写真を保存するのに必ず必要なSDカード。
店頭で店員さんに言われるがままSDカード売り場に行くと驚くのがその値段の高さ。多い価格帯で5,000円~10,000円くらいします。
これだけ高いと購入を躊躇してしまいますが、家電量販店が高いだけでネットではかなり安く購入することができるんです。
しかしネットでの購入となると、売られてる種類が膨大でどれを選んだらいいか悩んでしまいますよね。
しかもネットだと不良品に当たらないか心配とか、聞いたことないメーカーだけど大丈夫なの?とか、安いやつでもちゃんと使えるの?といった不安もあると思います。
そこで今回はSDカードを選ぶ際のポイントや、普段から私が愛用している信頼できるSDカードをご紹介します。
もくじ
SDカードを理解しよう!SDカードの性能表記
SDカードを購入する際にみなさんが気にするのは容量ですよね?
でもSDカードで大切なのは容量だけじゃないんです。
自分にあったSDカードを選ぶためには、SDカードの性能や機能について正しく知る事から始めましょう。
SDカードの性能を見るのはちょっと難しいですので、おすすめのSDカードだけ知りたい方は、最後の項目まで飛ばして読んでください。
それではまず、SDカードの性能についてみていきましょう。
SDカードの性能表記には以下の7点があります。
SDカード性能表記
- 機器の互換性
- UHSバスマーク
- 書き込み速度
- 容量
- 読み込み速度
- スピードクラス(スピードクラス・UHSスピードクラス・ビデオスピードクラス)
- メーカー
例えば連写を基本とする飛行機の撮影においては、上に書いてある項目ほど重要です。
特に書き込み速度とUHSバスマークが非常に重要で連写性能に影響を与えます。
スピードクラスとビデオスピードクラスは動画撮影の性能なので、動画を撮らない方は確認する必要はありません。
それではひとつずつ説明していきますね。
機器の互換性
古いカメラでは新しいSDカードが使えない事があるためチェックが必要です。SDカードにはSDHCとSDXCがあります。
現在発売されているカメラはSDXCとSDHCどちらでも使えますが、古いカメラはSDHCしか対応していないため注意が必要です。
EOS Kiss X2・X3・Fなど古いカメラでなければどちらも対応しています。
UHSバスマーク
現在発売されているカメラの連写性能を左右するのはこれ!
UHSは高速連写やデータ転送速度を行う事ができる新規格です。
UHS規格に対応しているカメラは高速でデータ転送を行えるため高速連写でもモタつきません。
書き込み速度と読み込み速度の速さを示していて、UHS-1は最大104MB/秒、UHS-2は最大312MB/秒のデータ転送を行う事ができます。
古いカメラでなければ必ずUHSに対応しているSDカードを購入してください。
ちなみにUHSは4KやフルHDで動画撮影をする方も重要です。
最近のビデオは4KやフルHDなど高画質な分多くのデータをやり取りするので、動画撮影をされる方もUHSに対応しているSDカードを購入してください。
UHSに非対応のSDカードを利用するとコマ落ちしたり録画が中断することがあります。
書き込み速度
UHS規格に対応していない古いカメラの連写性能を左右するのはこれ!
メモリーカードへの書き込みの速さを表し、これが遅いと連写の際にシャッターがモタつきます。
UHS規格に対応していないカメラはこれが重要。
古いカメラを持っている場合はこの数字が速いSDカードを購入してください。
容量
みなさんが1番重要視するのはこれですよね。
容量が多いとそれだけたくさんの写真を保存することができます。
容量が多いものの方が好まれるんですが、多すぎるのは私はあまりお勧めしません。
なぜかといいますと、容量が多いとSDカードに大量の写真データが入るので管理するのが大変ですし、紛失した場合のダメージが大きいからです。
私のお勧めは32GB。1000枚ほどRAWで保存できます。
このくらいの量であれば管理するのも簡単ですし、1日撮影するのにちょうどいいボリュームなんですよね。
理想的には撮影後にパソコンに繋いだ外付けハードディスクで写真を管理し、毎回SDカードを空にして使うといったやり方がスマートです。
読み込み速度
パソコンにデータを移す速さはこれが重要。
しかし書き込み速度が速いSDカードを普通に選んであげればこれも基本速いです。
スピードクラス
スピードクラスは動画撮影に必要な最低書き込み速度をあらわす規格です。
スピードクラス・UHSスピードクラス・ビデオスピードクラスの3種類があります。
※動画撮影のための規格なので写真撮影には関係ありません!
スピードクラス
HDかフルHDで動画を撮る時に重要なのはこれ。
速度が足りないとコマ落ちします。
なお4Kや8Kなどの超高画質の動画を撮影する場合はUHSスピードクラスに対応しているSDカードかビデオスピードクラスに対応しているSDカードを選びましょう。
UHSスピードクラス
4Kや8Kで動画を撮る時に重要なのはこれ。
UHSスピードクラス3以上のものを選びましょう。
ビデオスピードクラス
4Kや8Kで動画を撮る時に重要なのはこれ。
ビデオスピードクラス30かUHSスピードクラス3に対応しているSDカードを選びましょう。
メーカー
作っているメーカー名です。信頼できるメーカーのものを選んでください。
超重要!SDカードを選ぶポイントは?値段だけで決めるのは絶対にやめよう
SDカードの性能表記、ちょっと難しかったですよね。
でも大丈夫!性能表記があまりよくわからなくても、この選び方のポイントさえ押さえておけば、正しいSDカードを選ぶ事ができますよ。
押さえるポイントはたったの4つだけ!
選ぶポイント
- カメラはSDHCに対応しているか
- 何を撮影するか(風景、動き物、動画)
- 容量はどれくらいにするか
- メーカー
カメラはSDXCに対応しているか?
これは基本的に99%以上の方はSDXCに対応しているので、10年以上古いカメラでなければ気にする必要はありません。
10年以上前の古いカメラを使用している方は、まずお持ちのカメラがSDXCに対応しているか調べましょう。
古いSDXC非対応のカメラであればSDHCのSDカードになります。
何を撮影するのか?
次にSDカードを選ぶポイントとしては何を撮るかを決めることです。
大きく次の3つに分けられます。下にいくほどSDカードの値段は高くなります。
何を撮るか?
- 写真を撮りたい(連写はほとんど使わない)
- 写真を撮りたい(連写をよく使う)
- 動画を撮りたい
写真を撮りたい(連写はほとんど使わない)
風景などがメインで連写を使わずに写真を撮るつもりであれば、求められる性能がそこまで高くないので、あまりパフォーマンスの高いSDカードは必要ありません。
読み込み速度はパソコンに取り込む速度に影響を与えるので、速いものを選んであげればストレスが少なく作業できます。
写真を撮りたい(連写をよく使う)
飛行機やスポーツなど動きものメインで連写をよく使うつもりなら、UHSに対応しているSDカードを購入しましょう。
UHS-1以上のSDカードであれば大丈夫です。もしもUHSに対応していない古いカメラであれば、書き込み速度が速いSDカードを選びましょう。
動画を撮りたい
動画をメインで撮るならUHSスピードクラス3のSDカードまたはビデオスピードクラス30のSDカードを購入しましょう。
SDカードの容量はどのくらいにするか?
次にSDカードの容量を決めましょう。写真を撮るならお勧めは32GB、動画を撮るなら最低でも128GB以上のSDカードを購入しましょう。
メーカーはどこにするか?
容量が決まったらメーカーを選びましょう。
日本のメーカーは知名度はありますが、値段が高い割には性能が低いのであまりお勧めはできません。
SDカードの世界では最も売れているTranscendかSandiskのSDカードが安心です。
カメラ用おすすめのSDカードは?
最後に私が愛用している、信頼できるSDカードを紹介しておきます。
SDカードについてよくわからなければ、この中から用途に合ったものを選んでおけば大丈夫です。
風景メインならこのSDカード
飛行機やスポーツメインなら
動画撮影なら
おわりに
SDカードは規格が色々とあってちょっと難しかったと思いますが、使えなかったりもたついたりすることのないように、ぜひ自分に合ったSDカードを見つけてくださいね。
今回の記事が、みなさんの素敵なカメラライフのお役に立てたら嬉しいです。