空港ラウンジの中でも評価の高いキャセイパシフィックラウンジ。
本拠地の香港国際空港にはキャセイ最高峰のファーストクラスラウンジがありますが、ヒースロー国際空港にも、キャセイのファーストクラスラウンジがあるんです。
ということで今回は、ヒースロー空港の『キャセイパシフィック・ファーストクラスラウンジ』について紹介します。
ビジネスクラスラウンジも最高でしたが、
→ヒースロー空港でも居心地最高のキャセイパシフィックラウンジ
ファーストクラスラウンジには、パントリーやダイニングといったキャセイファーストクラスラウンジならではの空間もあり、至福の時間が過ごせました。
もくじ
ヒースロー空港【キャセイパシフィックファーストクラスラウンジ】基本情報
まずヒースロー空港キャセイパシフィックファーストクラスラウンジの基本情報について。
キャセイファーストクラスラウンジ基本情報
- 第3ターミナル制限エリア内
- 営業時間 5:30〜最終便出発まで(日曜は7:30〜)
- ファーストクラスラウンジ
- アルコール(シャンパンあり)
- ダイニング(アラカルトメニュー)
- パントリー
- シャワールーム
- BFタイプ & USB電源
ヒースロー空港キャセイパシフィックファーストクラスラウンジがあるのは、第3ターミナルのエアサイド(制限エリア)側。
ヒースロー空港第3ターミナルには、キャセイ以外にも、BAやアメリカン航空のファーストクラスラウンジがあるファーストクラスラウンジ天国。
→ヒースロー第3ターミナル【ブリティッシュファーストラウンジ】紹介
→ヒースロー空港【アメリカン航空ファーストクラスラウンジ】レビュー
そんなファーストクラスラウンジが集まる第3ターミナルの中でも群を抜いてよかったのが、今回紹介するキャセイのファーストクラスラウンジ。
キャセイ定番の料理に加え、イギリスらしい料理が食べられるダイニングや、本国のキャセイファーストクラスラウンジ(ザ・ピア)で有名なパントリーもあるなど、ファーストクラスラウンジとしての魅力を存分に味わえます。
営業時間・利用資格
営業時間
- 5:30〜最終便出発まで(日曜のみ7:30〜)
早朝から最終便出発までと、利用時間は非常に長いため利用しやすいです。日曜日のみ7:30からオープンと時間が違うので、早朝利用の場合は注意してください。
ラウンジ入室資格
- キャセイファーストクラス利用者と同伴者1名
- ワンワールド加盟航空会社ファーストクラス利用者と同伴者1名
- マルコポーロクラブダイヤモンド会員と同伴者2名
- ワンワールドエメラルド会員と同伴者1名
ファーストクラスラウンジなので、基本的にはファーストクラス搭乗者か、ワンワールドエメラルドで入室可能です。
ラウンジの場所
キャセイパシフィックファーストクラスラウンジがるのは、ヒースロー空港第3ターミナル制限エリア内(エアサイド側)。
制限エリアはラウンジごとにゾーンで分かれているんですが、キャセイはラウンジCのゾーン。搭乗ゲートでいうと、1〜11方面ですね。
ゾーンCでエレベーターに乗り、2階へ上がるとキャセイパシフィックラウンジの入り口があります。
ファーストクラスラウンジがあるってことは、もちろんビジネスクラスラウンジもあるんですが、レセプションは共通。
レセプションが共通だと、ラウンジの外に出ることなくビジネスクラスラウンジも使えるんですよね。ビジネスクラスラウンジの設備やサービスを利用したいって思った時にサッと移動できちゃう。これは結構メリットだったりします。
レセプションの右側に進むとビジネスクラスラウンジで、向かい側がファーストクラスラウンジ。
今回はファーストクラスラウンジなので、向かい側に進みましょう。
ヒースロー空港キャセイパシフィックファーストクラスラウンジレビュー
ラウンジ内の雰囲気
ラウンジ内に入ると、大きな窓から空港内が見渡せる開放的な空間に、座り心地の良さそうなソファーが並んでいます。
全体的にブラウンカラーで統一されたラウンジ内は、ファーストクラスラウンジらしい落ち着いた雰囲気。アクセントにグリーンがあるので、重たくなり過ぎなくていいですね。
ラウンジエリアのインテリアは、ビジネスクラスラウンジと似てるっちゃ似てるんですが、開放感や雰囲気はやっぱり違います。
ラウンジエリアの2面を窓に囲まれているので、開放感が抜群なんですよね。
ラウンジエリアには、個人用の椅子やソファー席を中心にさまざまなタイプの席がありますが、これはビジネスクラスラウンジと同じ感じ。
でもよく見てみると、ローテーブルとかがビジネスクラスラウンジのものよりも高級感があったり。
大きな窓からの眺めは空港ビューで、遮るものもなし。
窓側の席はオットマンもあり、混雑してくるとすぐに埋まってしまう人気の席です。
ファーストクラスラウンジは決して広いわけではないんですが、大きな窓による開放感と、統一感のあるインテリアが、キャセイファーストクラスラウンジの居心地の良さにつながっている気がしますね。
広いだけでインテリアに統一感が感じられないBAファーストクラスラウンジや、狭くて開放感のないアメリカン航空ファーストクラスラウンジと比べると、全然違うのがわかると思います。
ダイニングと食事・ドリンクメニュー
ラウンジを利用する時の一番の楽しみが食事。
キャセイパシフィックファーストクラスラウンジは、ラウンジエリアだけでなく食事関係も満足度が高いです。
キャセイのファーストクラスラウンジといえば、パントリーと呼ばれる軽食コーナーですが、もちろんこちらのラウンジにもあります。
本国と比べるとラインナップは少なめですが、クオリティーの高いものが用意されていました。
チキンやタルト、ハム、サーモンのカルパッチョ。
クッキー、クルミ、ドライフルーツ、オリーブのマリネ、フムスなど。
冷蔵庫にはカップに入ったサラダやチョコレートムース、カットフルーツなど。
マフィン、フルーツ、チョコレートケーキ。
7割方ビジネスクラスラウンジのものと同じラインナップですが、ケーキやムースがあるのはファーストクラスラウンジだけですね。
ドリンクは冷蔵庫にミルク関係やデトックスウォーター。
エスプレッソマシンに紅茶、チョコレート。
紅茶はイギリスの高級紅茶ブランドで有名なJING TEA。
ソフトドリンクやお酒は、こちらのドリンクカウンター。
冷蔵庫の中には缶ジュースとビール。
ビールのラインナップはBAファーストクラスラウンジも凄かったですが、キャセイもなかなか。
ビールのラインナップ
- マグナース
- バドワイザー
- ハイネケン
- タイガー
- チンタオ
- パンクIPA
- アサヒ
- ギネス
海外定番のビールがまずは沢山。
イギリスらしいビールとして、しっかり系のパンクIPAやアップルサイダーとして有名なマグナース。そしてタイガーや青島などのアジアンビールや日本のアサヒまで。
好みの分かれるビールですが、これだけ種類があれば自分好みのビールがあるはず。
カウンターの上にはスピリッツやリキュール系。
ウイスキーやリキュールはパッとしないですね。
でもグランマルニエが置いてあるのはちょっと珍しいです。
リキュールって大体どこも同じようなラインナップですが、グランマルニエが置いてあるラウンジは初めて見ました。
そしてキャセイファーストクラスラウンジの楽しみと言えばシャンパンバー。
香港のザ・ウイングファーストクラスラウンジのシャンパンバーが有名ですよね。
→香港空港キャセイ最高峰ファーストクラスラウンジ【ザ・ウイング】の極上空間
ファーストクラスラウンジにあるシャンパンって大体1種類〜2種類くらいしかないんですが、ヒースローのキャセイファーストは3種類。
シャンパンの種類
- レイトンズ
- ジョルズ・ヴェッセル
- ローランペリエ
まずはレイトンズやジョルズ・ヴェッセルなどの普段なかなか飲めないシャンパン。日本だと手に入れるのも難しいですよね。
そしてJALのファーストクラスラウンジではお馴染み、英国王室御用達で超有名なローランペリエが楽しめます。
そしてキャセイパシフィックファーストクラスラウンジには、ダイニングもあります。
こちらは別室になっており、レストランのような空間で、アラカルトの食事が楽しめる場所。
ラウンジエリアとは分かれた部屋になっているので、落ち着いて食事をとることができます。
やや狭い空間ですが、その分静かな空間で落ち着いて食べることができますし、テーブルセッティングがされているので、ビジネスラウンジのヌードルバーよりもレストランっぽい雰囲気。
今回キャセイファーストクラスラウンジで提供されていたメニューを紹介します。
アラカルトメニュー
- アスパラとニラのクリーム炒め
- 鴨とマンゴーのサラダ
- ベトナム風生春巻き
- チキンカレー
- ほうれん草とチーズのラビオリ
- ローストタラのマッシュポテト添え
- チーズとオリーブのポレンタ
- ワンタン麺
- 担々麺
- 飲茶セット
- フィッシュ & チップス
- アンガス牛バーガー
- 季節のフルーツプレート
- イートンメス
- 緑茶カスタード
- チーズの盛り合わせ
と幅広いラインナップ。
洋風な料理からヌードルバー定番のメニューに加えて、イギリスらしいフィッシュ & チップスや、イートンメスなどが楽しめます。
これはもう完全にレストランレベル。
こちらはドリンクメニュー。
ファーストクラスラウンジにバーはないですが、選べるメニューはバー並みに豊富。
今回は、鴨とマンゴーのサラダ、担々麺、ローストタラのマッシュポテト添え、シャンパンを頼んでみました。
まずは鴨とマンゴーのサラダから。
普通のサラダってちょっと物足りなかったりするんですが、鴨肉が入っているので飽きません。それでいてボリューム感もちょうどいいんですよね。
普通に香港のレストランで出てきそうな味。カシューナッツがいいアクセントになっています。
キャセイのラウンジといえば、担々麺は鉄板ですよね。
濃厚なスープが麺に絡んで、めちゃめちゃ美味しかったです。
そしてローストタラのマッシュポテト添え。
優しいタラの塩っ気に胡椒が効いて美味しいです。
そしてほんのり甘いマッシュドポテトが口直しに合うんですよね。ポテトそのままの甘さ。
ラウンジで提供されるアラカルト料理と言っても、質はラウンジによって結構まちまちだったりします。
盛り付けとか見た目とか考えてないような感じで提供されるファーストクラスラウンジもありますからね。そんな中、キャセイの料理は見た目も綺麗。
料理は本当にクオリティ高いので、食事を楽しむならキャセイラウンジは間違いないですね。
ラウンジ内の設備・サービス
キャセイファーストクラスラウンジでは、シャワーも利用できます。
シャワールームはレセプションの横にあり、ビジネスクラスラウンジと共通。シャワールームを各々用意する必要が無いので、効率的ですよね。
個室が多いため、満室になることはほぼありません。
金色のシャワーヘッドが特徴的な高級感のあるシャワールーム。
シャワーヘッドはオーバーヘッドシャワーとハンドシャワーの2種類。
アメニティーはオーストラリアのスキンケアブランド『Aesop(イソップ)』。
ボディウォッシュ、シャンプー、コンディショナーがあります。
シャワールームには洗面台とトイレもあり。
洗面台の蛇口も金色仕様。
歯ブラシや綿棒など、置いてあるアメニティーの種類も豊富。
ちゃんと箱に入ってるのでホテルみたいです。
トイレも綺麗。
広めの荷物置き場もあるので、着替えや荷物の置き場にも困りません。
ラウンジにある新聞。
日本のものはありませんでした。
電源はBFタイプ & USB電源。
BFタイプだと、日本のコンセントを使用するには変換プラグが必要。世界中で使える小型で便利なものもあるので、ひとつ持っていると安心です。
→世界中のコンセントで使える変換プラグ決定版!海外旅行にはMOCREOが超おすすめ
ヒコ太郎のラウンジ採点!ヒースロー空港キャセイパシフィックファーストクラスラウンジは【73点】でした
ヒコ太郎のラウンジ採点では、ヒコ太郎の独断と偏見により、ラウンジを以下の9点についてそれぞれスター付けを行い、それらを総合して採点します。
※ヒコ太郎の完全主観による採点です。
ヒコ太郎のラウンジ採点
- ラウンジ内の雰囲気 ★★★★★★★★★★
- 広さ ★★★★★☆☆☆☆☆
- シャワーの有無と清潔さ ★★★★★★★★★☆
- トイレの有無と清潔さ ★★★★★★★★★☆
- 食事メニューの豊富さと満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆
- オーダー式ミール有無と満足度 ★★★★★★★★★★
- ドリンク充実度とアルコールの有無 ★★★★★★★★★★
- 混雑度 ★★★★★☆☆☆☆☆
- ラウンジ独自のサービス ★★★☆☆☆☆☆☆☆
ヒースロー空港キャセイパシフィックファーストクラスラウンジは、66スター獲得で【73点】でした!
ヒコ太郎のラウンジ採点一言コメント
雰囲気最高のキャセイファーストクラスラウンジ。特にダイニングでの食事は豊富なメニューの中から選べますし、味もお墨付き。ファーストクラスラウンジ自体の広さはそれほどでもないですが、ラウンジ内でビジネスクラスラウンジにも移動できるので、広く使えます。
おわりに
キャセイパシフィックのファーストクラスラウンジは、ヒースロー第3ターミナルにあるラウンジの中では一番良かったラウンジ。
カンタスラウンジやアメリカンファーストクラスラウンジでもアラカルトの料理が食べれますが、やっぱりキャセイのダイニングが最高でした。
そんなにラウンジをハシゴしても食べられないと思うので、選ぶならやっぱりキャセイ。
広さ的には普通の広さですが、同じキャセイのビジネスクラスラウンジへラウンジ内で移動できるので、ラウンジ全体的に見たら広大なラウンジ。
ファーストとビジネス間をラウンジ内で移動できるのは、香港のザ・ウイングファーストクラスラウンジと同じですね。このラウンジの造りだと両方のラウンジが使えるので、いいとこどりができるっていう。
ファーストラウンジには無いヌードルバーやビジネスコーナーを使いたかったら、ビジネスラウンジに移動すればすぐに使えますしね。
キャセイのビジネスクラスラウンジ自体もファーストクラスラウンジ並みに快適です。
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