シグナス最後の航空祭 2018年千歳基地航空祭は最高に良かった話

2018年の千歳基地航空祭で撮影した写真

2018年7月22日(日)に千歳基地航空祭が行われました。

千歳基地航空祭は毎年夏に開催され異機種編隊飛行や大編隊飛行、ブルーインパルスのアクロバット飛行などで人気があります。

航空祭は日本全国でありますが、中でも政府専用機であるシグナスが展示されるのは日本で唯一、千歳基地の航空祭だけなんです。

私は今まで千歳基地の航空祭に行ったことがなかったのでいつか行きたいなと思っていましたが、場所が北海道だけに中々行けずにいました。

しかし今年はシグナス最後の航空祭。来年度は新しい機体に変わってしまいます。

シグナス最後の航空祭とあれば行かないわけにはいきません。夏の北海道は航空券が高いんですが、頑張って行ってきました。

お財布は痛かったですが、今回の千歳航空祭は本当にドラマティックで最高の航空祭でした。

事前準備

予約は早めに

千歳基地航空祭は毎年7月下旬頃から8月上旬頃に開催されますが、具体的な開催日時は3月下旬から4月上旬頃に発表されます。

開催日時が決定したら早めに航空券とホテルの予約をしてしまいましょう。

早めに予約を取らないと値段が高くなってしまうばかりか、ホテルなんかは空室が無くなってしまう可能性もあります。

撮影ポイント決め

千歳基地の航空祭では見どころが沢山あるんですが、今年の千歳基地航空祭はシグナス最後の航空祭である事からシグナスをテーマに写真を撮ろうと考えました。

調べてみると今年はなんと2機展示されるという事がわかりました。

いつもはシグナスが展示されるのは1機だけです。2機並んで展示されるのは史上初!

2機一緒に撮れるのは最初で最後の今年だけなので、2機一緒に入れた写真を多めに入れて撮りたいと思ったのと、やはり今年はシグナス最後の航空祭ということで今年の航空祭という事が一目でわかる最後らしい写真を撮りたいなと思いました。

色々と自分の中で考えた結果、私が撮りたいなと思ったシグナスの写真はこんな感じでした。

  • 2機一緒に並んだ写真
  • 自衛隊の方との写真
  • 観客が入っていない写真
  • 観客が沢山入ってる航空祭らしい写真
  • ブルーインパルスとの写真
これらの写真の中でも特に観客が入っていない写真を撮るためにはシグナス正面の1番前に陣取らないと難しそうです。

しかし今年の航空祭はシグナス最後とあってかなりの人出が予想されます。

シグナスの1番前に陣取るためには開門前のかなり早い時間に並ぶ必要がありそうです。

今回はホテルを午前3時にチェックアウトしてタクシーで基地前まで向かい、開門を待つことに決めました。

航空祭前日

今回私は航空祭の前日に千歳入りしました。

なぜ前日入りにしたかというと、当日だと会場入りが遅れてしまうことと、事前予行練習を撮りたかったためです。

土曜日の午前中に新千歳空港に到着、午後からブルーインパルスの予行練習が行われる予定だったので、撮影に向かいます。

南千歳駅で電車を降り、土手の方面に向かうとすでに多くの人がブルーインパルスの予行練習を待ち構えています。

しかし天気は残念ながら曇り空、しかも非常に重たい雲です。

この天気では土手から撮影してもいい写真が撮れそうもなかったので、会場近くの駐車場に移動して、そこから撮影することにしました。

結局大した写真を撮れずに予行練習は終了、航空祭当日の天気に賭けることにします。頼む!晴れてくれ!!

明日に備えて早めにホテルに向かいました。

今回宿泊したホテルは千歳市内にあるホテルで、ホテルから千歳基地の正門までは車で約10分ほどの距離。

歩けない距離でもないのかもしれませんが、一緒に行った友人と相談した結果、一応タクシーを手配しておくことにしました。

航空祭当日

朝2時半に起きて、眠い目をこすりながらシャワーを浴びます。朝というより夜中ですね。

3時頃にロビーへ向かうとまさかの先客がおり、でかいカメラバッグを抱えていました。

間違いない!撮り彦です。

こんな時間に誰もいないと思っていましたがみなさん気合い入ってますね。

私達も手配していたタクシーに乗り込みます。

辺りもまだ真っ暗な中、10分ほどで千歳基地の正面ゲートに到着するとすでに20人ほどの方が並んでいました。おそらく徹夜組です。

私達も列に加わり会場を待ちます。この人数であれば開門ダッシュすればシグナスの前の場所を取れそうです。

時間が経つにつれ続々と人が集まり、2時間もすると後ろはすごい行列になっていました。

ブヨやミミズと闘いながら予定より早い7時に開門、シグナス前へダッシュで向かいます。この時のみなさんのダッシュは本当に速いです。

私達もなんとか無事にシグナスが来るであろう位置に陣取る事ができました。

シグナスは2機ともまだ格納庫前におり、1機が飛んで機体に異常なかった時点で飛んでない方の1機を私の正面の展示予定位置に運び、飛行展示終了後に2機が並ぶ予定のようです。

期待に胸が膨らみますが天気は昨日よりもひどい曇り空。晴れることを祈りながらシグナスが動くのを待ちます。

シグナスの寄せ書きをしていたので私も書きました。ほぼ1番乗り!笑 こういう寄せ書きっていいですよね。

周りにどんどん人が集まり、みなさん今か今かと待っています。

シグナスを待っている間、自衛隊の方々も快く質問や写真撮影などに応じてくれます。

私もストラップを撮らせていただきました。みなさん優しい方ばかりです。

予定では10時頃にはシグナスが動く予定だったんですが、予定の時間になってもシグナスに動きがありません。

ここでまさかの情報が。どうやら飛ぶ予定だったシグナス2号機にエンジントラブルが発生したようです。

本番でのトラブルはまさかでしたが、こんな時に備えていつでも飛べるように1号機もバッチリ準備できていました。

乗務員の方が1号機に乗り換えて準備をしているようです。

プチトラブルこそありましたがこれこそまさに2機体制であることの真価を発揮しますね。

しかしこの低い曇り空の中、午前の展示飛行は続々と中止となっていきます。

これにシグナスのエンジントラブルも重なり、機体を乗り換えている間、会場は重たい空気に包まれます。

展示飛行ができないためF-15がタキシングでその雄姿を見せてくれます。F-15とシグナスの絵もかっこいいです。

そしていよいよシグナスが動き始めた時、まさかの尿意が!朝のコーヒーが今頃になって…。

恐らくここで行かないと間に合いません。仕方なくダッシュでトイレに向かうと大行列。

トイレに並んでいる最中になんとシグナスの飛行展示が始まってしまいました…。朝から7時間も並んだのに…。

しかし、ただのローパスです。撮りたかったのはこれじゃない。と自分に言い聞かせてトイレを済ませ、会場に戻ります。

しかしシグナス正面の予定場所に戻るとすでにかなりの人集りで前に進めません。

なんとか近くまでいくと私が座っていた位置は空けておいてもらえてました。友人と周囲の人達に感謝です。幸いまだシグナスは展示場所に来ていませんでした。

そして奥からゆっくりとシグナスが近づいてきます。天気は重たい雲のままですが、これはこれで厳かな絵になります。

自衛隊の方がシグナスを見る目も今日は何だかいつもと違う気がします。

飛行展示が終わったシグナスも到着し2機並びました。自分の目の前に来るシグナスに感無量です。朝から並んでよかった…。心からそう思いました。

ここでロープが徐々に解放され、シグナスの横や後ろ、真下まで周れるようになりました。自衛隊の方々のサービスに感謝です。

私もシグナスの周りをじっくりと周り、色々な角度で写真を撮らせていただきました。

みなさん思い思いの構図で写真を撮っていて、特に笑顔で写真を撮っている方が多かったのが印象的でした。

こんな機会2度とないですし、私も本当に楽しかったです。

そしてみなさんの思いが通じたのか、午後になると重たい雲の切れ目から青空が!

午前中、続々と展示飛行が中止となる中、正直ブルーインパルスの展示飛行も諦めかけていたんですが、飛んでくれるかもしれません!

13時頃になると急速に晴れてきて、いい感じの青空に!雲多めですが、白い大きな雲に青空は夏の空という感じです!

ここでいよいよブルーインパルスの展示飛行も行われることに!シグナスとブルーインパルスとの絡みを撮るために構図を考えます。

今回の千歳基地航空祭の中でシグナスとブルーインパルスとの絡みはどうしても撮りたかった構図のひとつ。

カメラを持つ手にも力が入ります。ブルーが飛び上がると白いスモークが青空に映えます!本当に美しい!

シグナスの上を舞うブルーインパルスの姿を見て何故か泣きそうになってしまいました。

涙を堪えながら2機一緒に入る構図で撮れる場所を探しつつ撮影します。

しかしシグナスと一緒にブルーを撮るのは意外と難しくて、場所探しに苦労しました。

私は踏み台を持ってなかったんですが、踏み台を持っている人が意外と多くて。目の前に踏み台を持った人に立たれてしまうと遮られてしまいます。

2018年の千歳基地航空祭で撮影した写真。シグナスとブルーインパルスとの絡み視界が遮られない場所を探しながらなんとか撮影することができました。

やはり踏み台があると頭ひとつ抜けるので撮影に有利でいいですね。

あれを見ると踏み台欲しいなぁといつも思うんですが、みなさんの邪魔になってしまうのかなとも思い、いつも悩んでしまいます。

ブルーの展示飛行が終わると今度はレッドブルエアレース2017の優勝パイロットである室屋さんのアクロバット飛行も行われることに!

室屋さんのアクロバット飛行は凄すぎて言葉が出ませんでした。人間ていうのは本当にすごいものを見せられると逆に黙ってしまいますね。

ブルーのアクロバット飛行とは違った凄さがありました。言葉にするのが下手過ぎて申し訳ないんですが飛行機の挙動とは思えない飛び方でした。

室屋さんのアクロバット飛行を見たことない人は是非一度見てみてください。

撮影もしたんですが、プロペラを止まらないようにしようとシャッタースピードを遅くした結果、全ての写真がブレるという失態を犯してしまいました。

200枚くらい撮影したと思うんですが、全てブレてました。私が下手過ぎるというのもあると思いますが、室屋さんの飛行が凄すぎるんですからね。これ大事です。

室屋さんのアクロバット飛行が終わると千歳航空祭もフィナーレへ。

思い残すことのないよう最後まで色々と撮影します。みなさんも最後までシグナスの雄姿を写真に収めようと真剣です。

そしていよいよシグナスとのお別れの時がきます。

みなさんに見送られながらシグナスは格納庫へと戻っていきます。

私もその姿を最後まで見送り、千歳基地を後にしました。

おわりに

今回の航空祭は重たい雲に覆われて続々と飛行展示が中止になり、最初はどうなることかと思いましたが、結果的に非常に感動的な航空祭となりました。

前半は重たい雲が重厚感を演出し、徐々に雲が切れると雲の切れ目から光が差し込み、最後はブルーインパルスが青空を舞い、朝のエンジントラブルなども含めて最初から最後までシグナスの最後に相応しいドラマティックな航空祭でした。

撮影に夢中になり過ぎてシグナスのグッズを手に入れられなかったのは残念でしたが、撮りたかった絵を撮ることができたので大満足です。

今回の航空祭を開催してくれた航空自衛隊の方々、そして特別航空輸送隊のみなさんに本当に感謝です。

今年度の引退が決まっているシグナス。引退までカウントダウンが始まっていますが、まだ千歳基地や羽田空港でその姿をみることができるはずです。

引退する最後の時までその雄姿を追いかけていきたいですね。