸機の場合は、飛行機ごとに上がるタイミングが違うため構図決めが難しいです。
思ったところに飛行機が飛び込んでくれないことも多々。
ある程度慣れてくれば、飛行機の機種と行き先である程度上がるポイントは予想できますが、慣れないうちは着陸機と絡める方が簡単です。
夏を感じる飛行機写真
海は一年中見ることができますが、どちらかというと夏のイメージです。
上の写真は那覇空港で撮影した海と飛行機の絡み。
夏の海とさくらジンベエを絡めることで、那覇空港らしい夏の写真になりました。
入道雲も夏らしい景色ですよね。
もくもくと発達したインパクトのある入道雲を見つけ、そこに飛行機が飛び込んだところを撮影。
入道雲の中に飛行機を入れることで、入道雲の大きさを表現してみました。
この写真は一年中夏の南国シンガポールで撮影した、ヤシの木と海を絡めた写真。
ヤシの木と海を入れた構図に、リゾート感満載のセブパシフィックの飛行機を絡めることで、夏らしい景色を狙いました。
秋を感じる飛行機写真
この写真は秋の空とススキと絡めて撮影した写真。
下側に風に揺れるススキを配置、上には秋らしい雲を配置して、間に飛行機が入ったところを狙いました。
紅葉も秋らしい景色です。
上の写真は紅葉した葉を手前に入れてブルーインパルスを撮影しました。
冬を感じる飛行機写真
冬といえば、やっぱり雪。
雪景色の飛行機写真は、それだけで冬らしい景色に。
青空バックなら雪の白さが強調されますし、晴れの日であれば雪レフも期待できます。
冬であれば、雪化粧した雪山をバックにした飛行機写真も面白いです。
特徴的な山だったら、ご当地感も感じられる冬写真になりますね。
風景の中の飛行機写真まとめ
飛行機をメインに撮影するのも楽しいですが、景色と絡めて撮影すると飛行機写真の幅が広がります。
景色と絡めた写真を撮影する際のポイントをまとめると、
- 飛行機と絡ませたい景色を見つける
- 何と絡ませるのかを意識する
- 季節感を出してみる
- 撮影したい景色が決まったら、ベストな構図を決める
飛行機主題の写真と比べて、撮れる写真のバリエーションはアイデア次第で無限大。
撮る人の個性も出しやすいので、ぜひ素敵な景色と飛行機を切り取ってみましょう!