超大型機A380の導入や、政府専用機の整備を担当するなど、航空ファンの注目を集めている全日本空輸(ANA)。
そんなANAグループ各社が保有する全機材の最新情報について、国土交通省や航空技術協会などの情報を基に独自に調査し、記事にしています。
- ANAグループの保有機材
- ANAグループの登録・抹消情報
- ANAグループの特別塗装(スペマ)機
もくじ
ANA保有機材機材
ANAグループ保有機材一覧
ANAグループが保有する機材は、大きく分けて約8種類。
超大型機のA380を筆頭に、エアバス、ボーイング、ボンバルディアを中心としたフリート構成。
各機材の保有状況は、以下の通りです。
- A380-800 3機
- A320 12機
- A321 24機
- B787-8 35機
- B787-9 42機
- B787-10 3機
- B777-200 10機
- B777-300 18機
- B767-300 17機
- B737-500 0機(ANAウイングス)
- B737-700 0機
- B737-800 39機
- DHC-8-Q400 24機(ANAウイングス)
- B777F 2機
- B767-300F 9機
ANAグループは、
- 全日本空輸
- エアージャパン
- ANAウイングス
※LCCのPeach(ピーチ)もANAのグループ会社ですが、独自性が強いことからANAグループとして含めるのは妥当ではないと考え、敢えてこの記事ではピーチは含めないものを記載しています。
機材更新情報
◇新規登録◇
- JA144A(A321neo)2021.1
- JA148A (A321neo) 2021.2
- JA149A (A321neo) 2021.2
- JA925A (787-9) 2021.4
- JA151A (A321neo) 2021.8
- JA145A (A321neo) 2021.8
- JA936A (787-9) 2021.9
- JA152A (A321neo) 2021.9
- JA383A (A380) 2021.10
- JA937A (787-9) 2021.11
- JA147A (A321neo) 2021.11
- JA146A (A321neo) 2021.12
- JA902A (B787-10) 2022.10
- JA934A (B787-9) 2023.9
- JA924A (B787-9) 2023.12
◆抹消登録◆
- JA705A (B777-200) 2021.1
- JA732A (B777-300ER) 2021.1
- JA8971 (B767-300ER) 20201.1
- JA17AN (B737-700) 2021.1
- JA756A (B777-300) 2021.2
- JA757A (B777-300) 2021.2
- JA711A (B777-200) 2021.2
- JA606A (B767-300ER) 2021.2
- JA18AN (B737-700) 2021.2
- JA734A (B777-300ER) 2021.3
- JA604A (B767-300ER) 2021.3
- JA03AN (B737-700) 2021.3
- JA04AN (B737-700) 2021.4
- JA731A (B777-300ER) 2021.4
- JA777A (B777-300ER) 2021.4
- JA778A (B777-300ER) 2021.5
- JA781A (B777-300ER) 2021.5
- JA736A (B777-300ER) 2021.5
- JA02AN (B737-700) 2021.5
- JA735A (B777-300ER) 2021.6
- JA782A (B777-300ER) 2021.6
- JA783A (B777-300ER) 2021.6
- JA779A (B777-300ER) 2021.7
- JA780A (B777-300ER) 2021.7
- JA05AN (B737-700) 2021.7
- JA06AN (B737-700) 2021.7
- JA01VA (A320ceo) 2021.11
- JA02VA (A320ceo) 2021.12
- JA702A (B777-200) 2021.12
- JA03VA (A320ceo) 2022.1
- JA709A (B777-200ER) 2022.1
- JA710A (B777-200ER) 2022.1
- JA708A (B777-200ER) 2022.2
- JA786A (B777-300ER) 2022.11
- JA619A (B767-300ER) 2022.11
- JA789A (B777-300ER) 2022.12
- JA620A (B767-300ER) 2022.12
- JA621A (B767-300ER) 2023.1
- JA803A (B787-8) 2024.1 ※エアージャパンへ移転
機種別保有状況
Airbus A380
A380-800
ウミガメをイメージした特別塗装のA380。フライングホヌの愛称で、ハワイ路線専用機材として成田〜ホノルル間で運行。
Airbus A320シリーズ
旅客機として世界で初めてフライ・バイ・ワイヤを採用したことで有名なエアバスを代表するナローボディー機で、737NGシリーズと競合。基本型のA320に加えて、胴体の長さによりA318、A319、A321でシリーズを構成し、ANAではA320ceo・A320neo・A321ceo・A321neoの4タイプを導入。737シリーズとの見分け方は、APUと呼ばれるお尻の尻尾部分を見るとわかりやすい。A320シリーズは尻尾が長いのに対して、737シリーズは尻尾が短い。
A320ceo
初期型A320であるA320ceo。国内線専用機材で、neoとは翼端のシャークレットの形状の違いがわかりやすい。ANAが1991年から導入した166席仕様の機材と、バニラエアからANAに移管された180席仕様(32G)の機材がある。写真のJA8997はANAオリジナル(166席仕様)最後の機体で2020年2月29日に退役、残るバニラ仕様(32G)のJA01VAからJA03VAの3機も2021年7月に運行を終了した。
A320neo
A320後期型であるA320neo。ceoは国内線機材だったがこちらは国際線機材。エンジンがCFMからPWに変わったほか、シャークレットの形状も変更。
JA211A JA212A JA213A JA214A JA215A JA216A JA217A JA218A JA219A JA220A JA222A
A321ceo
A320と比べて長胴型のA321。その初期型であるA321ceoは国内線専用機材として運行。A320との違いは、主翼上部にあるドアの並びで見分けるとわかりやすい。
JA111A JA112A JA113A JA114A
A321neo
A321後期型のA321neo。ceoと同様、国内線専用機材として運行。外見はA321ceoと非常に似ており、見分け方としては、後部ドア付近に描かれた『AIRBUS A321neo』のロゴが特徴。
JA131A JA132A JA133A JA134A JA135A JA136A JA137A JA138A JA139A JA140A JA141A JA142A JA143A JA144A JA145A JA146A JA147A JA148A JA149A JA150A JA151A JA152A
Boeing B787
ローチンカスタマーとして世界で初めて就航させるなど、787はANAにとって象徴のような機体。ANA主力機として787シリーズを3タイプを導入し、国際線・国内線で活躍。シェブロンノズルのギザギザエンジンと、長めに点灯するアンチコリジョンライトが特徴的。今までロールスロイス製エンジンに統一されていたが、2021年にGE製エンジン搭載機(JA936A)も登場した。
B787-8
787シリーズで最も小型の787-8。国際線・国内線で活躍。787シリーズでの見分け方は、機体前方ANAロゴと日の丸の幅を基準に見るとわかりやすい。787-8はANAロゴと日の丸に対して、窓の幅が大体同じ。
B787-9
長胴型の787-9。国際線・国内線ともに活躍。787-8や787-10との見分け方としては、機体前方ANAロゴと日の丸に対して、日の丸の下から窓が始まり、ANAロゴの後方まで窓がある。これまでロールスロイス製エンジンで統一されていたANAの787の中で、JA936Aは初のGE製エンジンを搭載。
B787-10
超長胴型の787-10。国際線専用機材として運行。787-8や787-9との見分け方は、機体前方にあるANAロゴと日の丸に対して、日の丸より前方から窓が始まり、ANAロゴの後方まで窓がある。
JA900A JA901A JA902A
Boeing B777
777シリーズは、747-400に変わってフラッグシップとして活躍。200・200ER・300・300ERを導入し、国際線は300ERのみ。他は全て国内線に投入。経年機は徐々に退役が進む。
B777-200
777-200は777シリーズで最も初期のモデル。国内線専用機材として活躍。経年機は退役が進んでいるモデル。長胴型の777-300との見分け方は、300型はドアが5枚なのに対して、200型はドアが4枚で主翼の上にはドアが無い点。
B777-200ER
777-200ERは、777-200に対して航続距離を延長させたモデル。以前は国際線で活躍してたが、現在は全て国内線仕様へ改修され、国内線専用機材として活躍中。200型より燃料タンク容量とエンジン推力が増加しているが、見た目の違いはない。
B777-300
長胴型の777-300。国内線専用機材として活躍。777-200との見分け方は、777-200がドアが4枚なのに対して、777-300はドアが5枚で主翼上にドアが増えた点。
B777-300ER
777-300ERは、777-300に対して航続距離を延長させたモデル。ANAの777シリーズでは唯一国際線専用機材として運行。200・200ER・300型はPW製エンジンだが、300ERのみGE製エンジンを搭載。
JA784A(イーブイ) JA785A JA787A JA788A JA790A JA791A JA792A JA793A JA794A JA795A JA796A JA797A JA798A
B777F
2019年に投入されたANAの最新フレイター。導入は2機のみ。愛称は機体後方に描かれた鳥アオカケスの『BLUE JAY(ブルージェイ)』。767型フレイターの約2倍となる102トンもの貨物を搭載可能で、航続距離は約9,200km。ジェットエンジンやSUV車などの大型貨物にも対応。成田空港がベース。
JA771F JA772F
Boeing B767
1983年から導入が始まった中型旅客機。200型と300型はすでに完全退役し、現在は300ERのみ国内線・国際線で運航中。残る300ERも導入から20年以上の経年機は退役が進む一方、787登場以降に登録された機体もあり、787ともに中型旅客機の主力として活躍しているが、2022年11月には機齢12年のJA619Aが退役するなど、2010年以降に登録されたWL付きの機齢の若い機体にも退役の波が押し寄せている。
B767-300
1987年から就航から導入が始まった300。国内線専用機材として活躍。経年機のため787への置き換えが進み、唯一残るJA8342は機齢25年以上の超ベテラン機だったが、2020年8月で完全退役となった。
B767-300ER
300型から航続距離を延長したモデル。現在運航中の767はこの300ERのみ。2010年以降に導入された機体には全機ウィングレットが装着。ウィングレット無しは国内線、ウィングレット付きは国際線に投入されている。777やA330との見分け方は、ギアの数やコクピット窓の形で判断できる。
B767-300F
航続距離約6,000km、約50トンの貨物が搭載可能なANAの767型フレイター。羽田と成田がベース。
JA601F JA602F JA604F JA605F(WL) JA603A JA8323 JA8358 JA8664 JA8970
Boeing B737
地方路線を中心に全国各地に就航し、A320シリーズと共に小型旅客機の主力として活躍する737シリーズ。クラシックの500型と、737を近代化したNGシリーズの700・800の3タイプを導入し、500と800は国内線専用機材として、700は国内線を中心に国際線に投入されることもあり。経年機の500型は2020年6月に完全退役。競合機とのA320シリーズと似ており、見分け方はAPUと呼ばれるお尻の尻尾部分を見るとわかりやすい。A320シリーズは尻尾が長いのに対して、737シリーズは尻尾が短い。
B737-500
胴体を短くし航続距離を延ばしたタイプの737-500。スーパードルフィンの愛称で、エンジンカウルに描かれたイルカのデカールが人気の機体。国内線専用機材として活躍。機齢20年以上のベテラン機で、2020年6月14日にJA306Kが最終運行を終えて完全退役となった。
JA301K※抹消済み(整備訓練用として使用)
B737-700
エアバスA320シリーズの競合として開発された737のNGシリーズのうちのひとつ。737-700はA319に対抗したモデルで、国内線を中心に、中国路線などの国際線でも活躍することもある機体。800との見分け方は、主翼上の非常口の数。800は非常口が2つ並んでいるのに対して700型は1つだけ。2021年6月をもって全機退役。
B737-800
エアバスA320シリーズの競合として開発された737のNGシリーズのうちのひとつ。737-800はA320に対抗したモデル。国内線専用機材として活躍。700との見分け方は、主翼上の非常口の数。700型は1つだけなのに対し、800型は非常口が2つ並んでいるのが特徴。
BOMBARDIER DHC-8
DHC-8-Q400
ボンバルディアが製造するDHC-8。改良型のQシリーズのひとつであるこのDHC-8-Q400は、ANAグループ唯一のターボプロップ機で、国内線専用機材として地方路線で活躍。QシリーズのQはQuietのQで、低騒音が特徴の機体。
ANA特別塗装機(スペマ)一覧
2023年6月現在、ANAで運行中の特別塗装機と今後の特別塗装スケジュールをまとめました。
- A380-800 JA381A FLYING HONU(ANAブルー)
- A380-800 JA382A FLYING HONU(エメラルドグリーン)
- A380-800 JA383A FLYING HONU(サンセットオレンジ)
- B767-300ER JA608A 鬼滅の刃じぇっと-弐-
- B777-200ER JA745A 鬼滅の刃じぇっと-参-
- DHC-8-Q400 JA844A 鬼滅の刃ぷろっぷ
- DHC-8-Q400 JA846A 鬼滅の刃ぷろっぷ
- DHC-8-Q400 JA850A 鬼滅の刃ぷろっぷ
- DHC-8-Q400 JA461A ANA Future Promise Prop ※2023.10.23〜運航予定
- B777-200ER JA743A C-3PO ANA JET
- B787-9 JA873A R2-D2 ANA JET
- B787-9 JA899A STAR ALLIANCE
- B787-9 JA872A STAR ALLIANCE
- B787-9 JA875A STAR ALLIANCE
- B767-300ER JA614A STAR ALLIANCE
- B737-800 JA51AN STAR ALLIANCE
- B787-8 JA874A ANA Green Jet
- B787-9 JA871A ANA Green Jet
- B787-9 JA882A ANA’s 50th 787
- B787-9 JA894A ピカチュウジェットNH
- B777-300ER JA784A イーブイジェットNH
ANA保有機材まとめ
ANAグループが保有する機材についてまとめてみました。
スポッティングや見分け方、特別塗装機の確認などにご活用ください。
JALグループ保有機材についてはこちらの記事をどうぞ。
→2024年1月更新【日本航空(JAL)】保有機材まとめ。退役情報やスペマが機体番号(レジ)でわかる
JA803A B787-8がエアージャパンへ移転となりました。
JA924A B787-9がデリバリーされました。
JA616A B767-300ERの特別塗装(鬼滅の刃じぇっと-壱-)が終了しました。
JA461A DHC-8-Q400の特別塗装予定(ANA Future Promise Prop)を追加しました。
JA934A B787-9がデリバリーされました。
JA784A B777-300ERを特別塗装(イーブイジェットNH)に追加しました。