愛知県といえば日本の航空・宇宙産業が集中しており、航空博物館も多くあります。
中でも県営名古屋空港に隣接する「あいち航空ミュージアム」は、YS-11を始めとした展示機が楽しめる博物館。
そんなあいち航空ミュージアムを見学してきたので、見どころを紹介していきたいと思います!
もくじ
あいち航空ミュージアム基本情報(場所・入館料・営業時間)
場所 | エアポートウォーク名古屋(ショッピングモール)横 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)、臨時の休館日(詳細は公式サイトカレンダー参照) |
入館料 | 1,000円(大学~高校生800円、小学~中学生500円、未就学児は無料) |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | あいち航空ミュージアム |
あいち航空ミュージアムは、名古屋空港に隣接した航空博物館。展示機の中でもVIP仕様のYS-11は絶対見学したいところ!
そのほか日本の航空史に残る名機を精巧に造られた1/25モデルで集めた「名機百選」、愛知県の航空産業を3Dシアターで楽しむ「オリエンテーションシアター」や、動く座席で飛行体験ができる「フライングボックス」などがあります。
また飛行の仕組みを学ぶワークショップ「サイエンスラボ」、フライトシミュレーターなどを使ってパイロットや整備士の仕事を学ぶ「職業体験」など、空の世界を学ぶコンテンツも多数用意されています。
アクセス
あいち航空ミュージアムは大型ショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」に隣接しています。駐車場は共用で、エアポートウォークの2階にある連絡通路からアクセスします。
フロアガイド
フロアマップ
はじまりの道
あいち航空ミュージアムへは、大型ショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」の2階にある連絡通路からアクセス。
エントランス
連絡通路を抜けるとエントランス。日本エアシステム(JAS)のモデルプレーンが展示されています。
ミュージアムで人気のYS-11機内見学やフライトシミュレーターなどは整理券式。受付ではチケット購入のほか、機内見学やシミュレーターの予約もこちらで行っているので、利用予定の方はチケット購入と併せて一緒に予約しておきましょう。
空への挑戦(名機100選・3Dシアター)
あいち航空ミュージアムの見学は2階からスタート。YS-11が余裕で入る、まるで格納庫のような広い館内にテンションが上がります。
レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター
2階エリアの最初の展示は、「レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター(模型)」。
現代のヘリコプターにも繋がる、ローターを回転させて浮力を得るというアイデアは、科学者としても有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたスケッチに登場しました。空を飛ぶことがまだ夢物語だった時代、鳥の飛行を研究し、人間が空を飛ぶ事への夢を追いかけ続けたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
ダ・ヴィンチのヘリコプターは実際には飛ぶことは叶いませんでしたが、ヘリコプターの原理を発見したと言われています。
名機100選
その先に進むとあるのが、「名機100選」というエリア。日本の航空史に名を刻む名機100機のモデルプレーンが展示されています。
細部まで精密に作られたモデルプレーンはどれも必見。サイズもすべて1/25で統一されているので、それぞれの飛行機の大きさが一目瞭然ですね。
オリエンテーションシアター
オリエンテーションシアターは、愛知県の航空産業をテーマにした映像作品が視聴できるシアター。3D映像で楽しめるシアターです。やや子供向け。
空の飛び方(航空教室・装備品展示)
サイエンスラボ
サイエンスラボは工作や実験を通して飛行機の飛ぶ原理が学べるワークショップ。未就学児から中学生までが対象で、受付で申込みが必要です。
飛行の教室
順路に従って1階へ進むと最初にあるのが、「飛行の教室」。飛行機が飛ぶ原理やエンジンの構造がプロジェクションマッピングでわかりやすく視覚的に学べるコンテンツです。上映時間は約7分間で、受付は必要ありません。
飛行の解剖図鑑
「飛行の解剖図鑑」と呼ばれるこちらのエリアは、スケルトン化されたヘリコプターの実機や、エンジンなどの各装備品などが展示されています。
展示されている装備品や模型の数も膨大で、それぞれの構造や役割などをじっくりと学ぶことができます。
こちらはMH2000のテイルローター部分。各所は内部まで見えるようになっており、ボルトに結ばれたセーフティーワイヤーの巻き方など、細かな部分まで理解することができますね。
空飛ぶ体感(実機展示・シミュレーター・体感型シアター)
EH101(実機展示)
ミュージアムのメインとなる実機展示。こちらは警視庁で使用されたEH101。外観だけでなく、機内も見学することができます。
零式艦上戦闘機五ニ型(レプリカ展示)
こちらは零戦の名称で有名な零式艦上戦闘機のレプリカ。レプリカといっても細部まで精巧に造られており、映画「永遠の0」の撮影でも使用されました。お立ち台の上からコクピット内も見学することができます。
YS-11P(実機展示)
YS-11は日本航空機製造が開発した戦後初の国産旅客機。展示されているこの機体(52-1152)はYS-11PのVIP仕様機で、1965年から2017年まで活躍しました。
外観だけでなく受付で申込みをすれば、内部の見学も可能。YS-11の中でも貴重なVIP仕様機の内部を見学できるのは非常に貴重な体験です。
機内見学は機体後方のドアからスタート。機体後方は一般席となっています。
一般席の先へ進むとVIPエリア。中ほどは横向きのソファーが左右に設置されたラウンジエリアとなっており、機体前方はテーブルを挟んだ4人掛けのVIP席となっています。
なんとトイレもVIP専用のものが。
機内にある表示灯などを見てみると、客室乗務員ではなくスチュワデスと表記されているなど、所々に時代を感じます。
VIP席とコクピットの間にはナビゲーター席があります。このナビゲーター席があるのは自衛隊機のみで、民間型のYS-11にはありません。
一番前まで進むとコクピット見学。アナログ計器が並んだコクピットもロマンを感じますね。
今回の見学でガイドしていただいた方はなんと元自衛隊出身だそう!色々と教えていただいたき、とても楽しく見学することができました。
職業体験
あいち航空ミュージアムでは職業体験ということで、航空整備士とパイロットの職業体験を行うことができます。どちらも予約が必要で、受付で予約を行います。
航空整備士体験では、実際に整備士が使う工具を使用して航空機の整備・点検を体験することができます。
パイロット体験では、館内に設置されたフライトシミュレーターを使用して飛行機の操縦を体験することができます。
集合時間になると、操縦の前にまずブリーフィングを受けます。シミュレーターの前に用意された机に座り、各機器の操作方法やPFDやNDの見方など基本的な操縦方法を5分ほどで学びます。
シミュレーターといっても計器などは子供向けにかなりデフォルメされています。シミュレーターというよりもゲームに近い作りなので、小学生でも十分理解できると思います。
ブリーフィングが終わるといよいよ操縦体験へ。離陸から旋回、着陸とひと通り操縦することができ、最後には採点もあるのでゲーム感覚で楽しめました。
シミュレーターというよりは、『パイロットストーリー』というフライトシミュレーターゲームに近い感じなので、本格志向の人には少し物足りないかもしれません。
フライングボックス
フライングボックスは大画面のスクリーンと動く座席により迫力のあるフライトを楽しめる体験型シアター。
展望デッキ
ミュージアムの屋上には展望デッキがあります。開放感のあるウッドデッキで、青いハンモックに寝そべりながら見学することも可能。デッキからは名古屋空港の滑走路を一望することができ、見晴らしも抜群です。
デッキには名古屋空港を紹介するパネルや飛行機のタイムテーブルなどもあるので、見学の参考になりますね。
名古屋空港は小牧基地との共用飛行場で、三菱重工などの工場もあり、運が良ければF-35やJAXAの実験用航空機「飛翔」などの珍しい飛行機が見れることも。
カフェ
ミュージアム2階オリエンテーションシアターの先にはカフェも併設されています。カレーやきしめん、チーズドッグなどの軽食のほか、デザートやドリンクメニューが楽しめます。
空港内を離発着する様子を眺めながら、ゆったりとすることができますね!
ミュージアムショップ『Fun Blade』
オリジナルグッズなども揃うミュージアム内のショップ。ミュージアム1階出口の左側にあります。
ミュージアムの展示機
MH2000
EH101
零式艦上戦闘機五ニ型(模型)
MU-2
MU-300
YS-11
あいち航空ミュージアムまとめ
YS-11が展示されている場所はいくつかありますが、VIP仕様のYS-11の見学ができるのはここだけ。展示内容も多く、大人も子供も楽しみながら学べる博物館になっているので、愛知に来た際はぜひ訪れてみてください。