台湾の台北・松山空港はおもしろい撮影スポットも多く、飛行機ファンにも人気があります。
しかしその松山空港でよく聞くのが、
撮影禁止という話。
しかし実際に台北・松山空港へ足を運んでみると、空港周辺で撮影している人は数多くいます。
上空からの撮影禁止とか、軍用機は撮影禁止とか、エプロンの写真は撮影禁止とか色々な話を聞きますが、実際のところどうなのか。
台北・松山空港での飛行機撮影のリアルなところを、台湾で色々と確認してみました。
もくじ
台北・松山空港は軍民共用だから撮影禁止?機内からの撮影禁止ルールが有名
日本から台北・松山空港行きの飛行機に乗ると、着陸前に上空からの撮影禁止アナウンスが流れるのは有名な話。
その理由は、台北・松山空港が軍民共用空港のため。
松山空港周辺の一部のフェンスには、撮影禁止の看板が立っている場所もあります。
しかし空港の外周へ周ってみると、こんな感じで写真を撮ってる地元の方がたくさん。
台北・松山空港で撮影しても問題ないのか?
松山空港で撮った写真を公開してもいいのか?
基地内や軍用機が写った写真は?
など、このあたりを悩んでいる人も多いと思うので、現地に行って確認してみました。
本当に撮影禁止なのか日本台灣交流協會に確認
現地の情報を確認するなら、まずは大使館。
大使館といえば、パスポートを無くしたり、事件や事故にあった日本人を助ける邦人保護や、ビザの発給などが有名ですが、
現地の治安や政治状況などさまざまな情報収集なども行なっており、もちろん現地の情報に詳しいです。
ということで、実際に台湾にある日本大使館に行って聞いてきました。
場所はMRT南京復興駅からすぐ近くの場所にあります。
日本大使館といっても、日本は日中国交正常化に伴い台湾との国交が断絶したため、台湾には正式な日本大使館というのはありません。
そこで設置されたのが、『公益財團法人日本台灣交流協會』。
ビザの発給や邦人保護など、業務は大使館と全く同じ。
事実上の日本大使館です。
MRT南京復興駅から歩くこと10分。
こちらが公益財團法人日本台灣交流協會のビル。
日本台灣交流協會の営業時間は、午前(9:00〜11:30)、午後(13:30〜17:00)。
訪問時はちょうどお昼休み時間だったため、少し待つことに。
午後の営業時間が近づくと、ビル前には手続きを待つ人が並び始めます。
番号札を受け取り、約30分ほど待ったところで自分の番。
さっそく職員の方に台北・松山空港の撮影事情について聞いてみました。
大使館職員の方によると、
- 「撮影禁止の表示がなければ撮影OK。」
- 「飛行機は交通部の管轄になるから、台湾交通部の観光局に確認するとより確実かも。」
台湾・交通部観光局にも確認
台湾交通部は、日本でいうところの国土交通省のような存在。
台湾交通部の中に観光局があり、観光局では24時間対応の無料ホットラインで旅行情報を提供しています。
次はここの台湾・交通部観光局に確認してみます。
SIMカードがあれば現地で電話ができる
台湾で電話をかけるには、現地のプリペイドSIMカードが便利。
SIMフリーのスマホに現地のSIMカードを差し込むだけで、日本とまったく同じようにスマホが使えるようになります。
Wi-Fiルーターとは違って、SIMカードならネット使い放題&現地の電話番号まで手に入るので、
今回のような現地で電話をかける必要になったときに便利です。
→台湾でネットを使うにはSIMカードが便利。日本での事前購入が便利でオトク
交通部観光局の旅行情報ホットライン
電話の担当者は台湾の女性。
さっそく台北・松山空港での撮影について聞いてみると、
- 「撮影禁止のアナウンスや看板がなければ、撮影は大丈夫」
- 「もし係員や関係者に制止されたら指示に従って下さい」
そして、
「松山空港の詳しいことは実際の空港で聞いたほうが確実。松山空港に展望デッキがあるから、そこで職員に聞いてみて。」
とのこと。
まあ確かに、空港での撮影は直接空港に聞いたほうが確実ですよね。
台北・松山空港で確認
ということで、台北・松山空港の展望デッキにやってきました。
台北・松山空港の展望デッキはこの通り、ガラス越しに空港内を一望することができる場所。
軍用機も空港内も丸見えなので、撮影NGのようにも思えますが、カメラやスマホで撮影してる人もチラホラ。
空港の職員を発見したのでカメラと望遠レンズを見せて、飛行機を撮影してもいいか聞いてみると、
「撮影OK。軍用機もOK。」
とのこと。
その係員の方によると、
「撮影禁止の場所ではないので、軍用機や空港内が写っていても特に問題ない。」
というお話でした。
そして係員の方に見せられたのがこちら。
デッキに沢山表示された禁止事項を読んでも、確かに撮影禁止とは一切書かれていません。
まとめ
ということで、台湾の日本大使館、台湾交通部観光局、空港の職員と、3か所でお話を伺ってきましたが、3か所とも答えはほぼ同じでした。
最後に今回聞いた話をまとめると、
- 機内からの撮影は禁止
- 撮影禁止の看板がある場所は撮影禁止
- 撮影禁止の表示がない場所での撮影であれば、軍用機含めて撮影OK
- もし職員に静止された場合は指示に従う
という内容でした。
確かに考えてみれば、空港周辺で撮影している人は沢山いますし、写真も多く出回ってます。
一部の撮影禁止ルールはありますが、松山空港は軍民共用だから全面的に撮影禁止と捉える必要はないことがわかりました。
軍用機含めて撮影はできますが、
日本と比べると厳しいお国柄ですので、基地側のエプロンなど、常識的に考えて撮ったらまずそうな場所での撮影は制止される可能性が高いので、やめておきましょう。
ルールを守って撮影を楽しんでみてください。
→【台湾】台北松山空港撮影スポット Taipei Songshan Airport Spotting Guide