福岡県にある井野山は、山頂から福岡の街並みや福岡空港が望めるビューポイントです。
福岡では飛行機を俯瞰で撮れるポイントとしてアクシオン福岡が有名ですが、
→アクシオン福岡で飛行機を俯瞰撮影。アクセス方法や撮影の注意点など
今回紹介する井野山も飛行機を山の上から俯瞰で撮影できる場所。
そんな井野山で撮影できる飛行機写真、井野山へのアクセス方法などをまとめました。
もくじ
井野山撮影ガイド
- 光線 : 午前順光
- 写真 : R/W16離陸機、R/W34着陸機
- 脚立 : 必要なし
- 駐車 : 駐車スペースあり
- 環境 : 周囲にコンビニなどは無し
井野山は福岡空港の南東にある標高236mの山。山頂にある唐山城跡に造られた展望台からは、福岡空港や福岡の街並みを望むことができる素晴らしい眺望です。
福岡空港の離着陸機も高い位置から望むことができ、まるで空撮写真のような飛行機写真が狙える場所。
展望台までは徒歩約30分とそこそこいい運動になる距離感ですが、頑張って歩いた先には福岡の街並みを見降ろす絶景が広がります。
南風運用時はR/W16を離陸する飛行機を街バックで、北風運用時はR/W34着陸機を俯瞰で撮影することができます。
高い位置からの撮影となるため脚立は不要。コンビニやトイレなどはないので事前に済ませておく必要はありますが、まるで空撮写真のような構図で撮影できる穴場の場所です。
井野山の場所・アクセス方法
井野山があるのは地図のこちらの場所。井野山の麓にある井野公園の横から登山道を登ります。
登山道のスタートとなる井野公園までは、
- 鉄道利用の場合 : JR宇美駅から徒歩約15分。
- バス利用の場合 : 西鉄バスを利用し「赤井手バス停」からすぐ。
井野山山頂への登山道の始まりとなるのは井野公園。井野公園へはまず福岡県立宇美商業高等学校方面へ向かいます。
宇美商業高校入口交差点に着いたら井野公園方面へ。宇美商業高校入口交差点の黄色い上り坂が目印です。
坂を登って真っ直ぐ進むと左側に井野公園が見えてきます。
井野公園には無料の駐車場があります。駐車台数は4〜5台ほどしか停められないので注意してください。
登山道の途中や展望台にはトイレや売店などはないので、井野公園近くにあるコンビニか井野公園内の仮設トイレを利用してください。
井野公園の駐車場に車を停め、そのまま坂を登っていくと車進入禁止の柵が見えてきます。井野山への登山はこの柵からスタート。山頂まではここから約30分ほどです。
この柵は車進入防止のための柵です。徒歩での進入は禁止じゃないので安心してください。
柵の左側横から中に入れます。
井野山山頂まではこのように舗装された登山道を登っていくので、比較的歩きやすい方。
飛行機撮影目的で登って行きますが、普通に運動として登っても楽しいです。
舗装されているので歩きやすいんですが、お酒飲んだ次の朝に登るのはちょっとしんどいです。装備も重いので腰にきます。
運動不足からか、次の日は普通に筋肉痛になりました。
しばらく登っていくと、右側に中間点の看板が見えてきます。登山道のスタート地点から中間点までは約15分ほど。
そのまま舗装された登山道を登っていくと舗装が終わり開けた場所に出ます。
ここまでくれば展望台まではいよいよあと少し。
最後にこの階段を登るとゴール。
階段を登り切ると展望台に到着です。お疲れ様でした。
展望台にはベンチがあるので一息ついてください。
展望台からはこのように絶景が広がります。
住宅街の奥に見える広い場所が福岡空港。さらに奥には福岡の市街地や博多湾が見えますね。
井野山は360度絶景のパノラマで、飛行機撮影でなくても気持ちいい場所。ちょっとした達成感を味わうことができます。
展望台にはベンチくらいしかありませんが、展望台の隅にはここから見える景色を解説したプレートもありました。
井野山で撮れる飛行機写真
井野山山頂からは、南風運用のなら滑走路16からの離陸機が、北風運用の場合は滑走路34への着陸機が俯瞰構図で撮影できます。
特に滑走路16運用の場合、福岡の街並みや博多湾と絡めた福岡らしい写真を空撮写真のように撮影できるので面白いです。
南風で34運用の場合は、急旋回しながらアプローチする様子を撮影することができます。
光線は午前順光ですが、なるべく早い時間の方が光線の当たり具合はいいです。
R/W16運用時(南風運用時)
滑走路16運用の場合、博多湾や福岡ドーム、博多ポートタワーなど、福岡の特徴的な景色をバックに離陸していく飛行機を撮影することができます。
離陸機の撮影には800ミリ程度の焦点距離が欲しいところ。今回はAPS-C機で400ミリのレンズに1.4のテレコンをかませて撮影しました。16運用時の着陸機撮影でも600ミリほどの焦点距離が必要です。
離陸機のギア上げショットを上から撮れる場所は中々無いので面白い場所。ただ視程が良くないとあまりいい写真にはならないです。
R/W34運用時(ビジュアルアプローチ)
北風時に使用されるR/W34運用では、ビジュアルアプローチが基本となります。
ビジュアルアプローチの場合、到着機は北側から進入、博多湾から博多市中心部の上空を南下して滑走路の西側を平行に飛行し、その後180度ターンしてR/W34へアプローチします。
井野山からはこの一連の飛行の流れがよくわかります。このアプローチでは特に最後の180度ターンと市街地との俯瞰絡みは見どころになります。
R/W34運用時(悪天候時)
北風時に使用されるR/W34運用では、ビジュアルアプローチが基本でしたが、悪天候時などビジュアルアプローチが適用できない場合は南側から真っ直ぐ進入してきます。
ビジュアルアプローチの方が撮影する上では迫力がありますが、街バックの俯瞰構図は同じように撮影可能。低い雲がかかった山をバックに真っ直ぐ降りてくるのも悪くはありません。
井野山まとめ
井野山展望台は離陸機のギア上げショットと福岡らしい街並みを背景にした写真が撮影できる希少なポイント。
福岡名物の捻りが狙えるのも面白いです。
距離はかなり離れているので、視程がいい日を狙って撮影したいですね。
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