九份といえば、千と千尋の風景に似ていると話題になり、今では台湾で最も有名な観光地のひとつですね。
ノスタルジックな街並み、アップダウンのある狭い通りに並ぶ飲食店、夜になると赤く灯るランタン。
その風景から聞こえてくる人の喧騒はどこか懐かしく、色鮮やかでレトロな街並みは、『千と千尋の神隠し』の世界を思い出させます。
そんな魅力溢れる『台湾・九份の世界』をご案内します。
九份の素敵な景色、おすすめの料理やお店、台北からの行き方などを紹介していきますので、どうぞご覧ください。
もくじ
台湾の九份は一歩入ると千と千尋の世界観!ノスタルジックな街並みに感動
かつては金鉱の街としてゴールドラッシュに沸いた九份。九份を散策すると今でもその名残があります。
金が採掘できなくなり一度は衰退しましたが、台湾で九份をロケ地とした映画がヒットしたことで再度注目を集めます。
そしてジブリ映画『千と千尋の神隠し』がヒットすると、九份が千と千尋の世界に似ているという事で、日本でも一躍有名にになります。
残念ながらスタジオジブリや宮崎駿監督は九份をモデルにしたことはないと否定していますが、赤いランタンや街並み、映画の中で出てくる食事などを見ると、九份に似ているな〜と思うところも多くありますよね。
千と千尋の神隠しは日本を舞台にはしていますが、ここ九份でも千と千尋の世界観を大いに感じることができるはずです。
千と千尋の神隠しに興味がなくても、色鮮やかでノスタルジックな街を歩くのは、きっと楽しいはずですよ。
九份で立ち寄りたいお店やグルメ!定番から穴場まで
九份は街歩きも楽しいですが、九份をさらに楽しくするおすすめグルメや、おすすめのお店を紹介します。
茶葉蛋(台湾風煮卵)
まず最初に紹介したいのがこれ、『茶葉蛋』(チャーイエダン)です。
茶葉蛋は台湾風の煮卵のようなもので、台湾ではコンビニなどでも売っているくらいメジャーな伝統料理。
これまず見た目があれなんで、引いてしまう人が多いんですけど、さらに追い打ちをかけるのが臭い。
台湾のコンビニやお店の前を通ると『うわっ何この臭い!』ってなるくらい独特の香がします。臭豆腐ほど臭くはありませんが、特徴的な臭いがしますね。
この茶葉蛋は、お茶の葉を入れた煮汁に、八角や桂皮(シナモンの一種)などの漢方を入れて煮込んでいるため、特徴的な臭いになります。この臭いによって避けてしまう人も多いはずです。
殻を剥いてみると何やら血管のようなものまで。
しかしこれは血管ではなく、煮汁が染み込んだもの。グロでは無いので安心してください。
茶葉蛋は煮汁が玉子によく染み込むように殻にヒビが入れてあり、その模様が出ているんです。
見た目と臭いで食わず嫌いの人が多い茶葉蛋ですが、味は煮卵やおでんの玉子のよう。
強い臭いの割にはそこまで風味は強くなく、普通に美味しいです。
1個15元とコンビニより若干高めですが、九份で食べるとまたおいしいもの。
最初は臭いと見た目で躊躇してしまうかもしれませんが、普通に美味しい煮卵なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
蚵仔麺線(牡蠣入り素麺)
次に紹介したいのが『蚵仔麺線』。
冗談抜きに美味しいです。まさに美味!
蚵仔麺線は台湾風の出汁が効いた素麺に牡蠣が入ったものです。素麺に牡蠣なんて贅沢じゃないですか?
これは普通に食べても美味しいんですが、嫌いでなければ少しだけスパイシーにましょう。
ニンニクとパクチー、香辛料が効いてめっちゃ食欲がそそられます。
そして上に乗ったぷりぷりの牡蠣が絶品です。さらにホルモン系の肉がもちもちでまた良いんです。
出汁の効いたスープに香辛料の酸っぱさとパクチーがとても合いますね。
麺が素麺系なのでいくらでも食べられちゃいますし、ちょっぴりスパイシーなスープに体が温まります。
牡蠣が4~5個も贅沢に入ってるのにお値段なんとたったの70元(約280円)ですよ!なんということでしょう。
これは、牡蠣が好きならもう本当に食べてください。
食後の後でも全然いけちゃうので、台湾ビールのおつまみとしてもグッドです。
蚵仔麺線が食べられる場所は、地図のこのあたり。
Google mapにお店が載っていなかったんですが、竪崎路を1番上まで登っていくと、ちょっと手前の右側にあります。
このお店です。地図とこの写真を参考に探してみてみてください。
九戸茶語
九戸茶語は台湾茶を飲むことができるカフェで、そのテラス席からは九份の絶景を眺めることができます。
お茶の種類が豊富で料金もリーズナブルですし、テラス席も比較的空いているカフェなので、景色を眺めながらちょっとお茶をするのにおすすめです。
九戸茶語の場所⇓
阿妹茶樓(阿妹茶酒館)
台湾のガイドブックの表紙を飾るほどの有名カフェが阿妹茶樓(阿妹茶酒館)です。
阿妹茶樓は千と千尋の油屋のモデルとも噂されたカフェで、ランタンで彩られた夜の外観は絶好の撮影スポットともなっています。
台湾の作法で入れる本格的なお茶をリーズナブルな価格で楽しむことができます。
阿妹茶樓の場所⇓
台北から僅か1時間半!九份の場所とアクセス方法
台北からわずか1時間ちょっとで行くことができる九份。
台北から九份までのアクセス方法は色々とありますが、最もメジャーでおすすめのアクセス方法は大きく分けて2つ。
電車&バスか、バスで向かう方法です。
台北から九份までのアクセス方法
- 電車&バス
- バス
電車とバスで行く方法
まずは電車とバスを乗り継いで行く方法。
台北駅から台湾鉄道に乗り、瑞芳駅でバスに乗り換え九份を目指します。
鉄道の旅も楽しめ、バスだけで行くよりも旅行気分を味わうことができるので、行きにおすすめの方法です。
台北駅からの行き方
台北駅からの瑞芳駅までは十分とまったく同じです。
詳しい行き方を知りたい方はこちらの記事の『平渓線に乗って十分に行こう!台北からの行き方は?』の章をご覧ください。
台北駅の台湾鉄道(TRA)改札に向かい、悠遊カードで中に入りましょう。
まずは區間車に乗って瑞芳駅に行きます。時刻表でホームと時間を確認しましょう。
必ず區間車の瑞芳行きの電車に乗ってください。瑞芳駅は一部特急なども止まりますが、大して時間も変わらないですし、乗り過ごしや通過してしまう恐れもあるので、瑞芳行きの區間車に乗るのが安全です。
約1時間ほどで瑞芳駅に到着します。
改札を抜けたらここからバスで九份に向かいます。
バス停までは少し歩きます。駅を出たら左の通りを進みましょう。
この通りを5分ほど歩いて行きます。
右側に警察署が見えてきたらもう少しでバス停です。
警察署を抜けるとバス停に到着。ここからバスに乗って九份に向かいます。
827・856・965・788・1062系統など、すべてのバスが九份に行きます。
悠遊カードはバスに乗る時と降りる時両方タッチします。台湾のバスは乗車口の上にどのタイミングでタッチするか書いてあるので、落ち着いて確認しましょう。
瑞芳から九份はバスで約10分ほど。『九份老街』で降りましょう。
稀に表示が壊れてバス停が確認できない時があるので、Googleマップで自分がどこにいるか確認しながらだと安心です。
九份老街でバスを降りたら、セブンイレブン横を入っていくと九份です。
バスで行く方法
台北から九份へのバスはMRT忠孝復興駅から出ています。
まずは台北駅からMRT板南線に乗って忠孝復興駅へ。2番出口を出たら向かって右へ曲がるとバス停があります。
基隆客運1062系統『金瓜石』行きに乗ったら九份までは約1時間半ほど。
九份老街のバス停で降りたら九份です。
九份から台北市内への帰り方
九份から台北市内への帰り方は行きと同じです。
まずは九份入口に戻り、セブンイレブンの通りを3分ほど上に登って行きます。
左側にバス停が見えてくるので、ここからバスに乗りましょう。
台北市内までバスで帰る場合は1062系統に乗ります。
台北市内まで電車で帰る場合は、すべてのバスが瑞芳駅に止まるのでどのバスに乗っても大丈夫です。
瑞芳駅でバスを降りたら、電車で台北駅に帰りましょう。
九份の場所
終わりに
金鉱で栄えた頃の面影を残し、昔の日本にもどこか似た懐かしい気分になる九份。
特に夕方から夜にかけてランタンが灯り始め、街の表情を変えていく様子は必見です。
台湾に来たらちょっと足を延ばして、是非ノスタルジックな九份に訪れてみてください。
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