雲を活かした飛行機の撮影方法。かっこいい飛行機写真は雲で決まる

空に浮かぶ雲は、色々な表情を見せてくれるので、ずーっと見ていても飽きません。

そんな雲は、飛行機撮影においても重要なスパイス。

同じ時間、同じ場所で撮影しても、雲によって飛行機写真の印象は大きく変わります。

という今回は、雲を活かした飛行機の撮影方法を紹介したいと思います。

飛行機写真は雲が大事

飛行機撮影において、雲は非常に大切。

かっこいい飛行機写真を撮るには、雲は欠かせません。

地上にいる飛行機や見下ろすように撮影する場合は背景の景色と絡めて撮影できますが、

飛んでいる飛行機を撮影する場合、基本的には背景がありません。

青空バックもこれはこれでかっこいいんですが、これだけだとアクセントとしてはちょっとイマイチ。

青空の中に雲があることで、良いアクセントになります。

雲は飛行機を引き立たせる役割があるのはもちろんのこと、逆に雲を主役にした写真なんかも最高です。

広角で雲を入れた景色を撮影すれば、飛行機をアクセントとして雲が主役に。

こんな感じで雲を入れた景色と絡めて撮影するのも面白いですね。

雲を入れた飛行機写真の魅力

立体感のある雲だとかっこいい

雲にはさまざまな種類の雲がありますが、積雲などの立体感のある雲は明暗があるため絵になりやすく、遠近感も出るので飛行機を撮影するなら狙いたい雲のひとつ。

飛行機を入れて雲を引きで撮ると、雲の大きさがよくわかりますよね。

雲の境目あたりに飛行機が来た時にシャッターを切ると、遠近感が強調できます。

積雲や積乱雲など立体感のある雲は風の影響で姿をどんどんと変えていきますが、時に特徴的な形にもなるのも面白いところ。

立体感を感じる雲をバックにすると、まるで空撮写真に見えたりするなど、高さのある雲や特徴的な形をした雲などは、雲そのものが主役にもなるので魅力的です。

雲の撮影は早朝・夕方が美しい

雲を主役とした飛行機写真を撮影する場合、早朝や夕方は特に雲が美しく撮影できる時間帯。

僕は雲をメインにした写真は早朝・夕方など、太陽が低い時間帯に好んで撮影しています。

太陽が低い時間帯は、雲が側面や下側から照らされるため、雲や景色が印象的な雰囲気に。

機体側面にもしっかりと光が当たりますし、コントラストも強くなるので絵になりやすいんですよね。

コントラストが強いので、アンダー気味に撮影すればシルエットや雲の立体感も強調できます。

早朝や夕方はあえて逆光で撮影してもるのもおすすめ。

逆光下で発生する現象として、写真全体が白っぽくなりコントラストが失われるフレアや、レンズに反射してできた光の玉が映り込むゴーストがありますが、これらは通常であれば嫌われる現象。

ですがフレアによって写真全体がふんわりとした雰囲気となり、ゴーストによってドラマチックな雰囲気にもなるので、全体的に幻想的というか感傷的(エモいとか言ったりしますよね)な雰囲気になるので、あえて逆光で撮影するのも好きです。

逆光で撮影する場合は白飛びしやすいので、アンダー気味に撮影しましょう。

こんな雲を狙ってみよう

入道雲

雲といえば夏の代表、入道雲。

入道雲は正式には積乱雲と言いますが、夏の季節感も表現できますし、高さのある入道雲は雲自体も絵になるので、現れたら積極的に狙ってみたい雲です。

入道雲を背景にして飛行機を撮影すれば、それだけで絵になります。

入道雲は午後から夕方にかけて発生しやすいので、印象的な写真を狙いやすいのもメリットですね。

入道雲はそれだけでも主役となるほど魅力的な雲。

遠くから飛行機を小さく入れて撮影すれば、入道雲の大きさを強調できます。

飛行機雲

飛行機雲も狙いたい雲のひとつ。

飛行機雲は上空の空気に水蒸気が多く含まれている時に発生しやすく、雲が消えにくい日は上空の水蒸気が多いので、次の日に天気が悪くなりやすいです。

飛行機雲を撮影する場合、全体的に雲を入れて空の色を楽しむのもいいですし、アップで撮影してみるのもあり。

青空バックの飛行機雲は、青い空に白い飛行機雲が美しいですね。

アップで撮影すれば、空気のクリアな日なら機種やエアラインまで特定できます。

飛行機雲は夕方に狙うと幻想的になり、空の色の変化も楽しめます。

先ほど説明したように、夕方はあえて逆光で撮影してみるのも面白いですね。

曇り空の活用方法

空一面に重たい雲が広がる雨雲(乱層雲)や、曇り雲(層積雲)は、雲自体に立体感がなく太陽光も当たらないので、飛行機撮影には嫌われる雲。

どんより雲は、飛行機撮影では一番人気のない天気かもしれません。

僕の場合、そんな日はあえてアンダー気味に撮影して雲を暗く重たく表現することで、重厚感のある絵にします。

上記の写真は雲を重たく映すことで、政府専用機の厳かさを表現してみました。

影ができないほどの重たい曇り空の場合、普段は逆光になってしまう場所で撮影できるのもメリット。

例えば羽田で午後到着のルフト747降りを撮影する場合、東側から撮影すると逆光になるため、晴れているとこのようにポートサイド(右側)が影になってしまいます。

特に1階席の部分が影になってるのがわかると思います。

こちらは同じ場所からの曇り空の撮影ですが、影ができていません。

同じように晴れた日の横からの写真。

やはり1階部分は陰になってます。

こちらは同じ場所からの曇りバージョン。

全体的にうっすらと光が当たっており、機体側面に影はできていません。

このように曇り空であれば、空全体からふわっと光が当たるため、光線状態に関係なく撮影することができるのがメリット。

どちらがいいかは好みにもなると思いますが、逆光よりは曇り空で影がない方が見栄えが良いです。

雲を活かした飛行機写真まとめ

こんな感じで、雲は飛行機撮影には欠かせない存在。

さまざまな表情を見せてくれる雲は、まるで生き物のようにも感じます。

雲を意識して撮影すれば飛行機撮影がもっと面白くなるので、ぜひ雲を活かした素敵な写真を撮影してみてください。

飛行機撮影入門ガイド。設定・構図などの基本から撮影テクニックまで!

2020年7月26日

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